以前一度習った「麻打ち」の復習を兼ねた練習から・・・
前回の麻打ちの様子はこちら→ しずり棚機会②「麻打ち」
麻の収穫
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加工
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精麻の状態
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麻打ち(下ごしらえのようなもの)
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乾燥
↓
麻裂き
↓
麻績み
↓
糸車で糸を撚る
↓
機織りへ・・・
という工程の中で、麻打ちはその後の糸づくりに欠かせない、
また、麻裂きや麻績みの時の作業に直接影響する下ごしらえの部分です。
しずり棚機会は、月に1回のペースでお教室を開いています。
先生の手元を何度でも見て、体の使い方や動作を何回も見ることが大切ですし、
自分でも同じ作業を自宅で出来るようになるまで、練習の回数を重ねたいところです。
麻績みも、お教室の皆さん、手元が確実になってきました。
これからが楽しみです。
さて。
麻打ちの復習の様子です。
先ずは精麻を数本、アタマの方でまとめます。
精麻はいつ見ても、いつ触っても美しいです。
この金色は日本独特の加工技術によるもの。
この精麻への加工の時点で、この先の麻裂きや麻績みのしやすさが
左右されるとか・・・
麻打ち前の精麻
お鍋にセットされた製麻、米ぬかと仲良く納まりました。
製麻は適温に加熱した後、そのまま漬けて置いておきます。
漬けている間に、先生の乾燥した製麻の束を使って、
麻打ちの練習を行いました。
先生と同じように床面に打ち付けられるよう、
何度も練習を繰り返します。
鍋から引き揚げた精麻を、床に2~3回程度打ち付け、
ふんわり柔らかくし、そのまままとめておいてしばし形状記憶。
この打ち終わった状態は、まだまだ上達の余地あり・・・
なかなか先生のようにはいきません。難しいです。
自宅に持ち帰り、風通しの良い場所に下げて陰干しします。
これで、下ごしらえが完了。
麻裂き・麻績みが出来るようになります。
こちらは、生徒さんの麻績みされた麻糸。
とてもきれいです!!
今回は、私が糸車初挑戦でした。
先生に糸車を実際に回していただき、目を皿のようにして拝見。
あとはやってみて体で覚えます(笑)
麻績みがちゃんと出来ていなかった初期の頃の糸は、
糸車にかけてみるとプツっと切れたりします。
とほほ。
麻績みも糸車も、ひたすら練習あるのみです。
でも楽しい!!
本当に楽しいです!!
これは先生が糸車をセットしていらっしゃるところ。
水で張り具合を調節します。
糸車を回してみると、自分が麻績みした糸のどこが技術不足か、
とても良く分かります。
麻績みの練習にも、一層情熱が湧きます。
次回のお教室は8月のお盆明け、22日(月)です。
それまで、お家でも沢山麻績みをして、
糸車の練習をしたいなと思っています。