12/16/2015

寒さよありがとう!?保存食作りシーズン

今年は山梨県でも秋から初冬にかけて異常に暖かかったために、
干し柿の名高い産地のプロの方々をもってしてもうまく作れなかった事例が続出したと
伺いました。

我が家では、約一名、干し柿イノチ!!!という干し柿大好き人間がおりまして、
時期になると夜な夜な干し柿作りにいそしみ、物干し竿のほとんどのスペースが
干し柿に占拠されることになるのですが、残念なことに、
夜中にせっせと皮を剥いて干した柿たちの半分以上にカビが発生し、
処分する有様になってしまいました。

残念!!!

有難いことに、この悪条件の中持ちこたえてくれた
現在まだお日様に干している干し柿↑


私も寒いよりは暖かい方が好きですが、やはり冬の寒さと乾燥の恩恵というものもあり、
そのすべてを完全受容したうえで、抵抗せず、寒さを活かし、むしろその特性を活用して
保存食を作って暮らしてきたご先祖様たちへの尊敬と敬意を抱かずにいられません。

そして日本に伝わる、豊か&無理・無駄がない&賢い暮らし方に
感心せずにはいられない今日この頃です。

さて。

この季節はこの寒さと乾燥を活かして、切干大根やお漬物を作る時期です!
冬の野菜が少なくなる時期も切干大根とお漬物、それにお米とお味噌があればバッチリ♪
日本の伝統食はシンプルですが、その季節その季節で自然が与えてくれるものを
順番に頂いていくという四季に恵まれた場所故の本当の贅沢です。





ほんのわずかなスペースでも、切干大根は誰にでも作れますよ!!
切って、お日様に干すだけです♪

また、スペースがないから漬物まではなかなか作れないな・・・と諦めることなかれ!
昨年まで、私もずいぶん苦労しましたが、今は小さな容器での高菜漬けとたくあん漬けに
挑戦しています。
冷蔵庫でできる「ぬか床」もありますし、工夫次第で、賃貸住宅でも小さな台所でも、
お漬物のある毎日は実現します。

美味しい海塩で付けた漬物は、ニッポンの気候風土と日本人の身体に欠かせない元氣の元!
発酵の力も加わって 漬物はもう本当に私達日本人にとってのスーパーフードの一つだと
体感しています。

なかなかホンモノの漬物がないので、自作するしかない現状ではありますが、
これもチャンスと考え、家族みんなの体に、発酵パワーが満ち満ちる様を思い浮かべつつ、
ワクワクしながらお漬物を漬けていきたいなと思います。


人種が違えば、体の構造も違うのは当たり前。
色々とやってみましたが、海外発の栄養成分重視の栄養学に基づいた食事の仕方よりも、
私には、先人たちの知恵と経験の結晶に裏付けされた、伝統的な和食が合っているようです。

お米と雑穀、お味噌汁、漬物、いわゆる一汁一菜、一汁三菜がベースです。
甘味はお米と麹で発酵させた、これまた伝統食の一つ、甘酒オンリー。
我が家には砂糖や甘味料が甘酒以外に無い状態が結構続いています。

しかし、食べ物に対してなんの欠乏感もなく、我慢もない、心底満ち足りている毎日です。
一切の我慢無し!!!
もともと夫婦そろって食いしん坊、美味しいものに目がありません。
(その食いしん坊パワーが、日々の農作業へと私たちをいざないます・・・
 ありがとう、私の食欲。)

その満ち足り感の元になっているものの一つが漬物だと体感しています。
もう、漬物、最高!!

漬物については、何冊か参考にしてきましたが、一冊選ぶとするとコチラの本。


保管場所がなく、台所が小さい現代の住宅事情であっても、冷蔵庫に入るような
ホーローの角容器でできる本格たくあんの作り方など、無理なく出来る漬物づくりに
とても参考になります。

この時期は切干大根やお漬物を仕込みながら、「寒いけれど寒さよありがとう!」と
寒さも楽しんでみてはいかがでしょうか?

冬には冬ならではの、特別な楽しみ方があるものですね♪