8/29/2011

毛虫がいっぱい・・・

ようやく晴れ間がのぞき、少し土が乾いたのを見計らって、種まきなどを行うために畑に向かいました。

畑につくと、ずっと雨が降っていたのに、草がまたボウボウになっていました。
今週はちょっと二人とも雨の中畑に出るだけの元気がなくて、マメに見てあげられなかったことが反省です。

ニンジンと聖護院大根、大根の種まきを終え、サツマイモの周りの草取りを終えてから、ふと豆のエリアをみると、豆の周りの草もものすごい成長ぶりです。これはそろそろ草刈りをしないと豆がピンチ・・・。そう思って近寄っていくと、豆があったはずの列のところどころが、抜けた歯のようになってなくなっています。よく見ると、毛虫が葉っぱを食い尽くしているではありませんか!!

その毛虫がこちら。
見るのもいやという方、ごめんなさい。
私もあんまり得意ではありません。ひー。
写真でみると大きくて更にいやかも・・。

この毛虫、おそらくアメリカシロヒトリと思われます。
ヒトリガ科の蛾で、成長すると真っ白の蛾になるようです。
戦後間もなくアメリカから侵入した外来種で、刺さないのですが、時に大発生して街路樹などを食い尽くすらしい。
さすが容赦ない外来種。
植物も虫も動物も、どうも戦後に入ってきた外来種はいろいろな種を絶滅に追いやるんですよね。
なんていうか、強烈。
ニホンタンポポもいまや絶滅寸前。
日本古来のメダカも・・・
よく見ると外来種のメダカ以外、ほとんど見つけるのは難しい状況です。 外来種め。
生態系のバランスもこうやって壊されていっているかもしれないと思うと、環境問題に熱かった学生時代がよみがえり、外来種のえげつない浸食ぶりが本当にいまいましい気持ちです。

見回すと、畑に点々と生えていた桑の木の葉っぱも、桜の木の葉っぱも食い尽くされて、アメリカシロヒトリのちびっこが作った繭でいっぱい!!

なんじゃこれは~。
これは、いわゆる”時として大発生”の部類なのでは・・・??
どうしよう!?
このアメリカシロヒトリ、実は野鳥などのエサになるそうで、鳥さんたち!ここにエサがたくさんあるよ!!と、畑にたくさんの鳥を呼びたい気持ちなのですが、周りは果樹園が広がり、鳥よけの警報器やらドカーンと鳴る空砲、農薬などなど、あまり鳥にとっては快適ではないエリアなのでしょうか。畑の色々な葉っぱは、ところどころで食い尽くされています。

でも、同じ豆でも大丈夫な株もあり、同じクワの木でも、食われていない木があったり、謎は深まるばかりです。あんまり好きではないけど、毛虫の生態を知らなければ、どうにもなりませんね。これから毛虫について調べてみます。


今のところ食われていない黒豆は元気いっぱいです!

外来種の恐ろしさを改めて実感しつつも、さて、これからどうしようか、毛虫の生態を調査し、対策を練ろうと思います。
どうも、畑がおかしいと、ほかの農家さんからも今年はぼやく声が聞かれ、周りに樹木がない畑にまでアメリカシロヒトリが大発生しているところもあるとか・・・。

何か生物が大量発生するときというのは、気象・環境など必ず何かの要因があるはずだと思っています。
そういえば、震災以降、福島原発からはまだまだ放射性物質が排出され続けていますし、いくら間近ではなくても、この地球上をめぐりめぐっている空気と水の中に含まれているのですから、関東エリアは特に畑には多少なりとも放射性物質が舞い降りているはずです。

もしかしたら、このアメリカシロヒトリもそういう色々な要因と無関係ではなかったりして・・・
放射性物質が持つエネルギーがどのような影響を及ぼすのか、精巧な生態系の中でどんな作用を及ぼすのか、まだまだ分からないのです。

まあもともと、中国の大気汚染が引き起こしているものすごい酸性雨や、中国が何度も行っている核実験によって、かなりの汚染物質が日本にもやってきているので、畑ではそれを中和させるための様々な工夫が行われている(赤峰さんの農場では、木灰をまくなど。石灰は禁物ですが。)のですから、福島原発の事故をきっかけに、日本人はもう少し、色々なことに目を見開かなければならない時期にきているのでしょう。
放射性物質にしろ、農薬・化学肥料にしろ、自分たちの首を自分たちで絞めているだけの状況=自殺行為だったのですから・・・。

虫にも何らかの役割があってこうして大量発生しているということだけは確かです。
まずは彼らのことを知り、理解することから始めたいなと思います。

(それにしても、ニホンタンポポには頑張ってもらいたいなぁ。負けるな!!)

