6/30/2015

稲、順調に分けつ中

6月最終日となりました。
今日もまだまだ御田植え頑張っています。

6月上旬に、一番早く田植えを済ませた田んぼの稲たちは、
除草(田転がしという水田除草機を使用)を、これまでに縦列、横列、各一回行いました。

順調に分けつが進んできました。

これが、一本植えで植えた後、分けつが始まった苗です。
はじめはこんな風に扇形に増えていきます。

 稲たちのすごい成長ぶり。幸せです♪

ちなみに、植えた直後はこんな風↓に、
サザエさんの「波平さん」の髪の毛みたいに頼りない姿・・・


分けつが進むと、田んぼはあっという間に緑色に変わります。
田植えが終わっていないので、まだ安心はできませんが、
こうして最初に植えた田んぼの稲がぐんぐんと成長しているのを見ると、元氣が出ます。


畦に穴をあける名人、ザリガニ君も健在です。
可愛くもあるのですが、結構困る存在でもあります。
田んぼの水が、ザリガニの明けた穴から漏れてしまうことが多いためです。
毎日、ザリガニの明けた穴をふさぐ日々・・・
秋口に田の水を切るまでは、毎日気が抜けません。

まあでも、ザリガニたちもきっと、何か
私たちの思いもしないような仕事をしてくれているのだと思います。
それが何かははっきりわからなくても、田んぼに住んでいるということは、
何か必要があってそこにいるのでしょう。
自然は無駄なことは一切しないらしいですし、最近は私も心からそう感じるようになりました。


ザリガニ穴は早期発見、早期対処が鉄則です。
それさえできれば、仲良しのまま、ザリガニという存在を暖かく見守れます。

今年も、アメンボ、カエル、ヘビ(苦手ですが)、トンボやバッタや蜘蛛などの虫たち、
ドジョウ、タニシ、ザリガニ・・・
それに沢山の鳥たちが訪れ、田んぼは生命にあふれています!!!

今日で6月も終わり。
残りの田植えも、氣を抜かずにやり遂げたいと思います。



6/27/2015

夏越の大祓大祭にて

本日は、常々大変お世話になっている甲斐奈神社さま(甲府市)にて
夏越の大祓の大祭が執り行われ、恐縮ながら彦星ファームとして参加させていただきました。

テントまでお越しくださいました皆様、また、玄米ぽんせん、玄米餅、地粉を
お求めくださいました皆様に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

また、多くの方に暖かい励ましのお言葉を頂戴し、本当に有難く、感謝でいっぱいです。
明日からの田植えの残りや、草取りの作業も、気を込めて、
最後までやり遂げたいと思います。
 

境内の”茅の輪くぐり” の茅の輪

今日伺ったところによると、茅の輪くぐりは、胎内くぐりの意味も持ち、
この茅の輪をくぐることで、心身を祓い清めると同時に、
新しく生まれ変わるというような意味もあるそうです。

過去6か月の反省を生かし、新たな気持ちで残りの6か月を稔り多きものとするよう、
けじめの日ととらえると分かり易い。そのようなお話を伺いました。
小学生(のような、知識のない私)にもわかるように、ご説明下さって大変ありがたかったです。
 

夏越の大祓というのは、簡単に言うと、一年の上半期の総決算のこの時期に、
心身を祓い清め、充実した下半期に向けてのけじめの機会のようなものである。

もちろん、学問的にはもっと様々な行事や由来があり、そして地域によって様々な風習が
残っていることでしょう。
体力的にも厳しい夏を無事に乗り越えられるようにとの祈りが込められているとか、
沢山のいわれがあるようです。


境内にて撮影のこの短歌は夏越の大祓にちなんだ和歌で、有名なもの。
(拾遺和歌集)

(千歳の命が延びるといっても、多分、昔の日本人のことですから、
単に現世の寿命にこだわっていたのではなく、
何かもっと深い意味が込められているようにも感じられる和歌ですね。。。)
 

