9/29/2015

スーパームーンと稲たちの月光浴

スーパームーン、綺麗でしたね!!

ファームの田んぼは数カ所を残して、すでに入水を止め稲刈りの準備に入っています。
夜になってから、まだ入水中の、どうしても水の様子が気になった田んぼへ行くと、
稲たちが、月の光を浴びて気持ちよさそうにそよそよと揺れていました。

 田んぼからのスーパームーン

水不足に見舞われた時など、夜中にも、田んぼの水を見に通うことになるのですが、
ある日、夜中の田んぼに立って、稲を見ていた時、
日が暮れて、星が輝き、月が昇ると、稲たちはこうやってその光を浴びているんだなぁ・・・
と、ふと感じることがありました。

昼はお日様の光をいっぱいに浴びて、夜には月と星の光を浴びて・・・。
お日様だけではなく、月も星たちも、毎日稲を育んでくれていたことに気づかされました。

学校の理科の授業では、昼間のお日様の光による光合成だけで植物が育つかのように、
光合成のシステムに主眼が置かれていました。


しかし実際に、田畑に立って失敗も繰り返しながら、植物と過ごしてみると、
水と土と栄養素と太陽が植物を成長させる要素ということや、
一般的な「土の栄養学」も、何かが足りないと自然に感じるようになりました。

それだけではない、そういう学問には納まりきらない、当てはまらない力があって、
それが24時間たゆみなく、稲たちを見守り、育んでいるのだと私は感じています。
その大きな大きな力があらゆるイノチを育んでいるのだと思います。 


まるであらゆるものが育ててくれたような、力の結晶であるお米を、私たちは頂いています。
自分で田畑に立つようになり、一番幸せだったことは、御飯を頂き、
「いただきます」「ごちそうさま」という時に、私たちもその大きな大きな力に
今も育まれている、ということを感じられるようになったことです。

ただの教えられた習慣としての「いただきます」「ごちそうさま」ではなく、
心からの「いただきます」「ごちそうさま」になりました。

お料理の時間も、ご飯の時間も、以前より何倍も有難く満ち足りた時間となりました。

これからは、一部の農家が多くの人の食べ物を担うのではなく、
一人でも多くの人が、小さくても家庭菜園で作物を育てていく時代だと思います。
それが当たり前のことになっていくと素敵だなと思っています。
実際に育ててみて、観察したり、考えたり、発見したり、感動したり、そうやって体感すると、
皆さんにも心から満ち足りたお料理の時間と、御飯の時間が味わえると思います。


私にとっては、特別綺麗だった満月の月明かりの下で、
稲たちの生命力と稲を育んでくれるすべての存在に感謝をささげることが出来た、
幸せいっぱいのスーパームーンでした。

 

9/28/2015

マコモダケの販売について

2015年マコモダケの販売を始めております。
無農薬・無肥料栽培(化学肥料、有機肥料ともに不使用)のマコモダケ。
自然の恵みが詰まった、癖のない美味しさです♪

【彦星ファーム直売】
 一本170円 (送料が別途かかります。)

 ご注文・御問合せは info@hikoboshifarm.com





【店舗での販売】

山梨県内:甲府市「有機村」さん









東京都:戸越銀座商店街 「自然栽培の仲間たち」さん

      




一年のうち、今の時期しか楽しめないマコモダケ。
多くの皆さんに召し上がっていただきたいと思っております。
本当にお料理の幅が広く、いろいろなものに変身する、とても扱いやすい食材だと思います。


今日は、若杉友子さん監修の「土鍋を使った里山料理」という本から、
”マコモ団子のつくね風”を作りました。



 【材料】(つくね)
     マコモダケ3本、タマネギ1個、パン粉1/4カップ
     小麦粉1/2カップ、塩さじ1/2、
     (餡たれ)
     みりん大さじ2
     醤油大さじ3、くず粉大さじ1、水大さじ2

【作り方】
①マコモタケはすりおろし、タマネギはみじん切りにして少量の油で軽く炒め、
 塩をして冷ましておく。
②ボールに、マコモタケ、タマネギ、塩、パン粉、小麦粉を加えて混ぜ、
  一口大に丸める。
③フライパンに油を1cmほど入れ、マコモ団子を入れ、転がしながら揚げる。
④別のフライパンにみりんを沸騰させ、煮切り、醤油、塩を加え、水で溶いたくず粉で
 とろみをつける。揚げたマコモ団子を加えてからめる。

※写真の、自作の”マコモのつくね”は、パン粉を入れないで作りました。
 それでも、十分美味しい一品になりました。
 更にみりんも無かったのですが、昆布で取った出汁をベースに醤油と生姜少々を
 加えて餡を作りました。
 本の出来上がり写真とは少々違っていますのでご了承を・・・
 美味しくて簡単、お勧めレシピです。
 
お勧めのレシピは、若杉友子さん「野草の力をいただいて」五月書房 に掲載されています。






9/20/2015

マコモダケ収穫、始まります!

お日様を待っていたマコモ、ようやくマコモダケが出てきました。
今日、マコモダケの試しの初収穫をしました。
明日より、マコモダケの収穫と出荷を開始いたします!


マコモの株の根元にこんな風に↑マコモダケが出来ます。

今日は味見などを兼ねて数本を収穫しました。
収穫してすぐの新鮮なマコモダケは、生で頂いてもとっても美味♪
スライスしてお醤油やワサビ醤油、生姜醤油を付けても、とっても美味しいです。

自宅の神棚に、初収穫したマコモダケをお供えしたあと、
早速、大好きなマコモダケのキンピラ風の炒め物を作って頂きました。

ごま油+ナタネ油をフライパンに熱し、そこに切ったマコモダケを入れて炒め、
塩・お醤油で味付けしただけのシンプルな炒め物ですが、
毎日でも食べたい美味しさです!!


