6/23/2013

小麦の脱穀

今日は地球と月が最も近くなるというスーパームーンということで、月を眺めるのを楽しまれた方も多いかもしれませんね。

今日は田植えをしたいのをちょっぴり我慢して、天日干ししていた小麦を脱穀しました。
梅雨に入っているので、一日も早く良いコンディションのうちに脱穀できれば安心です。






小麦は穀物用の乾燥機で乾燥させるか、ビニールハウスの中での天日干しであれば天候に左右されずにできますが、私たちはまだ大がかりな設備が何もないので、お米を干すのと同じ要領で、はざがけ(はぜがけ)し、お日様の力で乾燥させました。

雨の時にはブルーシートで被い、晴れたらまだシートを外してカビが生えないように注意して何とか乾燥させることができました。

脱穀は「お米・麦」用の脱穀機で。
小麦は大麦と違い、もみ殻がない裸麦なので、脱穀機にかけるとすぐに玄麦となります。

写真は脱穀を終えた玄麦の状態です。
脱穀した玄麦にはまだ麦わらなど細かいゴミが混ざっていますので、製粉する前に、唐箕にかけてごみを取り除くという作業が待っています。
ゴミを取り除いたらいよいよ製粉です。

この玄麦を製粉し、ふすまという皮のようなものをふるいにかけて取り除くと小麦粉(白い状態)となります。ふすまも含めて全部を粉にした状態のものは全粒粉で、栄養価は全粒粉の方が高く、最近はパンを作る方や、お料理に全粒粉を選ぶ方も増えているようです。
全粒粉のパスタもおいしいですよね♪

小麦粉になるまでもう少しです。
無農薬・無肥料で、とても元気に育ってくれました。

収穫に感謝でいっぱいの一日となりました。

6/21/2013

夏至の日に・・・

今日は夏至。
残念ながら今年は夏至の日の特別な朝日を見ることは出来ませんでしたが、 先日までの空梅雨が嘘のように、ここ数日は雨の恵みをうけて、畑の草や苗たちも生き生きとして見えます。一日でぐんぐん大きくなるような気がするほどの成長ぶりです。

水不足で田植えが出来なかった地域もあると聞き、あらためて水のありがたさ、大切さを実感しています。

さて。
雨ということで、やっと、時間が作れずにいたために行くことが出来ていなかった映画「奇跡のリンゴ」を観に行ってきました。(田んぼでは田植えがまだたくさん残っているので、少し気になりましたが、たまにはこんな時間があってもよいものですね。)

絶対に不可能と言われた無農薬・無化学肥料栽培(木村さんは自然栽培とおっしゃっています)のリンゴ・・・木村秋則さんの本は何冊か読ませていただいていたので、ストーリーはおおむね知っていたものの、それでも号泣し、目が腫れて視界が狭いままフラフラと映画館を後にしました。

まだご覧になっていない方、是非映画館に足をお運びください!!
詳しくは 奇跡のリンゴ公式HP  
(予告編もHPで見られます♪)


雨の前に田植えが終わった田んぼの様子はこんな感じです。
一本植えなので、まだ頼りない稲たちですが、雨が上がったら、お日様の光をいっぱい浴びて今年も元気に成長してくれたらと思っています。

ここ数日、夕日は拝めていませんが、そろそろ晴れ間ものぞくでしょうか。
今週末は田んぼで田植えの続きです♪

6/09/2013

御田植&小麦刈取り

御田植えが始まりました!
水苗代には、5.5葉に育った苗たちが、田植えを待っています。
水温を上げるための工夫がうまくいったおかげか、苗によってはすでに分けつが始まっているものもあり、なるべくその大きく育っている苗から植えていくように、苗を選んでとっています。





根を傷めないように、なるべく優しく苗をとったら、根っこはきれいに洗っていったん泥を落としておきます。

水に浸けておいた藁で一束ずつ束ねて、写真のように水につけておきます。
これは理想では田植えの前日に行うと、田植え当日がスムーズですが、私たちは田植えの面積が広いこともあって、なるべく前日に、間に合わない分は田植えの都度行っています。

20~25cmほどに成長した苗は、一本ずつ、30cm間隔に植えていきます。
大切なのは手植えで行うこと。
手植えだというと、驚かれることが多いのですが、一本一本気を込めてお田植えすることによって、今後の稲の成長に大きな違いが出てきます。