とにかく、大きくとらえて、前半の半年を振り返り、茅の輪をくぐって祓い清め、
生まれ変わったような気持ちで、新しい一歩を踏み出す日。
私も、境内で、この半年を振り返り、後半の半年に向けて、思いを新たにする
良き機会をいただきました。


お昼には御神輿がご町内を回り、夜まで、様々なご神事が行われる傍らで、
御神楽が舞われたり、屋台も出て大変な賑わいでした。
小さなお子さんからご年配の方々まで、沢山の方がお参りにいらっしゃっており、
何か見ていてとても心が温かくなる一日でした。


皆さんも、是非、お近くの神社に足を運び、
今後の決意を新たにされてはいかがでしょうか。
(6月の晦日、6月30日に夏越しの大祓を行う神社も多いようです。)



雨の予報だったのに、おひさまに恵まれました。
綺麗な夕日でした!

五月五月雨

歌にも♪五月五月雨~という歌がありますが、
旧暦では五月は田植えのシーズンだったのですね。

昨日は雨の中でしたが、田植えの日程に合わせて代掻きをしました。
この地域は今年は梅雨らしい梅雨となりました。 

お日様が出れば、お日様の力に感謝、雨が降れば水の恵みに感謝・・・・
百姓をしていると、雨も晴れも有難いとつくづく思う今日この頃です。






ちょうど良い頃合いに成長した、マコモ茶を作るためのマコモの葉も、大切に収穫しました。
あっという間に背丈が1mを超えてしまい、毎年のことながらマコモの成長には
驚かされます。




収穫後は、葉の綺麗なものだけを選別し、良く水洗いしてから、陰干しします。
綺麗な緑色に乾燥が仕上がるのを待ち、 細かく刻んでいきます。
七輪に炭を起し、土鍋で焙煎して、まこも茶の出来上がり!

田植えで、このひと月の間、お茶作りが出来ずにきてしてしまいましたが、
今年、初収穫の真菰(まこも)の葉で、近々、マコモ茶も焙煎します。

お待たせしてしまっている皆様、陰干しが仕上がり次第、焙煎しますので、
もう少々お待ちくださいませ。



6/24/2015

今年最後の畦塗り

御田植えも後半に入り、おかげさまで無事に7月上旬には
予定していた田んぼの御田植えが完了しそうです。

各方面より、暖かいご支援をいただき、なんとかここまで来ました。
暖かい励ましのお言葉や、応援、またお手伝い下さった方々、
そして、素敵な差し入れを下さった方・・・皆さまに心から感謝申し上げます。


 田んぼの片隅では、オタマジャクシたちがスイスイと泳いでいます。
気持ちよさそう♪
ファームの田んぼには、小さなかわいらしいアオガエルの他に、トノサマガエルも沢山!
土用干しをしないので、トノサマガエルの卵が孵化するときに、田に水があるからかもしれません。



さあ!!いよいよ御田植えラストスパート。
最後に水を張る田んぼの畦塗りも今日仕上がりました。
適度に乾かした後で、水を張り、代掻きをして田植えの日を待ちます。






田んぼの周りをぐるりと一周するのは大変ですが、水位を希望通りに維持するのに
欠かせない作業です。

田植えの準備を終え、今週末から来週にかけて、最後の御田植えをします。
田植えの後には、草取りが待っていますが、まずは御田植えに集中します。



6/11/2015

小麦の天日干し





梅雨時の貴重な晴れ間。
お日様の力で、刈り取り~脱穀までが済んでいる小麦は、天日干しで乾燥させる作業を
続けてきました。




日当たりの良い平らな場所に、シートを設置して、小麦を広げます。
まんべんなくお日様が当たるように、なるべく平らに均等に広げます。
ゆとりがあれば、何度か天地返しします。





