8/24/2013

水・・・雨という恵みに感謝

ついに待ちに待った雨が降りました。
(一緒に雨を祈ってくださったみなさまありがとうございます!)

日本国内、また世界各地では大雨で様々な被害が出ているところも多く、一方で水不足の場所、干ばつの場所もあるというように、今私たちは非常に極端な気候を体験しています。
様々な分野で今年は多きな変化の年と言われ、この自然の猛威とも見える事象は、私たちが地球という星に活かされていること、地球にしたことはみな私たちに還ってくることを改めて考えなければならない、そんな緊急のメッセージなのではないか?とも感じます。

書籍「水は知的生命体である」という本があり、水のもつ“意識”について興味深い科学的知見が書かれていて素晴らしい本なのですが、水への感謝を新たにしたいと強く思う今日この頃です。


さて。百姓として生活をして、最も幸せなことの一つは、お日様にも雨にも風にも、土にも、そして植物たち・・・その全ての存在と働きに心から感謝の気持ちが自然にあふれてくることです。

晴れの日にはお日様の光に感謝、雨の日には田畑に水の恵みがあることに感謝、風、虫たちもそれぞれがみな私たちを支えてくれていることに日々気づかされます。この満たされた感覚こそ、深く大きい幸せです。

この雨の中、これまでじっと乾燥に耐えているように見えた夏野菜たちが一斉に花を咲かせました。


まだまだ水不足の地域もあることと思いますが、引き続き、水への感謝を忘れずに気候が穏やかであるよう祈りたいと思います。

8/20/2013

お米たち、出穂中です

南の九州では桜島が噴火・・・東北、北海道では大雨。。。
そして関東圏は水不足です。

私たちの地域でも雨が降らないことから今年は本当に稀に見る水不足ということで、農業用水路の取水制限が始まりました。

しかし、多くの田んぼでは今ちょうど稲が花をつけている最中。
この時期は特別水を切らしたくないので、ちょっと皆様ナーバスになっています。半ば水の取り合いに発展しかねない状況でもあります。

さきほど、ちょうど友人からタイミング良くメールがあり、我田引水にならないようにと書いてありました。一瞬どんな意味だっけ?と思いましたが、
 
我田引水(がでんいんすい)
他人のことを考えず、自分に都合がいいように言ったり行動したりすること。自分に好都合なように取りはからうこと。自分の田んぼにだけ水を引き入れる意から。
・・・・・・・・・・goo四字熟語辞典より・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということで、自分の田の稲だけは救いたいと、他の田んぼのことなどなりふり構わず、自分の田だけに水を引き入れる大変自己中心的な行為を差して使われるそうですが、我田引水したくなる側の気持ちも、痛いほど理解できる今日この頃。それくらい雨が待たれます。

しかし、自分さえよければという利己心は捨て、すべての田んぼに水が行きわたるよう、可能なことをすべて工夫しつつ、今はじっと我慢の時です。

ちなみに、稲の穂はこんなところからこんな風に出てきます↓。





             これが少しすると・・・↓ こんな風に稲穂になります。




初めてお米を育てた時には、”こんなところからこんな風に穂が出るのか!?”と本当に驚きました。そして、小さな白いものはお花です。風で受粉して実ります。ほんの数時間しか咲かないお米のお花も、初めて見た時にはとても感動しました。





一本植えでナミヘイさんの髪の毛みたいに頼りなく見えた苗も、この一か月ほどでこんなに大きくなりました。


稲の生命力とは本当にすごいと思います。
そしてその生命力がいっぱい詰まった実をお米として主食とし、味噌・醤油・ぬか漬けと言った発酵食品を発達させる、という類まれな食文化を受け継いでいる私たち・・・今はまだ農薬や化学肥料漬けになっているようなカロリーはあってもエネルギーのないお米がたくさん出回っている現実ではありますが、これからは多くの人が事実を知って気づいて、食への意識も高まっていくと思います。その流れの中で本来の生命力に満ち溢れたお米を育てるお百姓さんも、どんどん増えていってほしいと願っていますし、自然にそうなっていくと信じています。

