7/27/2016

タカキビの様子

タカキビ、稔り始めました。










完全に、防雀ネットを張るのが、遅れています・・・まずい。。。

20mmネット、田んぼにかまけていて、うっかり手配忘れ。
しかし去年のように、全滅は免れるはずです。
届き次第、ネットを張ります。


7/22/2016

しずり棚機会 麻績み~機織り教室⑤ 麻打ち練習と糸車

今回の「しずり棚機会」麻績み~機織り教室は、
以前一度習った「麻打ち」の復習を兼ねた練習から・・・
  前回の麻打ちの様子はこちら→ しずり棚機会②「麻打ち」

麻の収穫

加工

精麻の状態

麻打ち(下ごしらえのようなもの)

乾燥

麻裂き

麻績み

糸車で糸を撚る

機織りへ・・・

という工程の中で、麻打ちはその後の糸づくりに欠かせない、
また、麻裂きや麻績みの時の作業に直接影響する下ごしらえの部分です。

しずり棚機会は、月に1回のペースでお教室を開いています。
先生の手元を何度でも見て、体の使い方や動作を何回も見ることが大切ですし、
自分でも同じ作業を自宅で出来るようになるまで、練習の回数を重ねたいところです。

麻績みも、お教室の皆さん、手元が確実になってきました。
これからが楽しみです。

さて。
麻打ちの復習の様子です。

先ずは精麻を数本、アタマの方でまとめます。
精麻はいつ見ても、いつ触っても美しいです。
この金色は日本独特の加工技術によるもの。
この精麻への加工の時点で、この先の麻裂きや麻績みのしやすさが
左右されるとか・・・

麻打ち前の精麻

お鍋にセットされた製麻、米ぬかと仲良く納まりました。

製麻は適温に加熱した後、そのまま漬けて置いておきます。
漬けている間に、先生の乾燥した製麻の束を使って、
麻打ちの練習を行いました。

先生と同じように床面に打ち付けられるよう、
何度も練習を繰り返します。

鍋から引き揚げた精麻を、床に2~3回程度打ち付け、
ふんわり柔らかくし、そのまままとめておいてしばし形状記憶。

この打ち終わった状態は、まだまだ上達の余地あり・・・
なかなか先生のようにはいきません。難しいです。

自宅に持ち帰り、風通しの良い場所に下げて陰干しします。
これで、下ごしらえが完了。
麻裂き・麻績みが出来るようになります。


こちらは、生徒さんの麻績みされた麻糸。
とてもきれいです!!

今回は、私が糸車初挑戦でした。

先生に糸車を実際に回していただき、目を皿のようにして拝見。
あとはやってみて体で覚えます(笑)

麻績みがちゃんと出来ていなかった初期の頃の糸は、
糸車にかけてみるとプツっと切れたりします。
とほほ。

麻績みも糸車も、ひたすら練習あるのみです。
でも楽しい!!
本当に楽しいです!!

これは先生が糸車をセットしていらっしゃるところ。
水で張り具合を調節します。


糸車を回してみると、自分が麻績みした糸のどこが技術不足か、
とても良く分かります。
麻績みの練習にも、一層情熱が湧きます。

次回のお教室は8月のお盆明け、22日(月)です。
それまで、お家でも沢山麻績みをして、
糸車の練習をしたいなと思っています。


7/19/2016

ヒエ(野ビエ)は稲にそっくりです。

田んぼに、雑草として生えてくるヒエは、
お米と並んで、雑穀として食されてきた「稗(ヒエ)」に対して、
野ビエと呼ばれています。

食べても毒にはなりませんが、種が混ざると出荷に差し支えることが多いため、
出荷する農家さんの間では大変な嫌われ者です。

この野ビエは、イネにそっくり。
違いは節のところに毛があるか無いかと、根っこの太さですが、
田の草取りの時には、あまりに様子が似ているので
注意しないと見落としてしまいます。
しかも、発芽率100%らしい。
野ビエの種は田んぼに落とすと次の年必ず生えてくるということのようです。
(本当かな。でもものすごい発芽率が高いのは実感しています。)

稲の株のすぐそばにヒエが生えています。
お分かりになりますか?


