7/21/2011

虫食い野菜の真実・・・

これ、虫食いだらけのキャベツの写真です。
知っている方の畑で撮影しました。
ものすごい勢いで食べられています!!
大体の畑ではここで虫はとんでもない「敵」と化します。
”大切なキャベツを食べるなんて許せん!!”ということになり、初めは手でつぶしてみたりするものの、だんだん追いつかなくなってついには農薬をかけて虫食いを食い止めようということになるのが多いパターンでしょうか。

この虫食い野菜、みなさんはどう感じますか?
虫が食べるということは農薬がかかっていなくて安全♪と思うでしょうか?
私たちも何年か前まではそう思っていました。

しかし、赤峰さんの循環農法と出会い、その思い込みは一変。
虫食い野菜の真実を知ったからです。

まず、虫がこうやって育てている野菜を食べてしまう場合、大きくは二つの原因が考えられるそうです。

①旬ではない野菜を育てている
②土の中に堆肥を入れた場合で、それが未完熟の場合
  
キャベツはもちろん、今(夏)が旬ではありません。
しかも、この畑、キャベツの苗を植えたのが5月で、5月の頭に大量の鶏糞を土に混ぜていました。
まさに旬の野菜以外の野菜を植え、さらに大量の未完熟堆肥を使った場合の絶好のサンプル!
ということで、今回、この虫食いキャベツの写真をとってきました。

亜硝酸態窒素は、かなりの猛毒で、虫たちは命をかけてこの亜硝酸態窒素が大量に含まれている部分を食べてくれているのだそうです!!
なんということでしょう・・・植物たちに続き、こちらも無償の愛としか言いようがありません。
そんなわけで、循環農法ではこの素晴らしい虫たちをとても大切にしており、虫を敵として扱うことはありません。

私たちも時間がかかりましたが、何とか完熟堆肥づくりに着手して一か月。
先日、堆肥の一度目の切り返しを行いました。
量は最初に積み上げた高さの半分くらいに減ってきました。
発酵が順調に進んでいるとうれしいのですが。

虫が不自然につくときには、旬を守っていないか、堆肥に問題があるかのどちらかです。
今のところ私たちは完熟堆肥が完成していないため、一切肥料を蒔いていません。
周りが虫に悩まされているときでも、私たちの野菜にはほとんど虫はつきません。
今後も虫に感謝しながら、畑のお世話をしていきたいなと思っています。
②に関しては、堆肥は牛糞・豚糞・鶏糞いずれも化学肥料ではありませんが、完熟させてからでないと、発酵が未熟なため、猛毒の亜硝酸態窒素が発生するのだそうです。ですから畑に生えてきた草たちをもとに完熟堆肥を3か月程度かけて作り、それを十分なゆとりを持って土に還す・・・という方法をとります。

これに関してはとても大切なことなので、ぜひ、赤峰さんの「循環農法」を読まれてください。