1/08/2013

2013年、おめでとうございます

2013年がスタートしました。
昨年は皆様のあたたかい励ましの言葉や、うれしい感想などをお寄せいただき、感謝でいっぱいの一年となりました。

今年も無農薬・無化学肥料で、健康で幸せを運ぶ美味しいお野菜やお米を育てたい!とワクワクと熱意に燃えています。 

本年もどうぞ、彦星ファームをよろしくお願いいたします。



ちなみに旧暦では間もなく、次の新月で12月の師走に入りますね。
まだ旧暦では2012年です(笑)




畑では昨年の課題の一つだった草の完熟堆肥づくりが進んでいます。
もみ殻くん炭づくりや、麦踏も冬の間の大切な仕事。
また、農繁期にはなかなか時間が作れないので、色々と有益な情報が満載の本を読んで勉強するのもこの時期が最適です。

真に健康で、本来のエネルギーに満ちた野菜や五穀というのは何ものにも代えられない、「大地の恵み」だと思います。
そんなお野菜・五穀をいただくためにお世話をするのが百姓!!
だからこそ、彼らの健康を損なう農薬・化学肥料の使用は厳禁ですし、彼らを深く理解するよう自分の五感はもちろん、植物たちと対話できるくらいまでになりたい!と、目に見えない部分の感覚も総動員します。

春からはこうして冬に蓄えた知識を活かしながら、ピンときたものを実践したり、何か起きたときにふと助けてくれる情報になったりします。
本に書いてあることはどれも一理ありますし、著者の方はそれが良いと信じて本を書いていらっしゃるのですが、最終的には自分で考えることが何より大切です。
自分の感覚が頼りです。
受験勉強と違い、正解はありません。
マニュアル本として書かれているものでも、必ず自分で考え直し、自分のフィーリングを確認せねばなりません。

百姓仕事では土地や気候風土によって、またその日の田畑の状況に応じて、その場その場で体を動かさねばなりませんし、あまり思い出したくはない昨年の「田んぼトラクター埋没事件」(笑)のような予期せぬことももちろん起こります。

この百姓仕事を面白い!と捉えるか、不安定だと捉えるかは人それぞれですね。
ちなみに、百姓しごとを始めてから良く言われた3大決まり文句がこちら。

1、農家は休みがないから大変だ

2.農家は気候や天気に左右されて不安定

3、農家は食っていけない

あまりにも皆に言われるので、面白いくらいです。
実際に体験したことのない人までハンで押したように、まるで農業従事者だったかのようにこの言葉が出てくるのですから不思議ですね。
これがまるで常識のように言われていますが、実際に体験してみて、私たちにとってはこれらはいずれも当てはまりませんでした。これから百姓になろうという方、同じ経験をされるかもしれませんが、こんなことでへこたれてはいけませんよ~。

これらの「常識」が偽りだと気づくには、人生にとって休日とは何か?そもそも仕事とは何か?私たちはどうやって体を維持しているのか?食べていくとは何か?という、少々哲学的なことを真剣に自分に問いかけねばなりません。

親に言われたことがありませんか?
「そんなんじゃ食っていけない」

この「食べていく」という言葉、一度しっかりと考えてみてください。
そう、私たちは食べていくんです----食べ物を。
いつから「食べていく=お金を稼ぐ」 になってしまったのでしょう。
(明治以降らしいです。う~ん。つい最近のこと!?)

2012年は、あらゆる分野で混とんと崩壊が見られた一年でした。
これまでの常識は今日から非常識になる。
そんなことはこれまでにいくらもあったことです。

私たちが百姓になりたいという話をすると、上に紹介した三大決まり文句を言うのは日本人ばかりでした。
海外の知り合いに話すと、真逆の三大決まり文句が出てきます。
今年はついに農家になろうかな、でも周りにネガティブなことばかり言われていたり勇気が出ないな~と思っている方、元気がでますよ。

外人バージョンの決まり文句三つがこちら!

1、ファーム!?野菜を育てるのは楽しいよね!毎日最高に楽しいでしょ!?
  (つまり労働ではなく楽しみの延長なので、休日がないという発想にならない。)

2、毎年気候もファームの状態も違うからこそファーマーの腕の見せ所。
  工夫すること、その年の畑をエンジョイできる!(エキサイティングだ!)

3、自分で食べ物を育てること以上の安定はない。
  特に今の世の中、安全な食べ物は自給するのが一番。

トータルして、農家になる!?最高に素晴らしい!!君たちの選択は素晴らしい!!心から応援するよ!!
という言葉が返ってくるのです。
そして、思った以上の人数で、意外な人物が家庭菜園を始めていたり、半農になっていたりするのです。
”なーんだ。農に対してここまでネガティブなのは日本人だけかも。”
そう思って、彼らのお蔭でいくら周りにネガティブ決まり文句を言われても、それが全く常識でもなんでもないと笑い飛ばしてやってくることができました。
実際、外人バージョンのポジティブな決まり文句こそ、体験を通して自分が感じたことです。

是非、みなさんも面積が小さくても、週末だけでも、ご自分で野菜を育ててみましょう。
ベランダでも葉物野菜は育てられます。
百姓になろうかなと内心思っている方、初めから完璧にやらなくてもいいのです。
今の生活の中で、可能な限りのことから始めましょう。
農は楽しい!!
これがこれからの常識になっていくのだと信じています。

2013年をワクワク!楽しい!幸せな一年にしましょう!!!