1/28/2017

農作業と、オトコとオンナ

突然ですが、「農作業とオトコとオンナ」。

農業女子という言葉がずいぶん聞かれるようになりましたが、
女性が女性の特性を生かした農への関わり方というのがあると思います。

まだまだ未熟な私たちにも、何故か、就農のことなど、
ご相談をいただくことがあります。
もちろん女性の方もいらっしゃいます。

が・・・

個人的には、女性には体育会系・ガツガツ系はお勧めしません。
たくましくガツガツ農作業していたら生理が止まってしまった!!!
なんていうケース、結構あるのです。
それはやっぱり、頑張りすぎ・やりすぎですよ、と感じます。

とは言え、私達夫婦は、それぞれ違う業種でしたが、会社員時代が長く、
田畑に立ち始めた当初の妻の私は、すっかりマインドがオトコ化しておりました。

なので、田畑に立ち始めた当初は、ガツガツモード全開。

何でも半分こにして作業しなければ!!
夫と同じようなことを同じ量やらなければ!!と

思い込んでおりました。


ある時、田植えを前に二人で苗代に入り、苗取りをしている時に、
夫が「もう飽きた。これ、全然楽しくない。むしろ苦痛。」とポロリと漏らしました。
私は驚いて、「えっ?どこが??何が苦痛なの?」 と返しました。

それがきっかけで、その日は

お爺さんは山へ芝刈りに、
お婆さんは川へ選択に・・・・ならぬ、
男の夫が刈払機で畦の草を刈り、
女の私が苗代では苗取りを・・・・

つまり、昔話に出てきそうな分担をそのままやってみたのです。 






















更に次の日、知人のちょっとダンディーな農家さんが、
「子どもの頃、苗取りが苦痛で苦痛で・・・」と苦々しいお顔付で仰るのです。
 「男はみんなアレを嫌がっていたっけ。」と。

そして一言。

「あれは女の仕事だね。」

私は愕然としました。
そうだよ!!!
なぜ、お爺さんはお婆さんと一緒に芝刈りに行ったり洗濯へ行くのでなく、
お爺さんは山へ、お婆さんは川へ行ったのか!?

男と女が同じなわけないのに、同じだと思い込んでた!?!?!?



そういえば!!!!



チマチマした野菜の間引きとか、虫食い豆の分別とか、
苗代で一本一本苗を引くとか、「チマチマ、こつこつ、動かず単調」な作業は
ことごとく男性が苦痛がっていたかも!!!!!

一方、エンジン音の唸る刈払機を汗を流しながら振り回して草刈したり、
トラクターで土を耕したり、田んぼの畦塗りも、力仕事もみんな、
男性諸氏は嬉々としてやっていた!!



男と女は全く違う生き物である。


私は会社で働くうちに、それがすっかり分からなくなっていたようです。

昨年私はそのことを反省し、女性としての自分を見つめ直しておりました。


女性の私がどう逆立ちしても出来ないことは、
男性の夫が得意、というように、
農作業に関しては、本当にうまく出来ているのですね。


最近はもう皆さんもお気づきになられている方が多いと思いますが、
「男女平等」って、なんてナンセンス(笑)です。
少なくとも、農作業に男女平等とか男女同等とか、ナンセンスです。
(男女同権は当たり前。差別ではなく、区別です。)


オトコにはオトコの、オンナにはオンナの得意分野というものがあり、
まったく真逆の性質をもった全く違う生き物であると、
私は田畑を通して身をもって思い知ったのです。


女性だけで田んぼが出来ないかというと、そんなことはありませんが、
私は、田んぼは男と女がそれぞれの得意分野を存分に生かして
協力することで、うまく回るようになっていることは間違いないと思います。


という訳で、農業女子も結構ですが、
やっぱり女子だけで出来ることには限界があること、
どうしても持てないもの、どうしても運べないもの、どうしても修理できない機械・・・
などなどがある、という事実を自覚していることが大切です。

もしくは、一緒に作業してくれる男性が必要だと思います。

これは別に人生の伴侶でなくても良いのですが。
 
農業女子こそ、男性との協力関係が築けないと、
長期的に見てもうまくいかないと思います。

女性だけど、でも農業やってみたい♪という方は、
まずは自分の体力に見合った面積と規模を早めに探るということ。

男性一人の場合と同じような大規模経営は、
なかなか難しい部分があるということを自覚した上で
動かれることをお勧めします。

逆に、男性の場合も、やっぱり女性がいたほうが助かる~という場面、
結構あると思いますよ。

できれば、やっぱり男女が協力しあって田畑に立てるのがいいなぁと思います。