早ければ3日ほど、小麦や気候の条件によって5日ほど、天日干しすると
カラリと乾燥し、製粉に出せる状態の玄麦になります。

細かい麦わらの屑などを、唐箕で綺麗に飛ばしてから、ようやく製粉に・・・

朝と夕方、小麦を袋から広げてはまた袋に戻す作業を、この田植えの時期に
数日間行うのは、なかなか大変ですが、昔ながらの天日干しの地粉は、
殆どみかけませんし、可能な限り続けていきたいと思っています。

なんと言っても、やはり小麦の味に違いが出ます。
自分で作業しているせいかもしれませんが、お日様で干した小麦は格別に美味しいと感じます。



今日、畑で完熟の様子を見ていた小麦を無事に全て刈り取りました。
一部は脱穀を済ませましたが、一度にシートの上で天日干しできる量に限りがあります。
脱穀していない分は、ちょっと奇抜な方法ではありますが、お米の天日干しのように、
はざがけして、束ごと干しています。

雨の時にはブルーシートをかけるだけなので
脱穀前にかなり効率良く乾燥することができます。

脱穀した後の小麦を天日干しするには、時間的にも場所的にも、
余裕がないとできませんが、この方法ですと、少々の脱粒はありますが、
脱穀する段階では概ね程よく乾燥しており、雨が降っても問題ないのがメリットです。

なかなか天日干しする広い場所がないという場合や、雨続きになりそうで、
刈り取り適期にも関わらず、その後天日干しできるタイミングがなさそうというような
ピンチの時は、この方法で小麦をダメにしてしまうことなく収穫できると思います。


6/09/2015

御田植え 始まりました!

今日(6月9日)、水苗代に種籾を降ろして40日を迎えました。
田んぼが今年また増えたこともあって、40日苗より、数日早かったのですが、
6月7日より、今年の御田植えを始めました。

水苗代での苗取り。

数日早いこともあって、大きく育っている苗を選びながらの苗取りです。
藁でまとめて田んぼに運びます。


今年は春先の気候が少し変で、(ここ数年、毎年おかしいのですが・・・)、
育苗には神経を使いましたが、無事に元気にここまで育ってくれました。
無事に御田植えの日を迎えられて本当に有難いです。

縦横ともに30cm間隔に一本植えで、一株一株、植えていきます。
はじめに糸車と糸を張って、基点となる場所に稲を植え、次に30cm間隔に印を
つけてある180cmの棒を持って、一列5本ずつ、植えていく方法です。

詳しくは「信州なずなの会」HPで、わかりやすく解説して下さっていますので、
参考になると思います。
http://www.snazuna.jp/inasaku/7.html


あらかじめ枠を使って田んぼ自体に印をつける方法などもありますので、
それぞれの田んぼによって、やりやすい方法を使うと良いと思います。

30cm間隔にするのは、御田植えの後、二週間ほどして、田転がしという
除草機で株間をゴロゴロとやって除草するためで、私たちのファームでは
縦横一回ずつ、転がせばその後は特に草で苦労したことはありません。
除草剤などを使わなくても、全く問題ありません。

写真の方は普段は都会のオフィスにお勤めのCUTEな女性です♪
御田植えのお手伝いにいらして下さり、朝から日暮れまで、奮闘して下さいました。
初回は畦を歩くのも大変そうでしたが、今回はもうすっかり手慣れたもので、
とてもパワフルな助っ人で、大変に頼もしかったです!!

本当にありがとうございました!!



おかげさまで大きい田んぼ二枚に挑み、無事に田植えがすみました。
最後の一列を終えたところで一旦燃え尽きました・・・でも嬉しいです♪

まだまだ残りの田が、田植えを待っていますので
今月いっぱいかけて、すべてに田植えをしていきます。
合間に小麦の刈り取りと脱穀を畑二枚分、そして、雑穀の手入れ・・・

「分身の術」を使って4人くらいに増えたい!と心底思う今日この頃。
しかし、分身は出来ないので、一日一日を大切に、この先はあまり
燃え尽きないようにしなければと思います。
少し余力を残した状態で次の日、次の日、とゆとりを持つ工夫をしていきたいなと思います。

とは言え、毎晩、「あーーー今日も完全燃焼!!!」と
死んだように眠るのが6月なのですが・・・残りの田植えも楽しみたいです!!

