12/28/2013

☆今年も応援ありがとうございました☆

いつもブログを見てくださっている方、お米や小麦をご注文頂いた方々、暖かいお言葉をかけてくださる方々、田んぼをお手伝いくださった方々、すべての皆様の応援をいただきまして、お蔭様で、彦星ファームも無事に2013年の年末を迎えることができました。

本当にありがとうございました。

今年は田んぼの面積もグッと広がりましたが、なんとか秋の収穫を迎え今後に向けての自信が付きました。
来年は更に面積が広がります!
なかなか農地を借りるというご縁がつながらなくて苦労されている方もいると伺いますが、こうして地域の皆様や地主さんたちから色々とお声掛けいただいて田んぼが広がっていくことに日々感謝でいっぱいです。

ご縁があった場所を、私達が耕すことも何か意味があるのだと思って、これからも一生懸命心をこめてお世話しようと思っています。

無農薬無化学肥料、更には有機肥料も不使用の稲作を是非やってみたい!という稲作未経験の方の声も多くいただくようになりました。
来年からはそういう方々と一緒に出来ることも、徐々に模索していけたらいいなと感じています。

まだまだ反省点も多く、来年こそは!という課題も沢山ありますが、それも楽しみの一つです。
ワクワクに満ちた2014年になることでしょう。

2014年は、食べ物を一人でも多くの人が自給すること、持続可能な方法で大地から収穫という恵みをいただくことの重要性がますます高まっていくと思います。

一人一人が出来る範囲で始めていきましょう!
既に多くの方がおっしゃっているように、「食」というのは「人」を「良く」するもの。
その視点を大切にしながら、みなさんに喜んでいただけるよう、作物たちのお世話をしていきたいと思っています。

一月は新しくお借りした土地の開墾と、田んぼの畔の補修、麦踏み等を中心に行っていきます。
冬場で、田畑にもあまりダイナミックな動きがない時期なので、ブログも少々寂しい状況ですが、今後も定期的にアップしていきますので、覗いていただけたら嬉しいです。

それでは、皆様どうぞ良いお年を。
そして来年も良き年となりますように・・・。

彦星ファーム 


♪今日は寒波でとってもとっても寒かった・・・でも富士山は美しかったです。♪







12/04/2013

冬景色

美しい紅葉を楽しんだ秋から、日に日に冬景色に変わっていくこの時期・・・
寒さはちょっと苦手でも、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込む時や、夜空の星がひときわ輝いているのを見ると、冬もいいな~なんて思いますよね!

小麦は元気に育っています!
次の大きな作業は麦踏み。
1月から2月ごろに行います。

彦星ファームの小麦(地粉)を使って、様々なお料理を楽しんでくださっている皆さんから、レシピを教えていただく機会が増えてきました。

ご自身のブログでもファームのご紹介をして下さった、素敵な素敵な絵を描かれたりお子さんたちにアート教室をしていらっしゃるアーティスト、 たわらゆうこ さんは、とっても手軽に作れる山梨の郷土料理、ほうとうを作って楽しんでくださっているそうです。
“ひっぱりほうとう”ということで、 たわらゆうこさんのブログ  で作り方を紹介してくださっています。

これから寒さも増してきますので、お味噌も入ったとってもヘルシーな郷土料理、ほうとうを是非作ってみてください!
先日、我が家ではいつものお鍋に、地粉で作ったおすいとんを入れてみました。
もちもちして鍋にも良く合って美味しかったです。

地粉はこうした和食にはもちろん、パンケーキやクッキー・ケーキなどのお菓子作りでも、美味しく召し上がっていただいています。また色々なレシピを、このブログでもご紹介できたらと思います。



 夕日の中、綺麗な色に染まる富士山。
寒い冬ですが、山々と空とお日様が織りなす景色は本当にきれいですね!





11/18/2013

小麦の若葉

富士山もすっかり雪化粧をしてきれいな冬の姿になりました。
甲斐駒ケ岳、鳳凰三山にも雪が、そして八ヶ岳にも・・・
いよいよ冬の寒さが増してきそうです。

そんな寒さを日に日に感じる今日この頃ですが、
一番早い時期に小麦を蒔いた畑では、若葉が芽を出しました。


葉っぱの先に朝露が輝いて、とっても綺麗でした!


