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2/09/2017

しずり棚機会 麻績み~織教室⑩

今回は、いよいよ倭文織復元に向けて、機織に入る準備が始まりました。

まずは機に慣れる練習に入ります。
練習は切れにくい木綿糸を使うことになりました。

手績みの麻糸は、腕が上がらないと、慣れない機にかけたり、
染色したり、テンションのかかる経糸(たて糸)には対応できないそうです。

私たちの復元したい倭文織は、経糸は絹なので、実際はあまり問題ありません。
が、何しろ初めて本格的な機に向かう人ばかりですので、
基本のキから習いたい!!
という訳で、まずは機というものに慣れるために機に座ります。
ワクワク。


色見本♪


色を選ぶのって、本当に楽しい!!
盛り上がりました。
次回は一人一枚、手ぬぐいサイズ程度の布を織ります。


貴子先生とは、倭文織についての資料を確認し、今後の復元作業についても打合せ。

韮崎市に、しっかりした倭文織の資料が残されていて本当に助かります。
古くは「延喜式」にも、この地域から朝廷に納めていた倭文織の記録が残っていますが、
ただ、現在のところ、実物が残っていないので、幻の布となっています。

倭文織はもちろん、全国に生産地があったのですが、
どこも一度は途絶えてしまったということのようです。

今回は、あまりに話が盛り上がり、急きょ茶話会に変更になりまして、
糸車を回し始めたのは先生がお帰りになった後でした。

ここ数回で、ものすごく腕が上がり、今日は先生に褒められたOさんの麻糸。

糸の裂き方にせよ、糸のはっきり繋がる感覚にせよ、
だんだん「これだ!」を掴んで来たとのこと。
素晴らしい!

Oさん曰く・・・
もちろんこれは私も全く同感なのですが、
自宅で麻績みをしていて、やればやるほど、また先生の手元を確認したい
ということが出てきます。

裂く時のちょっとしたこと、繋いでいっている糸の具合などなど、
そろそろ一度、基本の作業を再確認したいなと感じていました。

次のお教室の時は織もありますが、空いた時間を見つけて、
先生にもう一度麻績みについても復習させて頂きたいなと思いました。

少しずつ。
でも着実に、歩みを進めていきたいと思います。

次回の麻績み~織教室は 3月8日(水)13:00~です。

麻績み~織教室についてのお問い合わせは
hikoboshi★hikoboshifarm.com
 ★→@に変えて送信してください。

しずり棚機会 Facebookはこちら
 Facebook経由でのメッセージでもお問い合わせできます。

2/07/2017

2月の麻績み~織教室

2月の麻績み織教室は、

2月8日(水)13:00~16:00 予定通り開催です。

そろそろ、イチゴ大福の季節。
参加される皆さま、お楽しみに・・・♪



お問い合わせなどは
hikoboshi@hikoboshifarm.com

まで。
お気軽にどうぞ!



1/12/2017

しずり棚機会 麻績み~織り教室⑨

今年初めての麻績み~織り教室が去る11日にありました。


この日の午前中、先生ご夫婦のご協力により、ついに、自宅の一室に機がたちました。
(まだ完全体ではないため、写真はとっておりません。)

教室のメンバー内で、「鶴の間」と呼ばれる機織り部屋(笑)
わたくしが機を織っている間決して覗いてはなりません・・・
の「鶴の恩返し」からきています(笑)

昔話で、鶴でさえ布を織っていた手仕事大国ニッポンですが、
現代では、なかなか普通に暮らしている限り、
織機には馴染みが無い方が多いのではないでしょうか。

私自身にとっても初めての鶴の間!!
感激&大興奮しております。

糸車に織機と、このように道具たちがこのお教室に集まってきてくれたこと、
ご協力くださったみなまさに、本当に感謝でいっぱいです。


順調に麻績み&糸車を進めていらっしゃるTさんの糸、着実にたまってきました♪
手績みの麻糸、美しい~♪


Tさんは次回から、鶴の間に立てたばかりの織機に経糸(たていと)を張り始めるため、
整経台と呼ばれる道具で準備をしています。
まだまだヒヨッコの私達の麻績みした糸は、経糸としては強度に不安が大。
初めての機織りということで、今回は経糸は購入したものを使います。


何と、彼女のおばあちゃんのお家からは精麻が「粗品」として出てきたそうで・・・
こちらのブログ記事を上げて下さっています。

現在、その貴重な精麻も糸にし、布に織り上げるべく頑張っているTさん。
どんな布が生まれるのか、今から本当に楽しみです。

残りのメンバーも、順調に糸車をマスターしつつあります。

糸車にかけると、麻績みの時の自分のしごとの出来具合がハッキリします。

やはり、一番の基礎となるのは麻績みの確実さですが、
その前にまた素材の状態と麻打ちの出来によっても大きく左右されるもので、
布に至るまでの一連の工程がすべて繋がっていることが実感できます。

土の上の植物の状態が大きく関わってくるということを思い知ります。

「布をつくるというのは、植物の亡骸に新しい命を吹き込むこと」

先生の言葉が、心に深く響きました。



次回のしずり棚機会 麻績み~織り教室は、
2月8日(水)13:00~開催です。

お問い合わせ・参加ご希望の方は
hikoboshi@hikoboshifarm.com
 (大河原)
までご連絡ください。

麻績み・麻打ち・糸車・織まで、じっくり身に着けたい方向けの
月に一度のお教室です。
参加費は1回¥3,000です。





12/21/2016

しずり棚機会 麻績み~織り教室⑧ ご報告

今日は冬至。
最も冬が満ちる日ですね。

みなさま、柚子湯と冬至カボチャのご用意は万全ですか?

