2/09/2017

しずり棚機会 麻績み~織教室⑩

今回は、いよいよ倭文織復元に向けて、機織に入る準備が始まりました。

まずは機に慣れる練習に入ります。
練習は切れにくい木綿糸を使うことになりました。

手績みの麻糸は、腕が上がらないと、慣れない機にかけたり、
染色したり、テンションのかかる経糸(たて糸)には対応できないそうです。

私たちの復元したい倭文織は、経糸は絹なので、実際はあまり問題ありません。
が、何しろ初めて本格的な機に向かう人ばかりですので、
基本のキから習いたい!!
という訳で、まずは機というものに慣れるために機に座ります。
ワクワク。


色見本♪


色を選ぶのって、本当に楽しい!!
盛り上がりました。
次回は一人一枚、手ぬぐいサイズ程度の布を織ります。


貴子先生とは、倭文織についての資料を確認し、今後の復元作業についても打合せ。

韮崎市に、しっかりした倭文織の資料が残されていて本当に助かります。
古くは「延喜式」にも、この地域から朝廷に納めていた倭文織の記録が残っていますが、
ただ、現在のところ、実物が残っていないので、幻の布となっています。

倭文織はもちろん、全国に生産地があったのですが、
どこも一度は途絶えてしまったということのようです。

今回は、あまりに話が盛り上がり、急きょ茶話会に変更になりまして、
糸車を回し始めたのは先生がお帰りになった後でした。

ここ数回で、ものすごく腕が上がり、今日は先生に褒められたOさんの麻糸。

糸の裂き方にせよ、糸のはっきり繋がる感覚にせよ、
だんだん「これだ!」を掴んで来たとのこと。
素晴らしい!

Oさん曰く・・・
もちろんこれは私も全く同感なのですが、
自宅で麻績みをしていて、やればやるほど、また先生の手元を確認したい
ということが出てきます。

裂く時のちょっとしたこと、繋いでいっている糸の具合などなど、
そろそろ一度、基本の作業を再確認したいなと感じていました。

次のお教室の時は織もありますが、空いた時間を見つけて、
先生にもう一度麻績みについても復習させて頂きたいなと思いました。

少しずつ。
でも着実に、歩みを進めていきたいと思います。

次回の麻績み~織教室は 3月8日(水)13:00~です。

麻績み~織教室についてのお問い合わせは
hikoboshi★hikoboshifarm.com
 ★→@に変えて送信してください。

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2/07/2017

2月の麻績み~織教室

2月の麻績み織教室は、

2月8日(水)13:00~16:00 予定通り開催です。

そろそろ、イチゴ大福の季節。
参加される皆さま、お楽しみに・・・♪



お問い合わせなどは
hikoboshi@hikoboshifarm.com

まで。
お気軽にどうぞ!



2/06/2017

稲わらを田んぼに還す!

ここ辺りも、冬になると「八ヶ岳おろし」なる北風が吹きます。
それがなかなかの強烈な風です。

もちろん場所によって強弱はあるでしょうが、基本的に名前がつくくらいですので、
おかげで空気は澄んでいるのですが、うっかりすると色々なものが飛ばされます。

私たちの田んぼは全くの無肥料なのですが、収穫した後の稲わらは、
刻んで還します。
この刻んで還すという作業、色々な農法の色々な考え方がありますが、
私たちにとっての理想は、刻んだ状態でなるべく土の上に放置してから、
ある程度期間を置いて土に混ぜたいのですが、
うっかりすると八ヶ岳おろしの強風で、乾燥して軽くなった稲わらが
全部飛んでいく羽目になります。

どんなセオリーであっても、その土地その土地の気候風土に合わせて、
様々に工夫が必要ですね。

私たちもいろいろなことを試しながら試行錯誤してきましたが、
刻む作業を秋にするよりは、八ヶ岳おろしが収まりかける時期まで、
藁の束の状態で放置乾燥、風化させ、
トラクターをかける直前にワラカッターで刻むのが一番安心ということに
落ち着きそうです。

温かい場所、標高が高かったりして気温が低い場所、
風の有無など、土地の条件に合わせて、
基本の農法を適宜アレンジせねばなりません。

大切なのは、何をどうしたくて無肥料にしているのか、

そもそも自分がどんな風に田んぼと関わりたいのか。

一番大切なのはそこだと思います。
こうすべき、ではなく。

良く自分の田んぼを観察して、感覚をフルに使って感じて、
どんな風に稲とお付き合いしたいのか。
●●さんが、こう言っているから、本に書いてあるから・・・ではなく、
それはもちろん踏まえた上で、自分の土地に合わせていきます。

立春を過ぎて、春が近づいてきて、風の様子が変わったら、
稲わら処理を始めます。

いよいよ、今年の田んぼ仕事が始まる時期が近づいてきました。