8/25/2011

雨雨雨・・・・

豆の水遣りがなかなか全体にまで追いつかないね、どーんと雨が降らないかね、と
話していたのは一週間前。。。

まさか、こんなに長雨になってしまうとは思っていませんでした。
おかげで、土はたっぷり水を吸ってくれたと思いますが、今度はお日様が出ないのが気になり始めた今日この頃。

お願いごとをするときには気を付けないといけませんね。
「これでもか!!ってくらい、まとまった雨をお願いします!!」などと、夕日に向かって叫んでいたのですが、今後は気を付けなければ~。

先週末にはニンジンと大根の種まき予定でしたが、大雨で延期中。
この週末にはお日様が戻るようですので、種をまいてみる予定です。

8/17/2011

美味しすぎるジャガイモ君

きらり畑のある地域は、「ここはじゃがいもがと~っても美味しいよ!!」と、地域の農家さんが口をそろえて教えてくれるような場所です。かなり遅れてしまいましたが、最後の一列のじゃがいもを、ここ数日の晴れが続いたおかげで収穫しました。ニンジンも固い土の中で頑張ってくれて、何とか育ちました。あ~幸せ♪♪♪





自慢するわけでも、ひいきめでもなく、このジャガイモ君の美味しいことといったら!!
本当に美味しい!!

勉強のためにもと、色々な畑からいただいたジャガイモと、同じ調理方法で食べ比べてみたのです。でも、やっぱり我が家のジャガイモがナンバーワンでした。
もちろん、畑の場所がジャガイモを育てるのにあっているのが一番ですが、無農薬無化学肥料のジャガイモ、食べ比べるとわかりますよ!
お薬を使っているジャガイモは、ちょっとしたエグミがあるのを発見しました。
もう、うちのはひたすら甘くて、とにかく人を幸せにするジャガイモ君です!
(こんなに幸せになるのは、おイモ好きの私たちだけかな・・・・?)


試運転だった今年は、あまりジャガイモの量を作りませんでした。
連作にならないように気を付けて計画をしながら、今後はたくさん作る予定です。
(たぶん秋作でも作付けします。)

ニンジンは、念願の絞りたてニンジンジュースにしていただいています。
これも信じられないくらいの美味しさ・・・
まだまだ、赤峰さんのなずな農場のニンジンの美味しさには到底及びませんが、初めの一歩ということで幸せいっぱいにいただいています。
この元気なニンジンのパワフルな香りにも感動です!

遊びに来る予定のあるお知り合いのみなさま、どうぞ、きらり畑のジャガイモ君を食べるのをお楽しみに。ご希望の方は勿論、ニンジンジュースもトライしてください。
まだしばらくの間は、いらして下されば味見していただけますよ~♪
(すでに予定が入っているK君、じゃがいも、とっておきますね!)

8/16/2011

奥深い(知らなかった)豆の世界

煮豆やごはんと一緒に炊き込むお豆、甘くておいしいあんこなど、日本人の食生活に欠かせない豆。しかも栄養満点!

去年、初めて挑戦した黒豆(黒大豆)でしたが、今年は自分たちが好きに作付けできる畑が借りられたこともあり、黒豆に加えて、味噌を作るための大豆、大好きな玄米ご飯に入れるための小豆とささげ豆も蒔いてみました。

順調に花が咲き、大豆はさやがたくさんつき始めました。
肝心な時に夕立がこないので、去年の失敗(水不足で実が入らなかった)から学び、今年は朝晩、可能な限り水をあげに行っています。

お豆さんたち、どうぞふくらんでおくれ~!!!

大豆は背が低めで地面すれすれにたくさんのさやがつきました。
黒豆は大きく背を伸ばし、まだお花が咲いています。
紫色の小さなきれいなお花です。




さて。
この時期、大体どこの畑でもモロッコインゲンという大きなさやの豆と、インゲン豆のつるを這わせてある棚を見かけますが、実は夫婦そろって、さやいんげんときぬさやが苦手で食べられないのです。食べられないとなると、当然やる気もゼロ。結局今年はインゲン豆を植えませんでした。
そんな時、ふと、このインゲン豆たちは、さやの状態で収穫しなかった場合、豆としても収穫できるのかな?と疑問に思ったのです。

もしも、豆として食べられるならなら大歓迎!!
いくらでもお料理に登場することになるでしょう!