さて。
昨日は今年最後の「しずり棚機会」麻績み~機織り教室の日でした。
新しいお仲間も増えまして、盛りだくさんのあっという間の3時間でした。

大変ありがたいことに糸車や織機など、道具に恵まれまして、
いよいよ新年明けてからのお教室ではそれぞれ機織りに入っていきます。

これから糸車の練習に入られるKさんの麻糸。

これは次回から機織りに入る方の麻糸
(可愛らしい小人ちゃんが糸の先っぽを持っています。)


皆さん、いつの間にか糸もすんなり自然に繋がるようになり、
ご自分で糸車にかけられるようになり・・・
この数カ月で着実に技が身についてきました。
とても嬉しいことです。

当初、各自ストールを織り上げるというのが目標となっていましたが、
食いしん坊の私は、先日福島県昭和村の「渡し舟」のお二人のWSで
出会った大判の布巾(蒸し布)に目がハートになり、
ストールよりも布巾を織ってみたいなぁ・・・と妄想が膨らんでおります。

いずれはいろいろな布を織れるようになりたい!

けれど、まず初めの一枚は、先生とご相談して、基本のキが
身につくであろうものから習っていきたいと思います。

来年はますます楽しくそして充実したお教室にしていきたいなと燃えております!!
次回のお教室は1月11日(水)午後1時~(ゾロ目でびっくり!!)
です。

新しい参加者の方も随時受付しております。
お気軽にお問い合わせ下さいませ。
hikoboshi★hikoboshifarm.com(★→@に代えて送信してください。)

しずり棚機会について 

12/17/2016

玄米餅、韮崎市ニコリでも販売開始&20日の麻績み~織り教室につきまして

販売を開始いたしました期間限定の「玄米餅」。
本日より、地元韮崎駅前のシビックセンター”ニコリ”1Fの
韮崎市観光案内所の地元物産売り場でも、お取扱いいただいております。

こちらが「ニコリ」

玄米ポンセンや地粉全粒粉の麺と同じ場所に並んでおります。

山梨県内の店舗さまでのお取扱いは、二カ所のみ。
韮崎市ニコリ内の観光協会さんと、市川三郷町のヨイアサー屋さんです。

どうぞ皆様、お近くのお店でお手に取っていただけましたら嬉しいです。

さて。
そのニコリ、毎月「しずり棚機会」麻績み~機織り教室の会場として、
和室をお借りしております。

ニコリのロビーにはクリスマスツリーが・・・





今月は来週の12月20日(火)13:00~ の開催です。
今回は麻績みはもちろんのこと、糸車といよいよ織りの準備に入る方と、
盛りだくさんの内容となりそうです。

今年最後のお教室。
20日は彦星ファームの玄米餅を使ったおやつをご用意する予定です。
ご参加の皆さま、どうぞ宜しくお願いいたします。

先月手績みの麻糸で布を織り上げられたMさんは、
無事にご出産され、お嬢様の帯として、織り上げられた布をお使いになられています。




 お母さんが手績み手織りした布を身にまとう・・・いいですねぇ!!
 この産着もMさんが染を施されたそうです。
素晴らしい♪

初回から参加して下さっていたMさんが、麻績み~糸車~織りと進まれて、
産みだされた一枚の布がこうして実際に日常の中で使える布として
ご家族とともに在るということは大変うれしいです。

20日のお教室もとても楽しみです!!

11/25/2016

『暮らしと、からむしと』ワークショップ参加レポ

去る11月中旬に、福島県昭和村「渡し舟」主宰のお二人による
ワークショップ『暮らしと、苧麻(カラムシ)と』に参加させて頂いてまいりました。

(レポがとても遅くなってしまい、今更感が否めませんが・・・)


300年以上の歴史を誇る、越後上布の糸の生産地である福島県昭和村の
織姫制度ご出身である素晴らしい女性お二人が、
昭和村の暮らしそのものの魅力と、からむし織の布のこと、布になるまでの
栽培から糸績み、そして機織り、またそれにまつわる色々な事をご紹介下さいました。

こちらは、昭和村で栽培され、糸績みされ、織られたカラムシ織の布たち。



さすが、上布の原料となるカラムシ、その上品な繊維に惚れ惚れとなりました。
高貴な布です。




ほんの僅かですが、麻績みの練習にいそしみ始めた身としては、
もう何もかもに目がまん丸になるほど興味深く、昭和村で日々、カラムシ栽培と
糸績みなどに取り組まれているお二人の鮮やかな麻績みの手元を見せていただいた時には
まん丸だった目はすっかりハート♡♡♡になっておりました。

あまりに夢中で手元を見つめていたため、写真撮るの忘れました。
スミマセン。

昭和村では、上等のカラムシは越後上布の原料として取引されるので、
村で織られる布は、自家用に残った原料のもの、また、日用品には
主に大麻布が織られていたそうです。

残念ながら、現在の日本ではカラムシ以上の伝統がある大麻=オオアサについては、
マリファナ(麻薬)としての認識が強く、全くそういう用途では使われていなかった地域でも、
栽培は難しくなってしまったので、昭和村でも現在はカラムシだけが活用されているそうです。

 こちらは販売されていた大判の麻ふきん。
大変丈夫で、50年はもつそうですよ♪
規制される前に昭和村の女性たちによって織られた大麻布100%の布巾で、
セイロでごはんを温めたり、広げてちょっとお野菜を干したりするときにも便利だそうです。
これで蒸したごはんは格別に美味しいらしいです。

※ 我が家のお米を是非蒸しあげてみたい!
という誘惑にかられ、一枚購入させていただきました。
 12月にはお教室の皆さんに参考にお見せした後、
使用開始します。楽しみ~♪
 あわっぷかしとお赤も作るぞ!
 さらには蒸しパンやら冷御飯の温めにも・・・
 またご紹介しますね。)

日本の畑で栽培され、手で糸となり、更に手織りされ、
淵を縫いとめている糸まで手績み糸というこの布巾。
 
もはや、この布巾、ものすごい貴重品となってしまいましたが、
昔はこのような布が全国で作られ、各家庭を支えていたことを想うと
私たちが失った何か大切なものについて、考えさせられます。

上質なカラムシの布を織るためには、原材料となる苧麻の畑の土づくりから。

そして、栽培方法や畑の管理、その後の、繊維を採りだす作業工程、
糸績みの技術、機織り・・・

手間暇を惜しまず、全ての過程に細やかに気配りがなされ、
情熱と愛情がそそがれ、布となっている。

そんな素晴らしい昭和村の姿を、渡し舟のお二人がたっぷり伝えてくださいました。
日本が失いかけている暮らしの色々なことが、ぎゅっと詰まっている。
そんな気がしました。
本当に楽しい有意義な時間となりました。



素晴らしい活動をされている『渡し舟』のお二人のご活躍をお祈りしています。
機会がありましたら、皆さんも是非、昭和村の素晴らしいカラムシ織の布に
出会われますように。

さ~。
私もとにかく地道に、麻績みの練習に励みます!!
ショールを織るという目標が、
急に布巾もいいなぁと思い始めた私・・・
オシャレより食いっ気!?


