6/11/2015

小麦の天日干し





梅雨時の貴重な晴れ間。
お日様の力で、刈り取り~脱穀までが済んでいる小麦は、天日干しで乾燥させる作業を
続けてきました。




日当たりの良い平らな場所に、シートを設置して、小麦を広げます。
まんべんなくお日様が当たるように、なるべく平らに均等に広げます。
ゆとりがあれば、何度か天地返しします。





早ければ3日ほど、小麦や気候の条件によって5日ほど、天日干しすると
カラリと乾燥し、製粉に出せる状態の玄麦になります。

細かい麦わらの屑などを、唐箕で綺麗に飛ばしてから、ようやく製粉に・・・

朝と夕方、小麦を袋から広げてはまた袋に戻す作業を、この田植えの時期に
数日間行うのは、なかなか大変ですが、昔ながらの天日干しの地粉は、
殆どみかけませんし、可能な限り続けていきたいと思っています。

なんと言っても、やはり小麦の味に違いが出ます。
自分で作業しているせいかもしれませんが、お日様で干した小麦は格別に美味しいと感じます。



今日、畑で完熟の様子を見ていた小麦を無事に全て刈り取りました。
一部は脱穀を済ませましたが、一度にシートの上で天日干しできる量に限りがあります。
脱穀していない分は、ちょっと奇抜な方法ではありますが、お米の天日干しのように、
はざがけして、束ごと干しています。

雨の時にはブルーシートをかけるだけなので
脱穀前にかなり効率良く乾燥することができます。

脱穀した後の小麦を天日干しするには、時間的にも場所的にも、
余裕がないとできませんが、この方法ですと、少々の脱粒はありますが、
脱穀する段階では概ね程よく乾燥しており、雨が降っても問題ないのがメリットです。

なかなか天日干しする広い場所がないという場合や、雨続きになりそうで、
刈り取り適期にも関わらず、その後天日干しできるタイミングがなさそうというような
ピンチの時は、この方法で小麦をダメにしてしまうことなく収穫できると思います。