11/05/2012

稲わらを田んぼに還す

さわやかな秋晴れ・・・
雲一つない、真っ青な青空に、さわやかな秋の風が通り過ぎていき、幸せを感じます。
お届けしているお米を召し上がってくださったみなさまから、うれしい感想のお便りなど頂戴し、感謝の気持ちをあらたにしています。
(元気いっぱいに育ってくれたお米たちにも感謝です。)


今日は今年育った稲わらを、田んぼに還すために、育った稲わらを細かくカットし、土にすき込むという作業を行いました。

これは来年に向けての準備でもあります。
一つ一つの作業がすべて先々へと影響していきます。



田んぼに置いてあった稲わらです。15cm程度に刻んで田んぼにすき込むのですが、機械がない場合は「押切り」という大きな刃のついた道具で地道に刻みます。

藁カッターという機械があって、それがある場合はとても作業ははかどりますが、使用頻度も低い機械な上、とても高価。なかなか買うとなると大変です。

しかし、何とお世話になりっぱなしのお百姓さん仲間が藁カッターを持っていらっしゃるとのことで、作業直前になってお借りできることになりました。
なんとありがたい!!



これがその藁カッター。
ものすごい威力なため、使用には注意が必要です。

一束ずつ、あっという間に藁が細かくカットされて飛び出していきます。
シンプルかつパワフル、ある意味危険。
農業機械の中では緊張度はかなり上位にランクインです・・・
(お使いになる時は十分気を付けましょうね。)



こうして田んぼ全体にカットした藁が山のようになっていきます。
藁カッター、本当に助かります!!!
この藁の山を、熊手などで全体に広げたら、トラクターですき込んでいきます。
(地域の冬の気温によっては、藁はすき込まず、上に広げておくだけという場合もあるようです。来年の春の田起しまでは草を大切に生やします。必要な草が生えてきてくれるのだそうです。)





全体をトラクターで耕耘し、今日の作業は終了。
藁は土に還り、来年また美味しいお米を育んでくれます。

すっかり日が短くなり、ちょっとのんびり休憩しているとあっという間に暗くなってしまいます。

お日様を浴びてほんわか温かく、一日中田んぼにいても、本当に気持ちの良い季節ですが、日が落ちると「ああ~!!もう日が落ちる!!あれもこれもやっていない!!」と焦ります。

何はともあれ、藁カッターをお借りできたおかげで今年の作業は驚くほどのスピードで完了!!
本当にありがとうございました。

今年の豊かな実りを与えてくれた田んぼに感謝しながらの幸せな作業となりました。