彦星ファームではいわゆる地粉を育てています。
うどんやおやつ用に、昔から育てられてきた小麦粉でグルテンの量から中力粉に分類されます。
この地粉は、ほとんど作られなくなりました。
もちろん様々な政策やら何やらの結果でもあるのですが・・・
経緯を調べると日本の小麦生産を撲滅したかったのかなというくらいです。
アメリカは小麦も日本に大量に売りたかったのでしょうね。

地域の80代のおじいちゃんおばあちゃんにお話を伺うと、昔はどのお家でも小麦(地粉)を作っていたそうです。地粉はお日様で干してから御蔵に保管 し、その日に食べる分を石うすで挽いていたそうで、ただでさえ香り高い地粉ですから、挽きたての粉でうどんやおほうとうを作っていた昔の方々は、さぞ美味 しいものを召し上がっていたことでしょう。
田んぼで春から秋にお米を、秋から春までは小麦を育てていたお家も多かったようです。

アメリカなどの大規模農業の食糧生産の仕組みと日本で昔から受け継がれてきた食糧生産の方法は全く異なります。
そもそも、自然というもの、土というものに対する感覚が違いますから、なんでも海外のやり方が素晴らしいと思い込んでいる私たちの常識を一度疑ってかかる必要があると思います。

最近、お米も大規模農家さんだけを推進し、海外との競争力をつけるという政策が推進されていますが、本当にそれは日本のためになるのでしょうか?
日本には日本の百姓のやり方、食糧生産のやり方があると思います。

一人の農家が作付けする面積を増やせば増やすほど、大きな機械が必要になり、生産性を上げなければいけないと思うと、化学肥料や未完熟の有機肥料などを使ってでも、作物を大きく育てなければいけなくなり、畑の土を痛めつけてでも、まるで工場で物を作るかのような不自然な食料生産をすることにつながります。

もともと、ほとんどの国民(人口の八割といわれています)が自給自足をして暮らしていた日本ですから、それぞれのお家でお野菜やお米を育てれば、ゆったり大地と自然と季節のペースに寄り添いながら、無理なく育てられるし恵みをいただけるということなのだと思います。
ちなみに、自給用の場合、農作業は全く大変ではありません。
本当に楽しいことだらけだと思います。
人様の分まで大量に作ろうと思うと、もちろん重労働にもなりかねませんが・・・
それでも、欲張らず、無理せず、情熱が湧く範囲であれば、もちろんいわゆる農業も楽しめると思います。

大規模農業のやり方と比較してしまうと、ささやかな量の地粉かもしれませんが、楽しみにお料理して召し上がって下さる方々から頂けるお声がいつも励みです。
ありがとうございます!

これからも大切に、この地粉を育てていきたいと思っています。
(もちろん、無農薬・無肥料栽培で♪)

今の小麦畑の様子。
成長が楽しみです。


11/02/2013

麦蒔き開始

畑では麦蒔きが始まりました。
今年も関東地域で自家用に栽培されてきた中力の小麦粉(地粉)を中心に作付けします。
少し控えめの量ですが、大麦も今年は面積を広げる予定です。

こちらが玄麦。
畝の幅は75cmとしました。

昨年より一二週間ほど早い種まきですが、
今年は秋が短いという予想もあり、このタイミングでの麦蒔きとなりました。
冬には麦踏みをします。

地粉は最近ではあまり作られなくなり、自家用でも小麦を作っているお家は減ってきてきます。山梨県は、郷土料理のほうとうや富士山エリアでは吉田のうどんなど、地粉を特に活用してお料理をしてきたという歴史があるのですが、いざ地粉を買おうとしても、地域の道の駅や直売所でひっそりと売られているものがあるくらいでした。
増してや、無農薬無肥料栽培のものを探しても全く見つけることができませんでした。

そんな状況でしたので、彦星ファームでは何とか、無農薬無肥料栽培で、みなさんが安心して楽しめる小麦粉を作りたい!!ということで、去年から 作り始めました。
麺類にはもちろん、お菓子作りにも、お好み焼きやお焼きなどにも、天ぷらの衣でも、便利に使っていただけますよ♪

