田畑のしごとも目白押しになってきました。
畑にいると、菜の花の香りや花の香りが風に乗ってふんわりと漂い、
一面緑色になってきた畑に、鮮やかな菜の花の黄色が元気をくれます。
自生の小松菜に菜の花が咲いています。
冬野菜があった場所は草が元気に育ち、
オオイヌノフグリが満開。
まだまだ風は冷たいけれど、春らしくなったなあとウキウキします。
ヒトが種を撒いたり、世話したわけでもないのに、こうして沢山の草が芽を出し、
地面を覆ってくれることは、本当に有難いといつも感じています。
循環農法を確立した、敬愛する赤峰さんは、雑草ではなく「神草」と呼んでおられます。
畑に必要なものを、この草たちが作り出してくれている・・・
自然という、人間の計り知れない力の中に、自分が抱かれて生かされていることを、
畑に生えてくる草たちを見ていて感じることができます。
もう十年以上も前になりますが、砂漠緑化の植林を行っている現場で
作業する機会に恵まれました。
まさに草一本生えない不毛の地と化した大地がどこまでも広がっていました。
むしろ、その草一本を生やすために、多大な労力が必要なのです。
帰国して、空き地や道路のアスファルトの隙間に生える雑草を見た瞬間、
ああ、日本にはこうして泉の水が湧くように草が生えてきてくれる土地なのだと、
それはなんと豊かな恵まれていることなのだろうと感じました。
野菜の管理のために、雑草は適宜刈ったり抜いたりしますけれど、
それでも、取った草がまた畑の土を作ってくれることに、大きな感謝の気持ちが湧いてきます。
田畑にしごとが本格化するこの時期、
自分たちの原点である赤峰勝人さん著「ニンジンから宇宙へ」を必ず読み直します。
とても素晴らしい本です。
ご興味のある方は、是非、読んでみられてください。
※「ニンジンから宇宙へ」は、なずなの会にて販売していらっしゃいます。