6/21/2016

御田植え真っ最中&田の草取りも真っ最中 百姓はハイリスク?

 御田植え後、二週間を過ぎた田んぼには、田転がし(水田除草機)をかけ終わりました。





イネたちもだいぶしっかりして来ました。


ちなみに、御田植えが済んだばかりの稲はこんな様子でした↓ 
細い!!!


先週末の御田植えにご参加、お手伝い下さったみなさま、本当にありがとうございました!

今週末、来週末まで、御田植えが続きます。
少人数での農作業ですので、田植えも収穫も順番に、身の丈にあった速度で進めています。

田植え機は使ったことがありませんが、除草剤を使わずに、田転がしでの除草をするには、
手植えはかえって効率が良いかもしれません。

イネは縦横ともに30cm間隔で綺麗に植え、タテ方向も横方向も、水田除草機で除草します。

私たちのところでは除草は基本的に一度しかしません。
それでも、今のところ草で大きな苦労をしたことはありません。

右も左も分からないけれど、習うより慣れろ!な勢いで、
赤峰勝人さんが書き記して下さった「循環農法」の本の通りに、
とにかくやってみたい!という気持ちに従って始めた田んぼ。
一年中参考にしているため、もう本はボロボロです(泣)

 
夫婦共に、それまで一切の田んぼの経験が無かったために、良いも悪いも先入観がなく、
全く素直に書いてある通りにできたことが、今となっては幸いしたのかなと・・・
本当に全く何も知らない赤子同然だったのが良かったのだと思います。

ある意味、経験豊かな農家の方から見たら”常識無し”な稲作だったかもしれません。
が、この6年、一度も農薬も除草剤も、肥料も使わずに、毎年豊かな稔りを頂いてきました。

年齢を重ねると、とかく常識にとらわれて身動きが取れなかったり、
先入観のないまっさらなアタマトココロで何かを習う、ということが出来なくなりがち。

これからも、 アタマであれこれ考えるのもいいけれど、とにかく動いてみる、という子どもの頃のような行動力を忘れないでいきたいなと思います。
何よりも、色眼鏡をなるべくかけないで、生きていたいなと思います。


しかし思い返せば、失敗も数知れず・・・どうすりゃいいの~!?と、
ぶっ倒れそうなトラブルも結構ありました(笑)
 (例えば、田んぼにハマって水没したトラクターとか・・・↓)
  




が、その全ての経験がある日、宝物に変わります!(断言!!!)


リスクをなくすことばかりを考えていると、心と体から自然に湧き上がる「こうしたい!」に
素直に従えなくなるような気がします。
状況を冷静に分析して、基本的なリスク管理をすることは勿論大事です。

例えば、昨年、稔った雑穀を殆ど雀に食べられて収穫できなかったのは、
私たちの防衛が全くなっていなかったからで、リスク管理の至らなさだと思います。
頭の中がお花畑でいいというわけではありません。
頭での分析も、現場の観察も、害してくるものへの対処はしっかりやって当たり前です。

でも、
秋までに天候や何らかの出来事が起きて収穫できないかもしれない=リスクがある
 ↓
穫れるか穫れないか分からないものを育てる=リスクがある
 ↓
リスクがあるからやらない

お米育てているとか百姓していると「お天気に左右されるからリスキーね、安定しないわね」
みたいなことを必ず言われるのです。


しかし、この思考回路では、何でもかんでも危ない危ないばかりで、
何の経験という宝物も魂に蓄えられずに一生を終えることにもなりかねない!!
落ちるかもしれないし危ないから飛行機に乗らない、
車も事故に遭うかもしれない、電車が脱線するかもしれない、かもしれないかもしれない・・・


歩いていたって、お家の中に籠っていたって、あの世に還る時は還るのであって、
100%の安全なんて、無い!!! 
どんなに頑張っても、お日様が出なかったり、台風がいくつも来てお米が全部流されたり、
天変地異があるかもしれません。

それでも、私はそういう終わりと始まりがある現世の仕組みの世界に生きていて、
いつか必ず死にます。
10年後の自分を思い描くと同時に、明日はないと思って生きる。
だから、リスクは私にとって、敵でも悪い物でもありません。

せっかく得難き生をこの世に受けて、今日一日を頂いているのですから、
ぬるま湯100%の安全圏から、時々冒険することもまた楽しい♪

今年も、存分に田畑での様々な経験から、宝物を積み上げようと思っています。


★オマケ★
去年は可愛いヒナたちを、カラスによって連れ去られてしまったツバメ夫婦が、
我が家の玄関先で現在子育て中です。
勝手に去年のツバメが凛々しくなって戻ってきたに違いないと思い込んでおります。
(多分全く違うツバメ。)
今年のオスは、ちょっとした異変にも即座に駆けつけ、高速低空飛行で相手を威嚇!!
頼もしい。

しかし、日に日に大きくなるヒナの写真を撮ろうとするとオスに怒られるため、
ラブリーなヒナたちの写真はいまだ撮れておりません。
巣立ちの日まで、頑張れ!!
私たちも暇さえあれば、遠くの電柱にいるカラスをにらみつけ、威嚇しています(笑)
夫は分刻みの農作業が続く中、ツバメをカラスから護る為に自作ネットまで取り付けました。

もしも襲ってきたら、正直に申しまして、私はきっとカラスを攻撃し、追い払います・・・
生きとし生けるものはみな平等などとも言いますけれど、
私は全く聖人ではありません。

ハッキリ言ってツバメは可愛い!!!!!
何とか巣立たせてやりたい!!!
カラスはこの時期、私の天敵です。
(ツバメは、ヒトにこういう気持ちを掻き立てるような姿形をしているに違いない。と思う今日この頃。可愛い。)