ちなみにスーパーでは海外から輸入されたお値段も安い小麦粉がたくさん出回っていますが、小麦粉のポストハーベスト(農薬)の問題は、小麦が主食の西洋諸国では現在大変な問題になっているそうです。

こんな記事が掲載されたこともありました。↓
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「日刊ゲンダイ2・11」9面の「怪しい食品 危ない食卓」より引用


「小麦 アメリカ産は残留殺虫剤がたっぷり」
     「アレルギーの原因はどうやらこれらしい」

【記事↓】

「 厚生労働省によると、食べ物アレルギーで多いのは、まず卵で全体の38%、乳製品が16%、小麦は8%で3位だが、20歳以上の成人に限ると、小麦がトップに躍り出る。
 ところが、小麦アレルギーと思われている人のなかに、小麦が原因ではないアレルギーがかなり含まれているらしいのだ。
 仙台に住む小児科医の寺澤政彦医師は、「小麦アレルギーと思っている人の2~3割は農薬アレルギー」と指摘している。普通に売られているパンを食べると下痢をするのに、国産小麦だけを原料にしたパンだと下痢を起こさない人がかなりいることからの推定だ。
 下痢をするパンに使われている小麦は多くがアメリカ産で、収穫した後にも殺虫剤が使われている。その残留量は収穫前に使う殺虫剤の1000倍以上で、虫も付かずに3年以上も貯蔵できる。
  日本ではそんなことはしないから、国産小麦粉のパンではアレルギー症状が出にくい。小麦アレルギーのかなりの部分が、実は残留殺虫剤アレルギーというわけ である。小麦のポストハーベスト農薬だけが原因なら、子供や幼児にも同じように出るはず。成人に小麦アレルギーが増加したのはなぜなのか。小麦のポスト ハーベスト農薬と同じ種類の殺虫剤が、86年から02年まで16年間もシロアリ駆除剤として使われていた。新築・改築やシロアリ駆除の直後に、頭痛や吐き 気を経験した人は多い。
 成人は16年間のどこかで高濃度のシロアリ駆除剤を吸わされ、殺虫剤の影響を受けた人が少なくない。そのときに体質が殺虫剤に過敏になり、残留殺虫剤でアレルギー症状を引き起こしていると、科学物質過敏症や農薬アレルギーの研究者は考えている。
 ラーメンを食べるとおなかの調子が悪くなる人は、軽い殺虫剤アレルギーにかかっているのかもしれない。原料の多くがアメリカ産小麦だからだ。
 そばも十割そばを除けば小麦粉が入っている。これもアメリカ産が多い。
 スパゲッティではイタリア直輸入ものに殺虫剤が目立つ。国産メーカーのものは、ポストハーベスト農薬を使わないカナダ産が原料なので安心していい。
 麺類で殺虫剤の含有量が少ないのはうどんである。うどんにはオーストラリア産の小麦が多く使われるが、14年前に私たちはオーストラリア当局に改善を求め、いまは殺虫剤は混入されていない。」


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同じような問題を扱った「小麦は食べるな」なんていう本まで出ています。
もちろん、これは「農薬や化学肥料を使った小麦を食べるな」ということで、小麦という植物そのものには何の罪もないわけですが。


小麦は食べるな!


ヒトが勝手に大切な大地に毒薬を蒔いて、それを食べて自らの身体を傷つけているわけですが、もう時代も大きく変わろうとしていますし、これからは無農薬で化学肥料や危険な未発酵の有機肥料なども使わないのがスタンダードになると信じています。
というわけで、初夏に製粉した小麦、無農薬無肥料で栽培されたものを探していらっしゃった皆様には喜んでいただけて、おいしく召し上がっていただけたという感想もお寄せ下さり、私たちも本当に幸せでした。
今年も大切に育てていきます。

2013年夏に収穫した地粉は完売間近です。
次回の販売は2014年の6月ごろになりますので、ご希望があればお早めにお知らせください。




秋の日は釣瓶落とし・・・
日暮れがすっかり早くなってきました。
昔の人はこの風情を本当にうまく表現したものです!
ススキの穂が秋らしくて思わずカメラでパチリ。
地球って、本当に美しいですね。