次回のしずり棚機会「麻績み~織り教室」は
12月20(火)13:00~です。

お問い合わせは彦星ファームまで。
 hikoboshifarm@hikoboshifarm.com






10/26/2016

しずり棚機会 麻績み~機織り教室⑦

今日は、しずり棚機会 麻績み~機織り教室でした。

ちょうどお米の収穫を終えたばかりの彦星ファーム、
今日参加された皆様に、「収穫祭」も兼ねて、
勝手ながらイセヒカリ新米塩結びを携えて参りました!!
皆さんと収穫の喜びを分かち合うことが出来、幸せでした・・・
ありがとうございました。

さて。

みなさん、それぞれに自宅で頑張られて、
だいぶ麻績みが身についてきたご様子。
今日は自宅で糸車を回してこられたお二人が糸を見せて下さいました!

 
糸車にかけて紡いだ糸が糸枠に巻き取られています。
糸、美しい~♡♡♡


こちらも↓ご自宅で日々着実に麻績みを続けて来られた方の糸。
美しい~~~♡♡♡
大伴のショールを織りたい♪と野望に燃えるYさん。
糸の量も随分と増え、着実に織に向けて
歩みを進めていらっしゃいます。

みなさん、本当に素晴らしい!
糸、とっても美しい!
感動しました~♪


今日は、12月から産休?に入られるYさんが、
糸の量がショール作りには足りそうにないために、
先生の卓上の織機で、とにかく赤ちゃん用の布として
今ある分の糸を織り上げるべく、「織り」に入りました。

本来は経糸を張るところから習うはずなのですが、
予定日が迫っているので緊急事態・・・ということで、

すでに先生が手績みされた経糸が張られていたものを
そのまま使わせていただくこととなりました。

(経糸の張り方や他の織機については、今後、学んでいきます。)

 糸車で紡いだ糸を、杼(ひ)という道具に移します。


先生から織機の説明を受け、今日は織らない私たちも大興奮♪


 糸車に初挑戦&織に初挑戦のお二人・・・
集中しております。
夢中です。


他のメンバーは、このお二人の様子をまぶしく眺めつつ、
今日も先生の手元をじいっと見つめながら、麻績みを続けます。

見るたびに発見があるので、先生の麻績み姿は何より学ぶことが多いです。
先生の”有り様”というか、麻績みしているときの佇まいといいますか、
早くあのような”様”になりたいと思いながら、ひたすら見つめます(笑)
今日も素敵な麻績み姿でした~。


糸を麻績みすることも、糸車も、そして、織りも、
植物たちのいわば「亡骸」でもある繊維が、新しいイノチを得ていく様。
感動的でした。

布を生み出す手仕事は、
女性の感じる力を大いに発揮する素敵な手仕事だと改めて思いました。

そして、女性の手仕事の魅力、今日も存分に感じることが出来ました。

次回は、11月16(水)13・30~ です。
 

★★★お知らせ★★★
お教室に参加ご希望の方は、随時、受付ております。
麻績み習得から順番に習っていけます。
ショールを手織りするまでが一連の流れですので、
糸を作れるようになったら、布づくりまで習うことができます!

ご興味のある方は、
 hikoboshi★hikoboshifarm.com までお気軽にお問い合わせ下さい。
  (★→@に代えて送信してください。)

しずり棚機会って何?
  → 詳しくはコチラの記事 から
★★★★★★★★★★ 

10/25/2016

麻糸用 糸車 来ました~~~

明日10月26日はしずり棚機会「麻績み~機織り教室」の日です。

今月から糸車で糸を紡ぐ練習をする方が増えてくるため、
先生の糸車一台だけでは足りなくなり、探しておりました。

そんな折、こんな素敵なアクセサリー↓を製作販売していて
お教室で一緒に学んでいらっしゃるYさんから、

「糸車、発見しました~♡」

というご連絡が・・・♪
「しかし、大きすぎて自宅には置けそうにありません(泣)」とも・・・

(↑麻績みの際に出る、細かくて糸に入れられなかった精麻部分が
こんな素敵なピアスに生まれ変わっています。)

 「アタシ、買います!!」と現地に向かい・・


ゲットしました!!!! ↓↓↓


念願の糸車~~~♡♡♡嬉しい♪
頼もしい夫によって、無事に車に運び込まれました~。


ツムの部分から車の車輪までのスパンが長いのが綿ではなく
麻系の糸車の特徴のようです。

この糸車、次のお教室で初お目見えです。
参加されるみなさま、皆さんも、回すことになるかもしれない糸車です。
そして、ついに、今回から機織の機が登場します。

機織り第一号は、Yさんになりそうです!

