7/19/2011

ジャガイモの種

大きな大きな台風がやってきていますね。
台風がくるという情報を受けて、きらり畑ではお豆たちの土寄せを急ぎました。
今年は大豆、黒豆、小豆の三種類を蒔きました。
小豆は夏の土用のころにまくのが良いとのこと、少し早い時期に蒔いた列の小豆は15cmくらいに成長しています。大豆と黒豆はずいぶん大きくなっており、白いお花が付き始めていますので、倒れないように、丁寧に・・・。

豆の土寄せはする方としない方がいるようで、土地柄もあると思いますが、私たちは今回は土寄せを行い、様子を見ています。

あまりにまとまった雨が降らなかったので、毎日雨を待っていましたが、それがこんなに大きな台風になるとは・・・大きな被害が出ないよう祈りつつ、それでも畑にたっぷり雨が降るのは恵みでもあり、複雑な心境です。

さて。そんな中、無事じゃがいもの収穫も行いました。そして今年、初めてジャガイモの種について学んだのです。

みなさんはジャガイモの種ってご存知でしたか!?
ジャガイモのお花はきっと見覚えがあるのではないでしょうか・・・
ジャガイモは、植え付けの時は種イモを使いますし、「お花が咲いた後、いったいそれはどうなるの?何のためにジャガイモはお花を咲かせるの??」と、私たちはこの一年ずっと疑問に思ってきました。
誰に聞いてもみんな首をかしげるばかり・・・中には、花は全部摘み取れ!イモがたくさんならない!と力強く教えてくれた方もいました。

う~む。ジャガイモの花はただのムダな産物なのか!?
でも、きっと何か花を咲かせる理由があるはずだ!!と思っていました。

その疑問がついに、例の自家採種ハンドブックによって解消されたのです!!!

これはその自家採種ハンドブックのジャガイモの項から引用です。
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キャンベラに住む採種家からジャガイモの栽培について一言よせられています。「もっと多くの人が種子を使って多種多様なジャガイモの栽培にチャレンジすべきだ。ジャガイモの花は時折緑色の実をつける。この実は、つき始めてから6週間くらいで完熟し、完熟したらとる。完熟した実は押してみると少し柔らかい。種子を器に絞り出し発行させる(トマトの項を参照)。そのあと、乾燥させ、使用するまで保管する。これらの種子からは実に多様なジャガイモが顔を出す。―続きは省略―

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”やっぱり、実がなるんだ!!!しかもそこから次のジャガイモが育つんだ!!やった!!”
(花がムダな産物ではないことが証明されて何故かとても嬉しい。)

そして、ついにその緑色の実を発見!!これです↓



このミニトマトみたいな緑色のものが、ジャガイモの種です!!
草取りをしていたときに偶然発見つけたものです。
やたらに興奮して、写真をとり、改めて自家採種ハンドブックを熟読。
良い種が安定して揃うには5年くらいかかるみたいですが、私はすっかりジャガイモのお花を見る目が変わってしまいました。
花が咲き、種ができる。――――自然の神秘ですよね!

通常の繁殖には種イモを使うのが一般的ですが、これはせっかくなので種からも育ててみようと今燃えているところです。

実は小さなアパート住まいの私たちにとっては、収穫したコンテナいっぱいのジャガイモ君たちを次回の種イモとして保管するのが少々難しいのです。風通しも悪いですし・・・もしもこの種からジャガイモを育てられるならどんなにありがたいことでしょう♪

まだうまくいくかはわかりませんが、秋か来年の春に挑戦してみたいと思っています。


自家採種ハンドブック(発行:現代書館)、畑の初心者にはとても役立つ本です。おすすめしたい一冊ですので、ここでご紹介します。

自家採種ハンドブック―「たねとりくらぶ」を始めよう