これが野ビエです。↓


株基に混ざって生えてきて、途中から稲より生長がはやく大きくなるため、
稲の株が小さいまま成長が止まってしまいます。
つまり、放置すると稲の収量が少なくなります。

本当に紛らわしい。

ですが、私の場合、一心不乱に稲に集中して草取りを進めていると、
なぜか自然に「あれ?これは!?」と気づくことができます。
面白いことに、ヒエを探しながら草取りすると、見落とします。

ヒエが大きくなってから取るのは結構大変なので、
出来ればこのくらいまでに取り終えると楽です。

田の草取りも終わりに近づいてきました。
昨日は海の日でしたが、私たちは雑穀畑の草取り&土寄せでした。


7/14/2016

責任取って、田の草取り中

彦星ファームでは、田の草取りは基本は一回だけ、
田植え後二週間~十日くらいに、手押しの除草機をかけます。


一度に二列分かけられるものがお勧め。
往復で四列かけられます。






これをかけると、草が根っこごと水面に浮かぶのです。 ↓


しかし、今年は実は水不足ということで、
(毎年そんなことを言っているような気が・・・)
私たちの田んぼのうちいくつかは、夕方~朝まで、取水制限中。
水、止められちゃうんです。

うっかりして、この除草後に、ある田んぼの水がかなり低水位になってしまったのです。

すると。

同じ日に全く同じ作業をした二枚のうち、
水が抜けなかった方の田んぼは現在こんな具合。 
概ね雑草はほとんどありません。
例年通りの順調な感じ。


しかし、水が落ちてしまった田んぼは、現在・・・

こんなです!!!(泣)
やっちまったーーーーー
コナギ&オモダカの天国に・・・

たった、数時間、水が落ちてしまったばっかりに。
一度浮かせた草が再び根付きました。 
そして、元氣いっぱいに成長!
 
これが、現実です。

まあ、このままでも、イネは結構逞しく育つことは育つのですが、
株が小さめになる可能性は高く、収量にも影響します。

このコナギもオモダカも、とっても美しい花が咲くのです。
ついつい、「あらまあ、綺麗ね♪雑草だなんて目の敵にしなくてもいいのにね」
などと夢見がちに眺めていると、稲刈りの頃にはバッチリ結実しており、
収穫時の作業効率がものすごく落ちます。
(経験済み)

バインダーへの負担も大きくなりますし、
夫のご機嫌も悪くなります(笑)
いずれにしてもこのままはちょっと・・・

という訳で、すべては自己責任。
(我が家の合言葉。いや家訓!?”全ては自己責任”)

しぶしぶ、手で除草していきます。

写真の下の方、
右手から左手に向かって除草作業進行中。
 使用前、使用後ならぬ除草前、除草後。

幸い、コナギ―ズが再着地してしまったのは、田んぼの一部のエリアでしたので、
この田んぼの四分の一程度でしょうか。

手作業なので、時間はかかるやら腰に来るやら・・・
暑いやら喉は乾くやら、
なんでこんなことに!!??と愚痴りたくなるやら。

しかし、水位をうかつに落としてしまった自分!!
その結果、バッチリ再び根付いた田の草。
いつでもイノチの生きるという働きは、強く逞しい。
田の草も全力で繁茂しました。
全ては自己責任。

自分がしたこと(うっかり水位を落としてしまった)の責任、取っています。

この世の全て、起こること、すべては自己責任。
自らが蒔いた種。
因果の法則。

そういうことを、全身で実感します。
田の草取り。
人生勉強ですねぇ。

ちなみに、
こういう作業は根を詰めてはいけません。
暑い折なので、無理したり、頑張りすぎたりすると、倒れます。
休み休み、ちょっとずつ、責任とっていけば終わります(笑)

また、ここで責任取れば(草取れば)、
それがまた秋の収穫の時に自分たちに還ってくる!
というわけで、自己責任自己責任と一人呟きながら、
田の草取り、がんばります。
実際、イネは喜んでいるように感じられますし♪
綺麗になっていく快感もありますよ~♪

と、前向きになってみるワタシでした。
エイエイオー!!