お楽しみに。

あっ。
お教室の折は、私が担ぐのでしたね、この糸車・・・。
・・・・・・・(;´д`)
がんばります。


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tazwaというオリジナルブランドで
アクセサリーを製作販売しているYさんの作品は、
こちらで購入できます。
ご紹介したピアスに使われている精麻は、
麻績みのお教室で使用している栃木県産の精麻だそうです。

>>>>>>>>>>>>>>>>

9/22/2016

しずり棚機会 麻績み~機織り教室⑥

今月の麻績み機織り教室のご報告です。

引き続き、先生と一緒に栃木県産の精麻を材料にし、
麻績みを手習い中。

それに付随する、麻打ち・麻裂き・糸車で糸にヨリをかける工程も
習っています。

麻績みは、初回のあの「何が分からないのかも分からない」状態から、
皆さん、随分と順調に糸が繋がる様になってきました。

自宅で練習することももちろん大切ですが、
やはり、先生の手元を見ながら、また小さな疑問を解消しながらの
お教室の時間は、とても貴重です。

少しずつ、着実に、体に身についていく感覚・・・


間もなく機織りに入る方が糸車を回す傍らで、麻績みを続けました。

ヨリをかけ終わってオガラに巻き取られた糸です。
 形も風合いも何とも愛らしく、今日もまたウットリ。

私自身は今日は初心にかえって、もう一度先生の手元をじっくり見ながら、
自分の麻績みを見直すことが出来、大変有意義でした。


麻打ちが終わって陰干しを終えた精麻を、
一筋ずつまとめておく「ワラジ」の作り方も、教わりました♪ 
これが「ワラジ」です。


また、今回は麻績みをしながら、近江上布の伝統工芸士の方の麻績みの様子などを
先生から映像で見せていただいたり、苧麻と大麻の繊維の違いなども伺いました。

どちらの植物のどちらの繊維も、それぞれに特徴がありどちらも素晴らしい!
でも、やはり上布と言われるだけあって、苧麻の布は独特の、上等な風合い。
改めて、沢山の植物たちの繊維を布とし、季節ごと、用途ごとに使い分けてきた
ご先祖さまたちの知恵に深い尊敬の念を抱くばかりです。

農閑期になったら、気になっている上布の生産地を回ってみたいなと
今から楽しみにしています。


次回のしずり棚機会「麻績み~機織り教室」は
10月26日(水)の開催です。

お問い合わせなどはこちらまで。
 彦星ファーム
 hikoboshi★hikoboshifarm.com
 (★を@に代えて送信してください。)

9/18/2016

しずり棚機会9月お教室のお知らせ

次回のしずり棚機会~麻績みから機織りまで~のお教室についてのお知らせです。



9月21日(水) 午後1時~4時(4時から5時まではそのまま自習できます。)
いつもの韮崎市民センター「ニコリ」和室での開催です。

お問い合わせは
hikoboshi★hikoboshifarm.com
(★を@に替えて送信してください。)

栃木県で作られた国産の精麻を使い、麻績み・麻打ち・糸車・機織り、、、と、
布づくりへの一連の過程を習得するお教室です。

しずり棚機会の詳細についてはコチラ


 

7/22/2016

しずり棚機会 麻績み~機織り教室⑤ 麻打ち練習と糸車

今回の「しずり棚機会」麻績み~機織り教室は、
以前一度習った「麻打ち」の復習を兼ねた練習から・・・
  前回の麻打ちの様子はこちら→ しずり棚機会②「麻打ち」

麻の収穫
↓
加工
↓
精麻の状態
↓
麻打ち(下ごしらえのようなもの)
↓
乾燥
↓
麻裂き
↓
麻績み
↓
糸車で糸を撚る
↓
機織りへ・・・

という工程の中で、麻打ちはその後の糸づくりに欠かせない、
また、麻裂きや麻績みの時の作業に直接影響する下ごしらえの部分です。

しずり棚機会は、月に1回のペースでお教室を開いています。
先生の手元を何度でも見て、体の使い方や動作を何回も見ることが大切ですし、
自分でも同じ作業を自宅で出来るようになるまで、練習の回数を重ねたいところです。

麻績みも、お教室の皆さん、手元が確実になってきました。
これからが楽しみです。

さて。
麻打ちの復習の様子です。

先ずは精麻を数本、アタマの方でまとめます。
精麻はいつ見ても、いつ触っても美しいです。
この金色は日本独特の加工技術によるもの。
この精麻への加工の時点で、この先の麻裂きや麻績みのしやすさが
左右されるとか・・・

麻打ち前の精麻

お鍋にセットされた製麻、米ぬかと仲良く納まりました。

製麻は適温に加熱した後、そのまま漬けて置いておきます。
漬けている間に、先生の乾燥した製麻の束を使って、
麻打ちの練習を行いました。

先生と同じように床面に打ち付けられるよう、
何度も練習を繰り返します。

鍋から引き揚げた精麻を、床に2~3回程度打ち付け、
ふんわり柔らかくし、そのまままとめておいてしばし形状記憶。

この打ち終わった状態は、まだまだ上達の余地あり・・・
なかなか先生のようにはいきません。難しいです。

自宅に持ち帰り、風通しの良い場所に下げて陰干しします。
これで、下ごしらえが完了。
麻裂き・麻績みが出来るようになります。


こちらは、生徒さんの麻績みされた麻糸。
とてもきれいです!!

今回は、私が糸車初挑戦でした。

先生に糸車を実際に回していただき、目を皿のようにして拝見。
あとはやってみて体で覚えます(笑)

麻績みがちゃんと出来ていなかった初期の頃の糸は、
糸車にかけてみるとプツっと切れたりします。
とほほ。

麻績みも糸車も、ひたすら練習あるのみです。
でも楽しい!!
本当に楽しいです!!

これは先生が糸車をセットしていらっしゃるところ。
水で張り具合を調節します。


糸車を回してみると、自分が麻績みした糸のどこが技術不足か、
とても良く分かります。
麻績みの練習にも、一層情熱が湧きます。

次回のお教室は8月のお盆明け、22日(月)です。
それまで、お家でも沢山麻績みをして、
糸車の練習をしたいなと思っています。


7/11/2016

しずり棚機会 ~糸紡ぎの練習~

しずり棚機会~麻績みから機織りまでのお教室、
六月はついに糸車で糸によりをかけ、紡ぐという練習に入りました。

※田植え時期と重なり、すっかりレポートが遅くなってしまい、
 大変申し訳ありません。
 ずっとブログ更新が遅れていましたが、
 単に田植えに全力を注いでいたためです。
 ご心配下さった方もいらっしゃって・・・すみませんでした。
 


今回は、ついに糸車、登場!!!