いままで意識したこともなかったお豆たちでしたが、調べてみると意外と奥深かいのです。
畑初心者なもので、知っている方たちには笑われるようなことなのですが、
それでも、豆にはこんなに種類があるのかと驚きました。
400種類を超えるんだそうです。

インゲン豆でもつるがあるもの、ないものがあったりします(知らなかった。)
夏場はみんながさやごと食べているインゲンも、もう少したつと、中にちゃんと豆が出来て、
それらは煮豆になったりスープに入れたり、甘納豆になったりするのです(知らなかった。)

これはいかん!!
まだまだ土づくりの段階の私たちの畑(豊かではない土)であっても、お豆さんたちに限っては元気に育ってくれるという、ありがたい作物なのに、こんなにも豆のことを知らなかったなんて!!

というわけで、現在毎日「循環農法」に加えて「豆類百科」を開いては勉強中。
相変わらず、感動の連続です。

しかも、ソラマメというのは秋に種をまいて、冬を越し、次の年の5月ごろに収穫するってご存知でしたか・・・・??
私たちは、5月6月ごろにソラマメを食べた記憶はあっても、種まきの時期までは知りませんでした。
秋・冬野菜以外にも、冬場に育てられて春に食べられる豆があることを知り、さっそく今年、ソラマメに挑戦決定。豆はほとんどが秋の収穫なので、春にとれる豆は貴重です。

豆は本当に素晴らしい。みなさんもぜひ、お豆を食べましょう!
できれば自分で育てましょう!お花もきれいで、簡単に育つのでベランダでもお勧めです。
採れたての枝豆も楽しめますよ。
これからの季節だと、ソラマメや、お好きな方はキヌサヤです。
プランターでも育ちます。

こんなサイトもあります。お時間がある方はのぞいてみてください。
財団法人 日本豆類基金協会 
(↑豆の調理方法なども載っていて楽しめます。煮豆以外のお料理でもお豆は大活躍♪
 ただし、栽培方法の情報で農薬を使用するのが前提になっている点は、とっても疑問ですが。
 きらり畑の豆くんたちは、無農薬無化学肥料でも元気に育っていますよ♪
 農薬も化学肥料も、体には毒です。
 誰が何と言おうと、例え少しでも毒です。
 ”このくらいの基準を満たせば健康に害はない”はありません。)

8/08/2011

立秋をむかえて

8月8日、今日は立秋です。
旧暦では今日から秋が始まります。
畑はまだまだ暑く、草の勢いもすごいのですが、これから秋冬に向けての準備が始まります。
今年は土づくりに励もうと、草にたくさん生えてもらっては草刈りをして土の上で乾燥させることを繰り返していました。

夏場はあっという間に草が生い茂るので、感動すら覚えます。
悩んだ挙句に購入した草刈り機も大活躍。


カボチャやサツマイモ、そしてモロコシはこの草の中に一緒に生えていました。
小さいうちは周りの草を取ってあげていましたが、カボチャは背の高い草の上もどんどん這って行ってくれるので、安心して草をぼうぼうに生やしておき、その草たちに種が付いたので草を刈り、今から土の上で乾燥させていきます。

今年はきらり畑にはイネ科の草が多かった・・・
ネエコジャラシだらけの場所や、昨年までボウボウだったカヤやススキの残り、ヨモギだらけの場所まであり、ナズナなど豊かな土になると生えてくるような草は皆無でした。
草を育てては種が付いたころに草刈りをして土に還す繰り返しです。


赤峰さんの「循環農法」の本によると、乾燥させずに土にすきこんでしまうと、溶けてしまって、微生物たちの食べ物にはならないのだそうです。もともと草にいる菌が食べてしまうのだそうで・・・。日光で乾燥させると菌はいなくなり、そのあと土にすきこむと、土の中の生物が食べてくれ、土が改善されるのだそうです。


それにしても、今年は我慢して土づくり・・・と決めてはいたものの、草刈りが終わっている手前とこれから刈る向こう側の景色の違うことといったらありません。すごい草!!!
周りからは「除草剤をまかなきゃ」などなどいろいろ言われながらも種が付くまでじっと草の海を眺めていました。
でも、実はこの草の海の向こう側にはお豆たちが元気に成長しているのです。
何度か周りの草取りはしましたが、そのあとは周りには草が一緒に成長しています。
でも、今のところ、まったく支障無し。
もう豆の方が背が高いのもあって、あまりにも巨大になる草以外はそのままにしています。


草も元気ですが、お豆クンたちも元気です。
別に栄養を奪い合っているようには見えません。
一緒に仲よく育っています。

すばらしい!!