また、一本植えにすると、分けつの勢いも桁違いで、収穫の時には片手で一株がつかめないほど、立派に成長してくれます。

詳しくは「循環農法」の本にも書かれていますので、これから無農薬・無化学肥料で、生命の宿った本物のお米を育てたい方には是非、一度読んで頂きたいと思っています。

苗とりの作業は太ももの裏側と腰にくる作業で、現在激しく筋肉痛です・・・




写真↑が田植えが半分ほど終わった田んぼの様子です。
一般的な慣行栽培の田んぼに比べると株間も随分広く、一本ずつ植えられた稲がなんだか頼りなげに風にそよいでいますが、これからなるべく水温を上げ、水位も高水に保ちながら見守り、ぐんぐんと元気に分けつしてくれるように祈っています。

今年は気候の関係もあり、お田植えと小麦の収穫が重なってしまいました。

畑では小麦の収穫を行いました。
もう頭の中はグルグル・・・



これが刈り取ったばかりの小麦です。
バインダーで刈り取り、天日干ししてから脱穀機にかけ、更に唐箕にかけてごみを除去してから、製粉・・・という、ちょっとややこしい手間がかかりますが、最終的に小麦粉になります。

無農薬、そしてこちらは完全に無肥料での栽培でしたが、良く育ってくれました。

日が暮れるのが惜しいくらい、やることだらけの毎日ですが、小麦の刈取りが終わって一つ安心しました。明日からはまた田んぼに集中していきます!!


6/05/2013

ヘビ君、現る

御田植えの初日を迎えるまで、あと数日となりました。
田んぼの脇の畑に自生している桑の木には、甘くて美味しい熟した実がたくさんなっています。
       




田植え間近ということで、今週末にお田植えをする場所にはトラクターで代かきを行いつつ、もう一人は苗代や田んぼの周りの草刈りを行います。

 去年はこの田んぼにトラクターがハマり、脱出するのに三日三晩かかりましたが、今年は大きなトラブルもなく、苗代の周りも草刈り機でどんどんきれいになっていきます。

苗代の今の様子です。
苗がだいぶ大きくなりました。


5葉から6葉くらいに成長し、田植えを待っています。


春の間、気温が上がらず、心配しながら成長を見守った時期もありましたが、今年は様々な工夫が功を奏し、水温が高く保てたこともあり、40日苗で、十分成長してくれました。
よかったな~と、頑張ってくれた稲たちを眺めながら草刈り機をかけていると・・・・

ん!?


苗代の中に、強烈な赤色が。
嫌な予感がしたと思ったら、やっぱりヘビ君!!!(もーーーー勘弁してっ)

去年もこの苗代の網にヘビ(しかも、恐らくマムシ・・・)が引っかかってしまい、大騒ぎして救出したのですが、まさか今年もこんなことになるとは。残念ながら夫婦そろってヘビ君は大変に苦手なので、出来ればお互いに出会わないように距離を置いてお付き合いしたいのですが、苗代の脇でお亡くなりになられるのも困ります。

仕方なく、厳重に手袋をはめ、本当は大嫌いなヘビの頭をつかんで、
ハサミでネットを少しずつ切ってあげる夫↓
            


今年引っかかったヘビ君ははヤマカガシでした。
奥歯に猛毒をもつヤマカガシ、調べてみると、どうやら首の部分にも毒を飛ばす能力があるらしい。まさかそんなヘビ君を手に持つことになるなんて・・・サラリーマンだった時代には考えられない状況です。

本当に苦手だったヘビ君ですが、仕方なく彼らの生態を調べたりしていて感じたのは、とにかく攻撃心を持たないことが大切かもしれないということです。もともと臆病なマムシやヤマカガシは、気が弱いゆえに毒を持っているということのようです。

うかつに、マムシだ!捕まえよう!などと手を出したり、気が付かずに踏みつけたりすると、向こうは攻撃されたと思ってガブリと来るらしいのです。
私はヘビのあの形と動きと模様と・・・とにかく苦手なので、出会わないのが一番。
音を出したりして、私が発見する前に、立ち去っていただけるようにいつも願ってしまいます。


最終的に無事に救出されたヘビ君は、すでに田植えが終わっているお隣の田んぼに投げ入れられ、そのままスイスイと泳いで去っていきました。

去年もヘビ騒動の末、秋には豊作だったから、捉えようによってはこれは幸先が良い!と思うことにして、週末の御田植えまで準備を進めていきたいと思います。