毎回綺麗な和室でお教室は開かれているのですが、少々水を使うため、
畳を汚してはいけないわ、と、念のためのブルーシートを敷きました。

しかし、何というか・・・雰囲気ブチ恐しですね(m_m)
美しい、自然物から成る道具に対し、色気のないブルーシートが何とも・・・・


先生によって、糸車が組み立てられ、木綿の糸が張られて動き出すと
「おおおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!」
全員のテンションも一気に上がります⤴⤴⤴

そして、先生による糸紡ぎ実演&説明が始まりました。

右手、左手、右足が同時に別の動作を行うので、
麻績み同様、こちらも練習が必要です。



む、、、難しそう!!!




ツムと呼ばれる棒に、オガラを設置し、そこに紡いだ糸を巻き付けていきます。


一番乗りで糸車に挑戦したのは、オリジナルのシルバーアクセサリーなどを製作販売している、とても手先の器用な女性です。
羨ましいことに、順調に回しておられました。
(私の心の中は、正直不安でいっぱいですー。自分にも出来るのか!?)

右手で車を回すと、左手に持っている麻糸に寄りがかかっていきます。
なぜか、自然にその感触に微笑んでしまう・・・とのこと。
糸車はとても楽しい作業のようです。
(もちろん、慣れればの話ですが。)

練習中の方を見ていて、
糸車を回す女性の姿って、美しいな~と思いました。

糸車の先のツムにつけてあったオガラに、よられた糸が巻き付いています。
その糸を今度は糸枠に移動。

糸、完成です!!!!!
美しい!!!

布になるのが今からとっても楽しみです♪

古くから日本の女性たちが受け継いできた布づくり。
植物たちの亡骸から新しい布という命を生み出す工程は、
お日様の光を浴びて青々と茂っていた植物たちの姿を思い描いたり、
それらがいまこうして、自分の手の中で糸になっていくという感触、
それに、その植物=糸が、大切な人を包む布になっていくという実感・・・

五感はもちろん、五感を超えたいろいろな「感触と感覚」を味わえる時間でもあります。
体験した人にのみ、わかること・・・かもしれません。

7月も、引き続き、麻績みの練習、糸車の練習が続きます。

麻績みも麻打ちも、そして糸車も、ひたすら自分で繰り返して、
先生からも習って習って、先生の手先や動き、動作と所作を何度も見て、
少しずつ、でも確実に身に着けて参りましょう。


【しずり棚機会とは】
棚 機(たなばた)というのは、氏神さまである倭文神社に祀られている二柱の神様のうちの一柱、天棚機姫命(あめのたなばたひめのみこと)という女の神さまに あやかって名付けました。もう一柱は天羽槌雄命(あめのはづちおのみこと)という男の神様です。倭文(しずり)織の産地だったことから、地域に受け継がれ ていたであろう素晴らしい織物の技術を身に着けることができる女性たちの輪が広がっていくように願いをこめて「しずり棚機会」としました。





 

3/28/2016

しずり棚機会 麻績み~機織り教室② ご報告

春分の日を過ぎ、彦星ファームの田畑もやることが目白押しになってまいりました。
ついに、農繁期突入です。
毎年この時期は、今年分の「種蒔きカレンダー」とにらめっこ。
昨年までの反省点を活かし、今年も楽しく作業したいと思います。

さて・・・

お教室会場のすぐ前、駅のロータリーの桜が見ごろを迎えた去る3月24日(木)、  
しずり棚機会の麻績み~機織りまでのお教室がありました。

私は一向にうまく糸がつながらないままでしたが、
先生が「はじめは何が分からないかが分からない。」と仰っていた意味が
この二週間でよく分かりました(笑)

でも、何度も何度もやることしかないということもわかりました。

まずは体で、手先で、とにかく何度もやってみる。
静かに手先と糸に集中していると、徐々に頭の中の声もおさまって、
体感と感覚の世界の中で練習できるようになってくる気がします。


教室にいる間は、
先生の手元をひたすら見る。
見てはまた自分でやってみる。
また先生の手元を見る。


今回の教室でも、講義でも講習でもなく、「手習い」が続きます。
昔親から子へ、子から孫へと伝わってきた“手しごと” 。
先生が麻績みをしているのを見て、感じて、身に着けていきます。

教わるというより、習うという言葉がしっくりきます。
先生に習う=倣う、ということで、ひたすら先生に“ならって”やってみようと思いました。
 

麻績みの時間が終わると、麻打ち(おぶち)と呼ばれる工程を習いました。
これも、当然一回習ったくらいでは身に付きません。
何度もやっていくことしかありませんね。

何をするかというと、米ぬかの力を借りて、精麻を柔らかく下ごしらえします。

お鍋に精麻と米ぬかを、そして水をはります。

 加熱。
温度は手で覚えます。


地面というか床に打ち付けるので、麻打ち(おぶち)。
これまた全くうまくいきません。
 奥の方に先生の打った理想形が小さく映っていますが、
手前のものは「こうならないように!!!」 という悪い例の状態です。
うまく言い表せず、説明はできないのですが、
とにかくこの横に伸びきった雰囲気は×。

何というか・・・一か所に、ふんわり、こんもり・・・?

ただ、先生がおやりになるようになるまで、各自、
自宅で何度も麻打ちの工程を繰り返し、練習練習練習。!