【ちょっとした、補足】 
※この生えてくる草たち、もちろん田んぼに必要なミネラル補給のために
 生えてきてくれている有難い「神草」さま というのが、
 循環農法では大切なポイント。
 なので、取った草は大切に、畦の斜面に置いていき、乾燥させ、
 最後には田んぼに戻します。
  
 雑草を敵としては見ない。
 (菌も、虫も、です。)
 その場(田・畑)に必要なものが、全て自然発生してくる。
 赤峰さんのお話の中で、最も大きな雷が自分の心に落ちた言葉の一つでした。

 かといって、草は敵じゃないから♡みんな仲良く♡、と
 全部放置するのも、ちょっと違うんです・・・
 ここは難しい点です。
 実際に育てる中でしか分からないかもしれません。
 実践あるのみ、ですね。
 
  放置するとどうなるか・・・。
 例えば稲のすぐ脇にヒエなどがあった場合、
 イネの株は大きくなりません。
 ヒエの方が成長も早く、株はどどどどーーーんと大きくなるので、
 稲は細々と生き延びる感じになります。
 当然、お米もわずかな収量になります。
 なので、神草さまではありますけれど、ヒエを取ります。
 そのヒエは、大切に畦で乾燥し、最後には土に戻す。
 
 すべては、自分が世界をどう見ているか、
 その視点にかかっているのかもしれない。
 最近、そう思うようになりました。
 
 

7/13/2016

夏の草の勢いはすごい!!


田んぼ優先になってしまうこの時期、
草たちの勢いもものすごいものがありまして、
自給用の小さな畑の野菜のうち、
いくつかは完全に草に埋もれてしまった。

救出が間に合っている野菜もあれば、
ついついカボチャ君は後回しになりがち。

中には草に負けるカボチャの株もあり、
草の上を逞しく這う株もあり・・・
毎年、今年こそはと思うのに、気づくと後回しになり、
草の海に飲み込まれます。。。。

坊ちゃんカボチャが草むらの中にかろうじて頑張っていました。
いくら何でも草を刈らなすぎました。
ごめん。坊ちゃんカボチャ。

何日か目を離しただけなのに、草ぼーぼー。
夏の草の勢いは、本当にすごいです。


7/11/2016

しずり棚機会 ~糸紡ぎの練習~

しずり棚機会~麻績みから機織りまでのお教室、
六月はついに糸車で糸によりをかけ、紡ぐという練習に入りました。

※田植え時期と重なり、すっかりレポートが遅くなってしまい、
 大変申し訳ありません。
 ずっとブログ更新が遅れていましたが、
 単に田植えに全力を注いでいたためです。
 ご心配下さった方もいらっしゃって・・・すみませんでした。
 


今回は、ついに糸車、登場!!!





毎回綺麗な和室でお教室は開かれているのですが、少々水を使うため、
畳を汚してはいけないわ、と、念のためのブルーシートを敷きました。

しかし、何というか・・・雰囲気ブチ恐しですね(m_m)
美しい、自然物から成る道具に対し、色気のないブルーシートが何とも・・・・


先生によって、糸車が組み立てられ、木綿の糸が張られて動き出すと
「おおおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!」
全員のテンションも一気に上がります⤴⤴⤴

そして、先生による糸紡ぎ実演&説明が始まりました。

右手、左手、右足が同時に別の動作を行うので、
麻績み同様、こちらも練習が必要です。



む、、、難しそう!!!




ツムと呼ばれる棒に、オガラを設置し、そこに紡いだ糸を巻き付けていきます。


一番乗りで糸車に挑戦したのは、オリジナルのシルバーアクセサリーなどを製作販売している、とても手先の器用な女性です。
羨ましいことに、順調に回しておられました。
(私の心の中は、正直不安でいっぱいですー。自分にも出来るのか!?)

右手で車を回すと、左手に持っている麻糸に寄りがかかっていきます。
なぜか、自然にその感触に微笑んでしまう・・・とのこと。
糸車はとても楽しい作業のようです。
(もちろん、慣れればの話ですが。)

練習中の方を見ていて、
糸車を回す女性の姿って、美しいな~と思いました。

糸車の先のツムにつけてあったオガラに、よられた糸が巻き付いています。
その糸を今度は糸枠に移動。

糸、完成です!!!!!
美しい!!!

