7/22/2016

しずり棚機会 麻績み~機織り教室⑤ 麻打ち練習と糸車

今回の「しずり棚機会」麻績み~機織り教室は、
以前一度習った「麻打ち」の復習を兼ねた練習から・・・
  前回の麻打ちの様子はこちら→ しずり棚機会②「麻打ち」

麻の収穫

加工

精麻の状態

麻打ち(下ごしらえのようなもの)

乾燥

麻裂き

麻績み

糸車で糸を撚る

機織りへ・・・

という工程の中で、麻打ちはその後の糸づくりに欠かせない、
また、麻裂きや麻績みの時の作業に直接影響する下ごしらえの部分です。

しずり棚機会は、月に1回のペースでお教室を開いています。
先生の手元を何度でも見て、体の使い方や動作を何回も見ることが大切ですし、
自分でも同じ作業を自宅で出来るようになるまで、練習の回数を重ねたいところです。

麻績みも、お教室の皆さん、手元が確実になってきました。
これからが楽しみです。

さて。
麻打ちの復習の様子です。

先ずは精麻を数本、アタマの方でまとめます。
精麻はいつ見ても、いつ触っても美しいです。
この金色は日本独特の加工技術によるもの。
この精麻への加工の時点で、この先の麻裂きや麻績みのしやすさが
左右されるとか・・・

麻打ち前の精麻

お鍋にセットされた製麻、米ぬかと仲良く納まりました。

製麻は適温に加熱した後、そのまま漬けて置いておきます。
漬けている間に、先生の乾燥した製麻の束を使って、
麻打ちの練習を行いました。

先生と同じように床面に打ち付けられるよう、
何度も練習を繰り返します。

鍋から引き揚げた精麻を、床に2~3回程度打ち付け、
ふんわり柔らかくし、そのまままとめておいてしばし形状記憶。

この打ち終わった状態は、まだまだ上達の余地あり・・・
なかなか先生のようにはいきません。難しいです。

自宅に持ち帰り、風通しの良い場所に下げて陰干しします。
これで、下ごしらえが完了。
麻裂き・麻績みが出来るようになります。


こちらは、生徒さんの麻績みされた麻糸。
とてもきれいです!!

今回は、私が糸車初挑戦でした。

先生に糸車を実際に回していただき、目を皿のようにして拝見。
あとはやってみて体で覚えます(笑)

麻績みがちゃんと出来ていなかった初期の頃の糸は、
糸車にかけてみるとプツっと切れたりします。
とほほ。

麻績みも糸車も、ひたすら練習あるのみです。
でも楽しい!!
本当に楽しいです!!

これは先生が糸車をセットしていらっしゃるところ。
水で張り具合を調節します。


糸車を回してみると、自分が麻績みした糸のどこが技術不足か、
とても良く分かります。
麻績みの練習にも、一層情熱が湧きます。

次回のお教室は8月のお盆明け、22日(月)です。
それまで、お家でも沢山麻績みをして、
糸車の練習をしたいなと思っています。