今年も関東地域で自家用に栽培されてきた中力の小麦粉(地粉)を中心に作付けします。
少し控えめの量ですが、大麦も今年は面積を広げる予定です。
こちらが玄麦。
畝の幅は75cmとしました。
昨年より一二週間ほど早い種まきですが、
今年は秋が短いという予想もあり、このタイミングでの麦蒔きとなりました。
冬には麦踏みをします。
地粉は最近ではあまり作られなくなり、自家用でも小麦を作っているお家は減ってきてきます。山梨県は、郷土料理のほうとうや富士山エリアでは吉田のうどんなど、地粉を特に活用してお料理をしてきたという歴史があるのですが、いざ地粉を買おうとしても、地域の道の駅や直売所でひっそりと売られているものがあるくらいでした。
増してや、無農薬無肥料栽培のものを探しても全く見つけることができませんでした。
そんな状況でしたので、彦星ファームでは何とか、無農薬無肥料栽培で、みなさんが安心して楽しめる小麦粉を作りたい!!ということで、去年から 作り始めました。
麺類にはもちろん、お菓子作りにも、お好み焼きやお焼きなどにも、天ぷらの衣でも、便利に使っていただけますよ♪
ちなみにスーパーでは海外から輸入されたお値段も安い小麦粉がたくさん出回っていますが、小麦粉のポストハーベスト(農薬)の問題は、小麦が主食の西洋諸国では現在大変な問題になっているそうです。
こんな記事が掲載されたこともありました。↓
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「日刊ゲンダイ2・11」9面の「怪しい食品 危ない食卓」より引用
「小麦 アメリカ産は残留殺虫剤がたっぷり」
「アレルギーの原因はどうやらこれらしい」
【記事↓】
「 厚生労働省によると、食べ物アレルギーで多いのは、まず卵で全体の38%、乳製品が16%、小麦は8%で3位だが、20歳以上の成人に限ると、小麦がトップに躍り出る。
ところが、小麦アレルギーと思われている人のなかに、小麦が原因ではないアレルギーがかなり含まれているらしいのだ。
仙台に住む小児科医の寺澤政彦医師は、「小麦アレルギーと思っている人の2~3割は農薬アレルギー」と指摘している。普通に売られているパンを食べると下痢をするのに、国産小麦だけを原料にしたパンだと下痢を起こさない人がかなりいることからの推定だ。
下痢をするパンに使われている小麦は多くがアメリカ産で、収穫した後にも殺虫剤が使われている。その残留量は収穫前に使う殺虫剤の1000倍以上で、虫も付かずに3年以上も貯蔵できる。
日本ではそんなことはしないから、国産小麦粉のパンではアレルギー症状が出にくい。小麦アレルギーのかなりの部分が、実は残留殺虫剤アレルギーというわけ である。小麦のポストハーベスト農薬だけが原因なら、子供や幼児にも同じように出るはず。成人に小麦アレルギーが増加したのはなぜなのか。小麦のポスト ハーベスト農薬と同じ種類の殺虫剤が、86年から02年まで16年間もシロアリ駆除剤として使われていた。新築・改築やシロアリ駆除の直後に、頭痛や吐き 気を経験した人は多い。
成人は16年間のどこかで高濃度のシロアリ駆除剤を吸わされ、殺虫剤の影響を受けた人が少なくない。そのときに体質が殺虫剤に過敏になり、残留殺虫剤でアレルギー症状を引き起こしていると、科学物質過敏症や農薬アレルギーの研究者は考えている。
ラーメンを食べるとおなかの調子が悪くなる人は、軽い殺虫剤アレルギーにかかっているのかもしれない。原料の多くがアメリカ産小麦だからだ。
そばも十割そばを除けば小麦粉が入っている。これもアメリカ産が多い。
スパゲッティではイタリア直輸入ものに殺虫剤が目立つ。国産メーカーのものは、ポストハーベスト農薬を使わないカナダ産が原料なので安心していい。
麺類で殺虫剤の含有量が少ないのはうどんである。うどんにはオーストラリア産の小麦が多く使われるが、14年前に私たちはオーストラリア当局に改善を求め、いまは殺虫剤は混入されていない。」
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
同じような問題を扱った「小麦は食べるな」なんていう本まで出ています。
もちろん、これは「農薬や化学肥料を使った小麦を食べるな」ということで、小麦という植物そのものには何の罪もないわけですが。
ヒトが勝手に大切な大地に毒薬を蒔いて、それを食べて自らの身体を傷つけているわけですが、もう時代も大きく変わろうとしていますし、これからは無農薬で化学肥料や危険な未発酵の有機肥料なども使わないのがスタンダードになると信じています。
というわけで、初夏に製粉した小麦、無農薬無肥料で栽培されたものを探していらっしゃった皆様には喜んでいただけて、おいしく召し上がっていただけたという感想もお寄せ下さり、私たちも本当に幸せでした。
今年も大切に育てていきます。
2013年夏に収穫した地粉は完売間近です。
次回の販売は2014年の6月ごろになりますので、ご希望があればお早めにお知らせください。
秋の日は釣瓶落とし・・・
日暮れがすっかり早くなってきました。
昔の人はこの風情を本当にうまく表現したものです!
ススキの穂が秋らしくて思わずカメラでパチリ。
地球って、本当に美しいですね。