布になるのが今からとっても楽しみです♪

古くから日本の女性たちが受け継いできた布づくり。
植物たちの亡骸から新しい布という命を生み出す工程は、
お日様の光を浴びて青々と茂っていた植物たちの姿を思い描いたり、
それらがいまこうして、自分の手の中で糸になっていくという感触、
それに、その植物=糸が、大切な人を包む布になっていくという実感・・・

五感はもちろん、五感を超えたいろいろな「感触と感覚」を味わえる時間でもあります。
体験した人にのみ、わかること・・・かもしれません。

7月も、引き続き、麻績みの練習、糸車の練習が続きます。

麻績みも麻打ちも、そして糸車も、ひたすら自分で繰り返して、
先生からも習って習って、先生の手先や動き、動作と所作を何度も見て、
少しずつ、でも確実に身に着けて参りましょう。


【しずり棚機会とは】
棚 機(たなばた)というのは、氏神さまである倭文神社に祀られている二柱の神様のうちの一柱、天棚機姫命(あめのたなばたひめのみこと)という女の神さまに あやかって名付けました。もう一柱は天羽槌雄命(あめのはづちおのみこと)という男の神様です。倭文(しずり)織の産地だったことから、地域に受け継がれ ていたであろう素晴らしい織物の技術を身に着けることができる女性たちの輪が広がっていくように願いをこめて「しずり棚機会」としました。





 

7/10/2016

イネ、元氣に分けつ中です

今日は参院選の投票日でしたね。
私たちも田んぼ仕事の合間に投票して来ました。

日本という国に生を受け、私たちもご先祖様が引き継いで下さった文化と風土の中で
育まれ、有難いことに、今日まで生かしていただいてきました。
私は日本が大好きです。


お米を育てる機会に恵まれ、DNAの中に、イネをはじめとする五穀(穀物)に対する強い想いが自然に湧くようにもなりました。

若い頃は、海外の良いところばかりが目につき、何を習うにも時間がかかる日本文化に
あまり魅力を感じなかった時期もありましたが、年を重ね、様々な人生経験を経て、
今は日本という国を心から好きだと思えるようになりました。
深い分、時間がかかるのかもしれませんね。

学校で日本の魅力ある歴史や文化を教えてもらえるような授業に出会えていたら・・・と、そこは
ちょっと残念ですが、少し遅まきながら、多くの素晴らしい方々と出会うことができ、ご縁があり、
改めて自分の国の本当の歴史や、古事記・日本書紀などの本当の意味なども
学ぶことが出来て、本当に幸せです。
(例えば、先日ご紹介した、ねずさんこと小名木さん解説の天智天皇の百人一首の記事もその一つです。)

これまで以上に、日本の先人たちが磨き続けて下さった本当の伝統と日本文化を、
真摯に学び続けていきたいと思います。
(もちろん、お米作りはその一つでもあります。米と五穀はニッポンの主食ですから!!!)

そんな訳で、日本の未来が明るく照らされるよう願いをこめての今日の投票でした。

さて。
田んぼでは、先日、ようやく田植えが全て完了いたしました。
多くの方の暖かいご協力をいただき、本当に感謝いたしております。
お手伝いにいらして下さったすべての皆さま、ありがとうございました。


6月上旬から中旬に植えてあった田んぼは目下、元氣に分けつが進んでいます。


田んぼがずいぶん青々として参りました。


今年は、ほぼ、旧暦の五月の期間中に田植えを行うことができました。
成長が楽しみです。



そして、田植えが続く中、日々私たちを癒してくれていたツバメのヒナたち・・・
ついにある日の朝、一番体が大きく成長していたヒナが、初めて親に促されて
大空に飛び立ちました。

巣立ちの瞬間に立ち会って、感動・・・(泣)
親鳥と一緒に飛ぶ練習や、餌をとる練習をするそうです。

夕方になると戻ってきて、仲良く五羽、巣に収まっていました。
(かわいい。)


次の日、早朝にはすでに親と一緒に練習に出掛け、
巣には残りのヒナたちが・・・
(うーん。やっぱりかわいい。)



この写真を撮った直後、もう一羽が初めて飛びました!!
巣には三羽が残っています。 
                 (かわいい。ものすごく、かわいい。)

  夜になると巣に戻って来て、お尻を外に向けて仲良く眠ります。
(夜もかわいい。)


今年は、カラス除けネットが功を奏し、無事に五羽全部のヒナが巣立ちました。
一週間ほどは夜も巣に戻って来ており、可愛い姿に癒されていましたが、
本格的な巣立ちとなり、喜ばしくもあり、ちょっと寂しくもあり、複雑な心境でした。

ついに昨日、最後の一羽が巣の近くで眠っていましたが、残りの四羽はもう巣には
戻ってきていませんので、すっかり自立したようです。

寂しい~(泣)でも、去年のカラス襲撃以来、真剣にカラス除け対策を研究した結果の、
今年の成果にとても喜んでいます(笑)

万歳!!

さあ!
私たちも、田んぼと畑のお世話、楽しく頑張ります!!