南の九州では桜島が噴火・・・東北、北海道では大雨。。。
そして関東圏は水不足です。
私たちの地域でも雨が降らないことから今年は本当に稀に見る水不足ということで、農業用水路の取水制限が始まりました。
しかし、多くの田んぼでは今ちょうど稲が花をつけている最中。
この時期は特別水を切らしたくないので、ちょっと皆様ナーバスになっています。半ば水の取り合いに発展しかねない状況でもあります。
さきほど、ちょうど友人からタイミング良くメールがあり、我田引水にならないようにと書いてありました。一瞬どんな意味だっけ?と思いましたが、
我田引水(がでんいんすい)
他人のことを考えず、自分に都合がいいように言ったり行動したりすること。自分に好都合なように取りはからうこと。自分の田んぼにだけ水を引き入れる意から。
・・・・・・・・・・goo四字熟語辞典より・・・・・・・・・・・・・・・・・
ということで、自分の田の稲だけは救いたいと、他の田んぼのことなどなりふり構わず、自分の田だけに水を引き入れる大変自己中心的な行為を差して使われるそうですが、我田引水したくなる側の気持ちも、痛いほど理解できる今日この頃。それくらい雨が待たれます。
しかし、自分さえよければという利己心は捨て、すべての田んぼに水が行きわたるよう、可能なことをすべて工夫しつつ、今はじっと我慢の時です。
ちなみに、稲の穂はこんなところからこんな風に出てきます↓。
これが少しすると・・・↓ こんな風に稲穂になります。
初めてお米を育てた時には、”こんなところからこんな風に穂が出るのか!?”と本当に驚きました。そして、小さな白いものはお花です。風で受粉して実ります。ほんの数時間しか咲かないお米のお花も、初めて見た時にはとても感動しました。
一本植えでナミヘイさんの髪の毛みたいに頼りなく見えた苗も、この一か月ほどでこんなに大きくなりました。
稲の生命力とは本当にすごいと思います。
そしてその生命力がいっぱい詰まった実をお米として主食とし、味噌・醤油・ぬか漬けと言った発酵食品を発達させる、という類まれな食文化を受け継いでいる私たち・・・今はまだ農薬や化学肥料漬けになっているようなカロリーはあってもエネルギーのないお米がたくさん出回っている現実ではありますが、これからは多くの人が事実を知って気づいて、食への意識も高まっていくと思います。その流れの中で本来の生命力に満ち溢れたお米を育てるお百姓さんも、どんどん増えていってほしいと願っていますし、自然にそうなっていくと信じています。
水不足ではありますが、改めて水の恵みに感謝する機会として、前向きにとらえられたらと思っています。
できればみなさまも、雨の恵みに感謝しつつ一緒に祈ってくだされば幸いです。