10/30/2013

キュウリの種とり

明日でいよいよ10月も終わりです。
暦では蟄虫咸俯(ちっちゅうことごとくふす):冬に巣篭りする虫たちが次第に姿を消しはじめ、このころにはほとんど姿を観ることができなくなる時期。
ということで、いよいよ秋から冬へと季節の移り変わりを感じますね。

今日は夏の間、来年用の種とりのために畑に残してあった、熟したキュウリを収穫してきました。





キュウリがこんな色になるなんて、ちょっとビックリ。
いつも見慣れた緑色のキュウリは実はまだ完熟してはいないんですね。


にっぽんたねとりハンドブック(現代書館、プロジェクト「たねとり物語」著)によると、キュウリはウリ科で、雌雄異花(一つの株に雄花と雌花が咲く)、キュウリはキュウリの花粉しか受け付けません。交雑は昆虫によるものが一般的とのこと。花は一日~二日と短命で、夜明けに開花するそうです。

つまり、すぐお隣にカボチャや瓜が植えられていても交配してしまう恐れはないのです。
 ただし、キュウリ同士は交配しますから、ファームでは今年二種類のキュウリを育てましたので、全く別々の畑に一種類ずつを植えました。スペースがない畑の場合には、種として残す株の花が、他のキュウリの花粉と交配しないように、人の手で受粉を行い、ビニールで花を覆うなどの工夫をしているそうです。




にっぽんたねとりハンドブックに記載されているキュウリの種とりの手順は以下の通りです。

①果皮が黄色くなってから収穫する。
②室内など涼しい場所で一週間ほどおいて追熟する。
③包丁で縦に二つ割りにして、スプーンで種子を取り出す。
④ぬめりを取りやすくするため、そのままポリ袋に入れ、口を縛って一日発酵させる。
⑤袋からボールに移し、水で洗う。
⑥充実した種子は沈んでおり、きれいに洗って種子だけを取り出す。
⑦網かごに入れてよく洗う。
⑧天日に当てて乾燥させる。
⑨種子がくっつかないように時々手でかきまぜる。
⑩その後一週間ほど風通しの良い場所で陰干しにする。
⑪夜間は夜露に当たらないように室内に入れる。
⑫品種と日付を書いて容器や袋に入れ、冷蔵庫で保管する。
⑬乾燥した冷暗所なら放置しても4年間、保管が良ければ10年間は保存できる。
    【引用:にっぽんたねとりハンドブック 現代書館、プロジェクト「たねとり物語」著】


今日、畑から収穫してきたものは、四葉キュウリというトゲのあるキュウリです。
スーパーなどで売られているキュウリのほとんどがF1のキュウリになってしまっているそうですが、それぞれの家庭菜園でこうして種をつないでいけたら素敵ですね!



10/07/2013

2013年秋収穫 新米販売のお知らせ

2013年秋収穫分の無農薬・無化学肥料栽培米 イセヒカリの販売を開始いたします。

(お問合せくださっていた皆様、大変お待たせいたしました。)

本年度の販売価格は以下の通りです。



玄米
五分搗き米
精白米
5kg
3,600
(¥720
3,780
(¥756
3,960
(¥792
10kg
7,200
(¥720
7,560
(¥756
7,920
(¥792
20kg
14,200
(¥710
14,920
(¥746
15,640
(¥782
30kg
21,000
(¥700
22,080
(¥736
23,160
(¥772

( )内の価格は1kgあたりの価格です。
※籾1kg→玄米725g→精白米652g という精米時の減量割合を目安にして、
 価格に反映させています。
(同じ量の籾から精米した場合、白米は-35%、玄米は-27%)

※送料が別途かかります。
 
 本年度は耕作中のガソリン価格の上昇や、同じ理由から精米所での費用の上昇などの理由から、少しだけお米の価格が上がっています。
何卒、ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

ただし、30kg玄米でのご購入では一キロあたりの価格を昨年と同じに据え置いておりますので、お知り合いと共同購入されるなど、なるべく30kg玄米でのご購入をおすすめいたします。

玄米でご購入後、ご自宅やお近くで白米等に精米することも可能です。
その他、ご不明な点やご相談等ございましたら、kirarigarden@gmail.com までお問合せ下さい。