6/03/2015

小麦の収穫適期

今年は昨年より早く、小麦が緑→黄色→茶色に変化し、
収穫のタイミングをはかる時期になりました。

昨年より小麦畑が一枚増えたこともあり、もっとも種蒔きが早かった小麦畑を昨日、
収穫しました。
次の日の雨の予報とその先の天気予報、田植えの日程との兼ね合いで、
急きょ決断しました。おかげで作業は夜までかかっていまい、月明かりの下で
ハーベスタをフル稼働する羽目になりました。

小麦は成熟期と収穫適期を見極めるのが、本当に難しいところです。




一般的には小麦の収穫適期は3~4日ほどといわれているようです。
成熟期を迎えたのを見極めて、そこから適期のうちに収穫する・・・

成熟期の見極め方は主に

●茎葉、穂首部分が黄化
●子実の色が褐色
●子実の固さがロウ(蝋)のようで、指で押さえて乳汁が出ない
●出穂から約45~50日
(コンバインの場合は、子実水分が30%以下になったら収穫適期)

しかし、この時期は、梅雨とも重なり、収穫のタイミングを誤ると、穂発芽やカビの発生等で
品質が著しく低下してしまうため、小麦が茶色くなり始めるころになると、
カレンダーと天気予報とにらめっこ。
 
コンバインで刈り取る場合は、乾燥機にかけて水分を調節するため、
特に、収穫のタイミングは重要だそうで、早刈も遅刈もアウト。
小麦は育てるのはとても簡単なのですが、天気に左右されますし、
中でもこの収穫の時期を見極める時期は、気を張り詰めます。
 
 さて。
私たちは現在、北海道などの大規模農家さんたちと比べると、
ささやかな面積の畑三枚で小麦を育てています。
コンバインは使わず、バインダーという刈り取り機で刈り取り、
そのあと、穂から麦粒を脱穀、その後は天日干しします。



天日干しの場合は、脱穀後も完熟が進むそうで、コンバインから機械乾燥よりも
多少は収穫できるタイミングが早くても実を完熟した状態に持っていけるようです。
(ただ、何ヘクタールもの畑の小麦を天日干しするのはかなり厳しいと思います。
 昔の日本では、機械はない代わりに人手がたくさんありましたから、
 皆さんこの天日干しが当たり前。)

梅雨時でもあり、また、私たちの場合は田植えと重なる非常に厳しい時期ですが、
これまで天日干しのおかげもあって、毎年美味しい小麦粉をいただけています。

今日は予報通りの雨、明日は一日お天気のようですので、
早速シートに小麦を広げて乾燥、また更に美味しく追熟させます。
天日干しは、数日かかります。
袋から出してシートに広げ、また回収するのにかなりの手間暇がかかります。

・・・やはり、もし1ヘクタールを超えると、この昔ながらの方法には限界が。。。
比べて食してみるとやはり天日干しの小麦は美味しいですし、
私たちは今後もこの方法でできる範囲にしか小麦の作付け面積は広げない予定です。

あと二枚の小麦畑も、なんとか無事に適期に収穫し、今年も美味しい小麦を
皆様にお届けできるよう、がんばります!!


それにしても今日は本当に恵みの雨でした。
畑の作物も、木々も、みんな喜んでいると思います。

水の恵み、これからも日々感謝してまいりたいと思います。

6/01/2015

麦、収穫間近になりました

雨を待つ日々が続いています。

あまりに雨が少ないためか、 昨年より10日も早く、
麦が収穫できる色合いになりました。






つい先週まではまだ緑色が優勢だったのですが、あっという間にこの色に・・・
いわゆる「小麦色」ですね!

刈り取りのタイミングは田植えの合間になりますが、天気と相談しながら、
刈り取り→脱穀→唐箕選→天日干し

そして、やっと製粉に回せます。

今年は7月上旬には、新・小麦粉をお届けできそうです。