 陰干しするとこのような状態になります。
キラキラの繊維に今日もうっとり。
 植物の亡骸に再び命を吹き込んでいく感じが幸せです。


 しかし、先生の所作の美しいこと!!!!!!
麻打ちをする先生の凛として美しい所作に、一同惚れ惚れでした。

今回もまた、素敵な先生から、楽しい手しごとを習えるご縁に感謝でいっぱいです。
 
それにしても、このような糸を績む作業と機織りが、
各家庭で普通に行われて、布が自給されていた昔の日本って、すごい・・・

最近、また中谷比佐子さん著の「きものという農業」を読み返しました。


絹、麻、木綿・・・と、各素材についてはもちろんのこと、
私が読むたびに新鮮な感動を覚えるのは、
布を「1ミリも捨てない裁断技術」というところです。

少し、本から引用させていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「1ミリも布を捨てない裁断技術」

きものを長く着続けていると、世の中のことはすべて、”循環が基本”と感じる。

人も植物も循環がうまくいかなくなると生命は終わる。
その生命の本質は滅びと再生で、きものはこの作業をじつに鮮やかに仕切っていると思う。

きものの布の長さは大体13メートル、巾は30~35センチ、その寸法の中で、袖二枚、見頃二枚、衽(おくみ)二枚、衿二枚と、布を裁ち分けて縫い合わせ、一枚のきものが出来上がる。

裁断で一ミリの布も捨てない直線断ちが、2000年以上も続いている和裁の技術である。

古代の人達が、蚕のつくった絹糸、霊気が宿る麻の布を身にまとうとき、その布の命を大切にしようという思いから、1ミリも布を捨てない裁断技術が生まれたのであろう。
きものはその後、その布のまま羽織になったり、帯に変わる。
さらにまた形を変え、布団や風呂敷などさまざまな日常の中で布として活躍する。

まさにきものは、形は滅びようが、また別の形として再生していき、自己完結をして命をまっとうするのだ。

これは、布の命をそのまま生かして使おうという姿勢から現れているもので、仕立てのとき余った布は折りたたんで縫いしろと共にはさんでしまう、という技も使う。
(「きものという農業」中谷比佐子さん著)より)

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きものは本当にすごい!
使い捨ての現代とは何もかも真逆ですね。

とても素晴らし本だと思います。
ご一読をお勧めします。

3/11/2016

“しずり棚機会”第一回 ご報告

旧暦の2月になって二日目の昨日、“糸績み~機織りまで”教室がスタートしました。

木綿・絹・麻・カラムシ・・・と布のモトとなる植物は多々ありますが、まずは麻で練習を始めます。

少しずつ作れる布の種類を増やしていきたい、草木染も・・・と夢が広がりますが、
糸すら作り出せない今の私にとっては、それらの全てがただの夢・幻、絵に描いた餅。

まずは昔の女性のたしなみの一つ、糸を作るという手仕事が出来るようになるべく、
ワクワクしながら当日を迎えました。


とっても素敵な講師「麻の衣 忠兵衛」の金子貴子さんより、
様々な布を見せて頂きながらお話ししていただいたので、

  ・糸の出来上がりの違い→織り上がる布の違い 
  ・糸を紡ぐ前の繊維の処理の違い→織り上がる布の違い
  ・日本の麻繊維ならではの繊維の処理と世界各地での麻繊維処理との、布の感触の違い
  ・織り方の違い→仕上がる布の質感の違い
  ・染めものについて

などを目で見て触って、感覚として感じて、体感することが出来ました。

布が次々と和室の畳の上に広がって、自然に歓声があがります。
私はもうテンション上がりっぱなし⤴⤴⤴⤴⤴
色とりどり、そして手仕事で織り上がった布たちの何ともいえない温かい雰囲気にウットリ!!
(すでに幸せ。)



今回使用するのは、栃木県で作られた野州麻です。
精麻と呼ばれる状態まで処理が終わっているものを使わせていただきます。
皮を剥いだり、発酵させたりする過程はすべてすっ飛ばしていますので、
ずいぶん楽をしてしまっていることになりますが・・・。
そこは理解したうえで、まずは麻績みの練習です。

日本特有の麻繊維の処理方法によって、美しい金色の精麻となり、また出来上がる布も
海外の麻繊維織物とは全く違う布に織り上がることを学びました。
この処理方法を編み出し、今に伝えて下さった日本の先人たちに感謝です。

精麻↓
 美しい。


糸を作る、麻績みというしごとをする前に、 精麻を下処理します。
それは麻打ち(おぶち)というそうで、これは次回3月24日に習いますが、
今回は先生が事前に処理して下さったもので、練習を行いました。


写真右手が精麻、左手の少しふわふわして見える状態が麻打後。

たくさんのエピソードや、先生が教えていただいたというおばあちゃんたちの言葉などを
伺いながら、先生の手元を食い入るように見つめつつ、実演は続きます。

まるでお母さんやお婆ちゃん、知り合いのお姉さんから初めて麻績みを教わる子供のような気分です。
ワクワク。

先生の両手から、というより体からどんどんと糸が生み出されていくように感じました。



写真に写っている棒は糸を割いた後に一旦かけておくためのもの。
麻裂き棒(おさきぼう)と言うそうで、これは先生の麻裂き棒です。

※実は今回、手探りながら、竹を加工して麻裂き棒を人数分作りました。
 昨日は参加者の皆さまに使っていただけるものをお渡しできました!

 道具があると、より練習が楽しいですね♪
 マイ麻裂き棒で、楽しく麻績みしましょう!!