というわけで、今日も残りの草刈りにでかけます。
来年のために、少しでも野菜たちが喜んでくれる土づくりができたらいいなと思います。

8/03/2011

長ネギの種

秋口になったら、きらり畑にも長ネギの種をまいてみようと思っています。
ネギはほとんどの場合、苗を買う方が多くなっているようです。
今日は知り合いの畑に、まだネギボウズ君が残っていて、これは種がとれる!!と確信し、突撃して捨てられようとしていたネギボウズ君をいただいてきました。

これがネギボウズ君。すばらしい!!
この先っちょのそれぞれの殻の中に黒い種が入っていました。
ネギボウズ君は大切に切り取って袋に格納。
一つのネギボウズ君からたくさんの種が取れます!!
すごい!!

「何で捨てちゃうんですか・・・こんな立派なネギボウズ君を・・・?」
と、思わずつぶやいてしまった私を、畑にいたおばあちゃんは怪訝そうな目でにらんだ後、
「ネギなんてね、苗買ったら楽なの!タネから育てるなんて時間かかるからね。
 アタシが嫁に来た頃は種を取ってたけどね、めんどうくさいの!時間かかるし。
 でも苗も高いのよ~。あー嫌になる!土寄せもめんどう!あーネギなんて買った方が安い!」

「・・・・・。」

こんなネギ育てるのなんてやめだやめだ!と言わんばかりのおばあちゃんの剣幕に圧倒されながらも、いいんだ、これで大切なネギの種を戴けたのだから♪と「今年はうちで種から育ててみます。」と感謝をこめてお礼を言ってきました。
あまりにうれしそうにネギボウズ君を袋に格納している私を見て、バアチャンも帰り際には「こうやって撒くといい」とか、結局種まきのアドバイスや種の保管方法の知識などを教えて下さいました。

若いから種から育てても楽しいかもね、好きなら何でも楽しいかもね、ぜひ頑張って、と、終いには応援のコメントをつぶやきながら、「そういえば、昔はみんな家で種を取っていたのに、いつの間にこんなにお金ばっかりかかって売るときは馬鹿に安くなっちまったんだろうか・・・」と、ふと、長年種メーカーや流通の仕組みに踊らされてきたことにちょっと気が付いた様子のおばあちゃん。

”種は買うもの”というのが大きな間違いであることを、私たちも実際に自分たちの畑について真剣に考え始めるまでは知りませんでした。考えたこともなかったのです。

散々、ネギを育てるのにいかに時間と労力がかかるか、それにも関わらずスーパーに行けばあんな安価な値段で売られているのが耐えられない!!という、確かにもっともなバアチャンの愚痴に、色々と考えさせられながらも、農薬を使わずに頑張っている畑からいただいたタネを撒くのが今から楽しみです。

確かにネギは育てるのに長い時間がかかり、手間もかかるのですが、スーパーに行くと、安い・・・。
野菜の値段ってなんなんだろう?と思わず考え込んでしまいました。

ネギの種まき~育てるのに必要な土の準備を、これからせっせと頑張っていきたいと思います。


8/02/2011

小松菜と葉大根の種

小松菜と葉大根の種、さやから取り出して陰干ししました。
今日も「たねとりハンドブック」が大活躍!!
種はとても小さいので、一通りさやから出したら、ふぅーっと息を吹きかけてさやなどのいらない部分を飛ばします。
種だけが残るので、それを数日陰干し、保管します。


これが小松菜の種です。


こちらは葉大根の種

葉大根の種のさやは「これって、豆!?」と思うような形をしていたのに、中を割ると、意外と小さい種が・・・。
もう少し乾燥させてから取りたいなと思っていたら台風が来たので、中にはさやがちょっと黒くなってしまい(たぶんカビてしまったらしい。)、種が採種できなかったものも出てきました。

畑は何もかもタイミング。
ベストタイミングを逃すと、手間もかかったり、うまくいかなかったりすることを改めて実感しました。

それでも、次にまく分としては十分な量が採種できたので、まずは満足♪
小松菜の種は、畑に興味のあるお友達みなさんにお分けできたらと思っています。
プランターでも育ちますので、挑戦してみませんか??