今日は、鷹の爪を少々入れて炒めたので、ほんのり辛みのある仕上がりになりました。
このキンピラの他、天ぷら、素揚げ、刻んでチャーハンやしぐれ味噌にも・・・
すりおろせばフワフワのすり身のようになりますので、
地粉を加えて「から揚げ」にするのもオススメ。
焼いても蒸しても揚げても美味しい、魅力的な食材です♪

さらに、豊富な食物繊維も手伝っての抜群のデトックス効果が期待される、
パワフルな食材でもあります。

詳しい出荷と販売についてのお知らせは、明日、追って掲載させて頂きます。
レシピにつきましても、順番にご紹介していきますので、是非今年も、
多くの皆様にマコモダケを楽しんで頂きたいと願っております。


9/19/2015

マコモダケについて

今年も、彦星ファームではマコモを作付けしていますが、この日照不足の影響もあってか、
例年よりもマコモダケが出る時期が遅れており、まだ収穫が始まっていません。

昨年お楽しみいただいた皆様より、お問い合わせをいただいておりますが、
収穫が始まり次第、こちらのHPと彦星ファームFacebookよりお知らせをいたしますので、
何卒今しばらくお待ちくださいませ。

美味しい美味しいマコモダケ、収穫を楽しみに待っているところです!!



まこも茶は通常通り販売をしております。
彦星ファームのファームSHOPまたは、甲府市にあるステキな自然食品店「有機村」さん、
東京都戸越銀座にある「自然栽培の仲間たち」さん にて販売中です。

また新たに、この9月より、東京都江古田にある自然食糧品の店「味穂」さん でも
「玄米ぽんせん」と「マコモ茶」を販売して下さることになりました。
「味穂」さんのお店の場所は、西武池袋線「江古田駅」または西武有楽町線「新桜台駅」です。
お近くの方は是非、足をお運びくださいませ。


稲穂が徐々に・・・

大雨や洪水に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
収穫間近の田んぼが水害に見舞われるということは、
同じ田畑を耕すものとして言葉もありません。

お米が、何気なく普通にあるものと思いがちですが、
秋に無事に御米を収穫できるということは、それだけで奇跡のようなこと。
本当に感謝すべきことだと改めて実感いたしました。

私たちの農場がある場所も、雨が続き、稲刈りの前に、
”穂発芽=収穫前の穂に実った種子から芽が出てしまう”になってしまった
お米農家さんもいらっしゃったようです。

田んぼの稲が倒れてしまった方、また刈り取って天日干しした直後から
雨が続き、乾燥できなかった方などもいらっしゃいました。

今年は田植えの時期によって、収穫に大きな支障が出たり出なかったりと
くっきりと結果が分かれたように感じています。

幸い、彦星ファームの田んぼは、まだ稲穂はほんのりと緑色がかっていて、
今日は久しぶりの晴天に恵まれ、稲たちも待っていたお日様を浴びていました。





田んぼにはまだ水を引いています。
お米は出穂も昨年より遅めで、まるで稲たちには天候が分かっていたかのように、
これまで、ゆっくりゆっくり実ってここまで来てくれました。

この稲穂が黄色に色づいたら、田んぼへの入水を止め、稲刈りの準備をします。

私たちには雨を止めることも、お日様を都合よく出すことも出来ません。
その時々の状況の中で、直観を働かせながらベストを尽くすしかありませんが、
いよいよ収穫に向けての最終段階に入っており、まだまだ氣持ちをしっかり込めながら
お世話をしていきたいと思っています。




9/04/2015

稲の花

猛暑の後は、突然の気温低下と雨続き・・・
ちょうどお米の出穂や開花、受粉の時期と重なるころで、
祈るような気持ちで稲たちを見守っていました。

この地域は、雨の天気予報の合間にも、晴れ間がのぞいたりして
どうにか稲たちも乗り切ってくれたようです。





稲の花は白くて小さなお花です。
愛らしくて、ある日、花が咲いたのを見るとワクワク嬉しくなります。

出穂が始まった稲たち。



今年も、たくさんの反省点と、来年はこうしよう!という課題があるものの、
どうにか稲たちの力に支えられて無事に緑いっぱいの田になりました。

彦星ファームの稲は、一本植えなので、一粒のお米がこうやって大きな株になり、
そこに沢山の次世代のお米が育まれるのを、目の当たりに出来ます。

田んぼから帰り、ご飯茶碗の中のお米を頂く時、
その一粒一粒の秘めた力と命を、こうして私たちがいただいて、
今日一日生かされていると理屈抜きで実感します。
そして、感謝の気持ちが自然にわいてきます。

とにかく一粒万倍とは本当に良く言ったもので、私たち日本人の心身を古来支えてきてくれた
お米をはじめとする穀物たちの生命力は本当にすごい!

そのお米や穀物を育てることに携われる、この道を歩かせて頂いていることに
本当に感謝しています。

お米をいただいて、パワーをいただいて、
そして元気いっぱいに、それぞれの道を邁進していきましょう!

お米がもっと大好きになる、大谷ゆみこさん著の素敵な本、
「ごはんの力」(出版:ロングセラーズ)もおすすめです。

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内容紹介

「炭水化物抜きダイエット」が流行っている昨今、
「ごはんには栄養がない」 「ごはんを食べると太る」 そんなふうに思っていませんか?
それは大きな誤解です。
「雑穀」を知り、正しい「ごはん」の知識を得ることで
病気予防、ダイエット、若返りの効果があります。

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★13の雑穀入りごはんレシピ付き