この麻裂き棒は、昔は囲炉裏の灰のところにグッと刺して固定して使っていたそうです。
囲炉裏端で女性たちが糸を作り出している様が目に浮かび、一人タイムスリップ・・・
そこへ、先生が何気なく「これをしないとみんな着るものがない・・・」と一言。
うーーーーーーーん。
確かに!!
多くのものを自然を生かして自分たちの手で生み出していたご先祖さまたちに改めて敬服いたしました。

と同時に、何かそうした暮らしの中にある豊ささも同時に感じました。
なんでも生み出してしまっていたのですから!
その技も技術も力も、家庭の暮らしの中に存在していた、その豊かさに思いを馳せました。


この機織りにまつわる手仕事も、自分の意思に関係なく、強制で作らされたりやらされたりしたら、あとはものすごく不向きなのに、どうしてもやらざるを得なかったケースでは苦痛に感じたことでしょう。

でも、布に色柄があるというのは、そこに生み出す創造の喜びが確かに存在していたことを
想わずにいられません。

何かにつけて、こうした手間暇のかかる作業や一見効率の悪いとされるような手仕事をしていた
昔の女性たちが、いかに大変だったかというような話はよく聞かされることも多いと思います。

良くあるのが
 「買った方が早い、割に合わない、手間の割にお金にならない・・・・」でしょうか(笑)

実は先日、ワタシ今度、麻績みと機織りを習うんです。と夢見がちに話したら、あるお相手から帰ってきた答えが、
「そんな手間かかることしなくても、お金があれば、名人の織った上質な布を買えるわよ。」

・・・・・。

まあ、それも今の一つの現実なわけですが、価値観の違いですね(笑)

私は布を自分たち作り出すことができるということそのものに、一つの豊かさを見出しているわけですので、そんな視点を共有してくださる素敵な参加者のみなさまと一緒に、お教室での楽しい時間は過ぎていきました。。。


先生が練習の合間に仰っていた、
「お料理と同じように、麻績みも機織りも昔は普通にみんながやっていたこと、誰にでも出来て、
全然特別なことではないので、しばらくやっていれば、ある時ふっと出来るようになる。
自転車に乗る練習と同じ。」という言葉がとっても印象に残りました。

また、一度死んでしまった植物にこうしてまた生き返らせて布として纏うことで命を吹き込む・・・というお話も、印象深いお話でした。
手は動かしながら、心を動かす沢山のお話とみなさんのコメントが刺激的でした。

機織りに向けて、まだまだ先は長いですが、とにかく楽しいワクワクの時間となりました。
二週間、私もお家で練習を続けます。

参加して下さったみなさま、本当にありがとうございました。
おしゃべりにも花が咲き、ささやかですがお茶とお結びで一息つきながらの楽しい教室でした。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。


次回は、下ごしらえにあたる「麻打ち」を習います。

3月24日(木)13:00~
場所は同じく韮崎市民センターニコリです。

詳しくはブログ記事「しずり棚機会」のお知らせ をご覧ください。

お問い合わせ・参加のご希望などは彦星ファーム(織姫事業部)まで!
hikoboshi@hikoboshifarm.com





3/01/2016

新しい取り組み 糸紡ぎ~機織りまで「しずり棚機会」のお知らせ



冷え込む朝でスタートした三月。

百姓にとってはいよいよ三月、という気持ちになる時期です。




卒業式などもあり、別れと新しい出会い・新しい世界への旅立ちの時でもありますね。

一年で生き物たちが一斉に動き出して、樹は芽吹き、桜の花咲くこの季節に卒業や入学、入社などの節目があるのは日本ならでは。

本当に四季の移り変わりと共に生きる日本人らしい感性だなと思います。

この節目の時期に合わせ、これまでの衣食住の「食」に加えて、「衣」についても、小さいながら、この春より彦星ファームとして一つの取り組みを始めたいと考えております。

名付けて織姫事業部(笑)。



地域に昔から住んでこられた年配の方々からのお話、市史や様々な歴史書、神社関係の方のお話などで、私たちの現在の住まいの氏神様が機織りの神様で、倭文織(しずりおり)という織物が織られていた地域でもあり、また今でこそ失われていますが、戦後までは家庭の中で女性たちが糸を紡ぎ、家族を想って機を織るという伝統が根付いていた場所であったことが分かったからです。





実は一年以上も心の中で温めていた「こんなことができたらいいな。」の一つ、“女性たちが想いをこめて布を織りだすという文化を継承していきたい、何かそれに繋がるような取り組みをしたい”という願いが形になり、この度、本当に素敵な織姫である女性が講師をお引き受け下り、道具類が揃う見込みが整いまして、満を持して、三月より「しずり棚機会(たなばたかい)」という糸紡ぎ~機織りまでを学ぶ教室を開催いたします。





棚機(たなばた)というのは、氏神さまである倭文神社に祀られている二柱の神様のうちの一柱、天棚機姫命(あめのたなばたひめのみこと)という女の神さまにあやかって名付けました。もう一柱は天羽槌雄命(あめのはづちおのみこと)という男の神様です。倭文(しずり)織の産地だったことから、地域に受け継がれていたであろう素晴らしい織物の技術を身に着けることができる女性たちの輪が広がっていくように願いをこめて「しずり棚機会」としました。



平成28年3月10日(木)からスタートし、4月以降の日程は随時、このファームのブログと彦星ファームFacebookにてお知らせいたします。


倭文織は麻と絹の混交織物であったことから、また地域のおばあちゃんが、麻布を織り、草木染めして織った布で袢纏(はんてん)を作ったというお話を伺ったりしたこともあって、まずは麻の繊維から糸を績む、麻績みの技術から学びます。

麻織物といっても三種類ありますが、この地域で織られていたオオアサを今回は使用します。
 

麻績みの技術が身に付いた段階で、麻打ちなどの麻績みをする前の下ごしらえの工程についても、麻績みの後の糸によりをかけるという段階もしっかり学んでいきます。


自分で麻績みした糸が十分な量仕上がったら、ご自分のショールを織る機織りまで行います。

毎月教室は開催し、随時初参加していただくことが可能です。

ご不明な点はお気軽に彦星ファームhikoboshi@hikoboshifarm.comまでお問い合わせ下さい。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
土日開催のご要望もあるようですので、検討して参りますが、3月は10日、24日の二回で決定しております。
ご要望もお気軽にお寄せ下さいませ。 

【教室の開催場所】山梨県韮崎市駅前 韮崎市民センター「ニコリ」和室
             ニコリの場所
   ・JR中央線「韮崎駅」徒歩1分
   ・無料駐車場有
   ・新宿発高速バス 「諏訪・岡谷線」韮崎IC下車 の方はご相談下さい。
    送迎が可能です。