水不足ではありますが、改めて水の恵みに感謝する機会として、前向きにとらえられたらと思っています。

できればみなさまも、雨の恵みに感謝しつつ一緒に祈ってくだされば幸いです。








8/11/2013

2013年収穫 小麦粉(地粉)を販売します

2013年収穫の無農薬・無肥料栽培の小麦粉(中力粉)の販売をスタートします。
品種は農林61号です。



農林61号は、山梨県の郷土料理である”ほうとう”や手打ちのうどんなどに適している一般的な中力粉です。もちろん、天ぷらや”すいとん”、お好み焼きやネギ焼きなどにも・・・

ただし、小麦タンパク(グルテン)の量はあくまでも中力なので、パンにはあまり向かないと言われています。

10年以上農薬・化学肥料を使用していない畑で、昨年2012年の秋に作付けを行い、その後も農薬・化学肥料などのケミカルは一切使用していません。
(有機肥料も使用していません。)

刈取りはバインダーと手狩りによるもので、コンバインなどの高熱処理が行われる機械は使用していません。また、脱穀後の乾燥はすべて天日干しです。

美味しくて安心な小麦粉(地粉)です!!
是非、多くの方に味わって頂きたいと願っています。


●価格●

1Kg 800円
500g 500円

(別途送料がかかります。ヤマト宅急便もしくは郵便にての発送となります。
 お住いの地域やご注文の量に応じて、一番コストのかからない方法で発送したいと
 考えています。まずはお気軽にご相談下さい。)

※全粒粉をご希望の方、1kg以上でのご注文につきましても、下記メール宛にお問合せください。
kirarigarden@gmail.com



8/01/2013

ヨーロッパのハチに朗報!(グリーンピースHPより)

少し前のものになりますが、EUでの二つの朗報をお知らせします。
一つは、日本で稲作に大量に使用されている農薬がEUで規制になるというニュースです。
日本でも数少ない学者さんたちが、このネオニコチノイド系の農薬がいかに生態系にとって危険かという研究をやっと発表してくださるようになりました。
稲作で、大量の農薬が使われていることは本当に悲しいことです。


以下、記事の一部を抜粋してお知らせします。是非リンク先の全文をご覧になっていただきたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・以下引用

日本でもフィプロニルは殺虫作用をもつ農薬としてさまざまな場所で使用されています。
特に、稲作で使用されていますが、その強い殺虫作用から、赤とんぼなどの昆虫類減少の原因としても指摘されています。
フィプロニルは農薬としてだけではなく、ペットのノミ駆除、アリ駆除、ゴキブリ駆除などの家庭内殺虫剤としても使われますので、みなさんも知らずに 使っているかもしれません。例えば、ゴキブリ駆除として、台所に置くタイプのバルサンなんかは、フィプロニルを使用していますし、ペットのノミ駆除として 有名なフロントラインという商品もフィプロニルを使用しています。
ヨーロッパで進むネオニコチノイド系農薬の規制ですが、日本ではまだまだです。

      引用ここまで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヨーロッパのハチに朗報!「ハチ大量死」農薬の追加規制が決まる

 



もう一つは、EUで遺伝子組み換え作物からの撤退がほぼ決まったというものです。
EUでは市民が粘り強く反対という意思表示をし、また活動を続けてきたようです。
日本では逆の流れになりつつありますが、まずは私たち一人一人がもう一度、身体に入れる食べ物について真剣に考えるべき時が来ていると思います。

モンサントの遺伝子組み換え作物、EUから“ほぼ”撤退!




何よりも、食というのは私たちの心身を養ってくれるものです。
野菜でもお魚でも、その生き物の命をいただいて行かされている私たち。
おなかを満たすためだけのものではなく、いただいた命を心身を動かすエネルギーとして、他の生命をより幸せに、より豊かにしていくことに自分のいただいたエネルギーを使っていけたら素敵ですよね。

それが何より、食べ物となって命を与えてくれたお野菜やお米たちに対する感謝のシルシになるのではないかと思う今日この頃です。