7/28/2013

小麦の製粉準備

田の草取りが続いています。

今日は乾燥させていた小麦を製粉するために、麦わらのかけらなどの塵を取り除く作業を行いました。
小麦は大麦やお米のように籾を取り除く必要はありませんが、穂から脱粒する脱穀の際に、どうしても麦わらなどの細かいゴミが混ざってしまいます。


ゴミだけを風の力を利用して吹き飛ばし、麦だけを取り出す機械が唐箕です。
(地域によっては千石、万石という呼ばれ方もするそうです。)


こちらが唐箕。上にこれから小麦とゴミが混じった状態のものを入れ・・・


上から下に小麦を落としながら回転レバーをくるくる回すとハネが回り、扇風機のように風が起こります。


そして重みのある小麦だけが回収され、ゴミはこの口から飛んでいき、選別が完了します。

この唐箕は、小麦だけでなく豆や雑穀、また自家採種した際に種と殻を選別する時にも使われます。お借りしたもので、これも随分古いものだそうですが、動力は石油も電気も使わずに全て人力ですし、本当に良く出来ている仕組みで、使うたびに感動します。

選別が終わった小麦は、今日無事に製粉所に運び込む事が出来ました。

無農薬・無肥料(化学肥料も肥料等も一切使用していません。)栽培の小麦です。
小麦粉になるのがとても楽しみです。

7/17/2013

田植えが終わり

7月6日をもって今年の田植えが終わりました。
田植えに参加してくださった皆様に改めて心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

田んぼでは田の草とりが少しずつですが進んでいます。
一本植えの稲たちも、田植えが早かった場所では日に日に分けつが進んできました。


今年は田んぼの面積も広がったため、昨年のデッキブラシ&手でひたすら草をとるという作戦は厳しいと判断し、アルミ製の除草機、通称「田ころがし(田ころばしという地域も・・・)」とか「カルガモ君」という商品名で売られたりしている手動の道具を購入しました。
毎日活躍中です。

信州なずなの会のHPで記載してくださっているように、 二条タイプを購入しました。
田んぼが広ければ絶対二条の方がいいと思います。
以前、かなり昔に使われていた木と鉄製の田ころがしを使わせていただいたことがあるのですが、その重さといったらかなりの重労働でした。しかし、アルミ製は軽くて比較して楽ですが、それでもやっぱり全身運動に変わりはありません。
先日、お散歩中のおじいちゃまが、私たちが除草機と格闘しているのを見て「そんな恰好ではいかん!腹をつかわにゃいかん!!丹田で押んだ、丹田で!!」と仙人のように言い残して去っていきましたが、田植えと言い、田の草取りと言い、田んぼを歩くにしても、ハラ・・・つまり丹田を意識するのは本当に大切だと改めて思います。


稲穂が出始める頃になったらもう、田んぼの中に入って、根を傷める恐れのあるお世話は出来なくなりますので、この田の草取りが終わるまでが勝負です!!
田の草取り完了まで駆け抜けます!

ちなみに、周りでは田んぼの土用干しが始まりました。
いったん水を切ってカラカラに干すと根が良く張って秋に倒れにくいというのが理論のようです。
しかし、種籾の段階から農薬やら化学肥料漬けでヒョロヒョロと育った苗と違って、無農薬・無化学肥料で苗から育てているお米の場合は苗の段階から元気ハツラツ、とてもたくましく育つので、土用干しをしなくてもめったなことでは倒れません。
むしろ、ミネラルを運んでくれる水をわざわざ切るということはしないそうです。
詳しくは「循環農法」をご参照ください!