【日時】3月10日(木)、3月24日(木) 13時~16時
     (16時~17時も、希望者は引き続き自習できるように場所を確保しています。)
      ※4月以降は随時このブログか彦星ファームFacebookでお知らせします。 

【講師】金子貴子さん
     福島県昭和村にて織物を習得。
     全国の麻績み教室やイベントなどで講師を務める。
     山梨県北杜市にて「麻の衣 忠兵衛」を営まれ、麻布の魅力を伝えながら
     糸紡ぎ~機織りという伝統の手仕事を女性たちに伝承すべくご活躍されています。

【持ち物】黒い布(糸が見やすいように)

【費用】¥3,000
    (初回は麻打ちを済ませた精麻を使用するため別途材料費¥500がかかります。)

※先々で必要になる道具については、参加者の方に当日ご説明いたします。
※彦星ファームのお米で結んだお結びとお茶付です♪
※とにかく楽しく学びましょう!! 

   
 
 これが精麻と言われる麻の繊維。
これから麻績みによって糸を績みだします。
(ちなみに、この精麻は伊勢神宮で使われているものだそうで、
 御関係の方より今回の教室の成功を願って、
ご厚意でファームに御贈り頂いた貴重な精麻です。
感謝・・・・・・・)








これまで穀物を出荷してきた百姓である彦星ファームが、なぜこのような取り組みを?と思われたかもしれません。



実は、約10年前になりますが、私たちを百姓へと導いてくれたのは、大分県で循環農法を実践されている赤峰勝人さんの存在でした。
百姓をしよう!と決めたのは、その赤峰さんの講演会でお話を聞いたその日のうちでした。
思い立ったら即決、即実行の夫と、ぼぅっとその後をついて行ってしまう妻・・・。

気が付けば、夢中で田んぼへ通い毎日が過ぎ、田畑の面積はどんどん増え、世間的には専業農家というカテゴリーに入っておりました。



そしてこの数年の間、戦後70年が経ち、
①主食であったお米や雑穀などの“穀物”
②海の塩をしっかりきかせた美味しいお漬物(化学調味料や合成の味付けでないもの)
③お味噌汁(自然海塩としっかり発酵させたホンモノの味噌)
という「日本食三種の神器」(私が勝手に呼んでいるだけですが。)で健康に暮らしてきた何千年にわたって磨かれてきた和食は、すっかり壊滅状態に陥っていることをひしひしと感じてきました。



せめて主食のお米と雑穀を、農薬やら化学肥料やらのオクスリ漬けで、すっかり弱り切ってしまった穀物ではなく、ホンモノの元氣いっぱいのお米や穀物を育てて一人でも多くの方に食していただき、失われつつある日本の伝統食を継承していこうとされている方々のお役に立てればという思いでこれまでやってまいりました。



手間暇かけるもの、一度に大量生産できないものは、効率が悪いものとされて、
生産性が低いという理由で、淘汰されてきましたが、その結果、
衣食住すべてに関わる日本古来の伝統も失われつつあります。


しかし、実際これまでに田畑に関わらせていただいて、
大量生産で短時間で手間暇かけずに出来るものが本当は長い目で見ると、
全くの非効率であることも体感して来ました。



作業の中で必要な効率化は勿論ありますが、
手間暇かけて人手をかけて仕上げたものは、食べ物であれば心身を奥底から満たす力がこもっています。
しかし作業効率優先の大量生産のものは見た目は同じ野菜やお米でも、心身を満たし活力を与えてくれるでしょうか。

効率優先で使われる食品添加物や化学合成物質が、結局は健康を害し、病の原因となることは近年周知の事実となっています。
やりたいことに挑戦したり、思う存分なすべきことを成すことに人生を活かさず、元氣を失った状態で過ごすのは果たして”効率が良いこと”なのか、私たちは今、真剣に考える時期に来ているように思います。

同じく、布や着るものの世界でも同じような手間暇かけたものの大切さは変わりません。
何とかして各家庭で女性たちが繋いできていた布づくりの手しごとも、大切にしていきたいと思うようになりました。



ひと昔の日本では、自然の素材から女性たちが家族一人一人のために、想いをこめて布を織り、その布で手縫いした着物を家族が着用してきました。


今のように、大量生産で、静電気がバチバチ発生するような化繊の布ではなく、服用という言葉にふさわしい、着ることで体を癒し護る布をすべての人が身に着けていたのです。


お嫁入前の女性は麻績みと機織りができなければ嫁にいけなかった(それくらい、お料理と同じように女性にとって当たり前の技術であった)などという話を聞くと、効率優先の価値観では、当時の着るものに関する大変な手間と、女性たちにそのような労働がつきものだったとネガティブにとらえる方も多いかもしれませんが、そうやって大切に作られた布を身にまとい、暮らすことはとても豊かなことだともとらえられます。


想いと祈りのこもったものには、力が宿ります。
女性たちの手仕事が、家族の健康と、無事安全な毎日を生み出す一助となっていたという一面は忘れてはならないと思います。

それはもちろん目には見えない力。
でも確かに思いや念というのはあるのです。



当時の人達が意識していたかどうかはともかく、今となって考えれば、全員が手紡ぎ・手織りの天然繊維100%の布を身にまとっていて、しかも木綿であればオーガニックコットン100%!なんていう贅沢なことでしょうか。
それも、すべて天然の草木染です!!

 


手間暇かけた、一見効率が悪いとされてしまうやり方で、しかし長い目で見ると体をしっかり養ってくれて、トータルで見ればとても“効率の良い”お米と、布にも同じことが言えると思います。

そんな訳で、彦星ファームでは、これまでの食に加えて、もう一つ熱い思いのあった衣についても取り組むこととなりました。



これまで通り、心をこめて、楽しくホンモノのお米作りを続けて参ります。
そして布にまつわる日本女性の手仕事の輪が広がっていくことを心から祈念しています。



皆さまのご参加を心よりお待ちしております。