一粒噛んで、音と感触を確かめると、 今日明日には刈取りが出来そうな具合です。
すっかり色づきました!!
しかし・・・・
先週、田んぼにハマってしまったトラクターがまだ救出できていません。
急ぎの田植えがあったために、いったん水を田んぼから抜き、先週はそのトラクターを視界に入れないようにしながら、田植えを進めていました。
(貴重な週末に暑い中をお手伝いいただきました皆様、また暖かい差し入れ等をいただきました皆様、本当に本当にありがとうございました。感謝でいっぱいです!!)
頼もしいお手伝いの皆様がいらっしゃった土曜日には、田植えの後、やっと救出に着手できました。
ですが、土曜日の段階ではまったく動かず。
ご存知の方もいらっしゃる通り、トラクターをスタックさせたのはこれが二度目です・・・。
前回は、最後は道路からワイヤーで引ける場所まで移動させて、軽トラックで引いて脱出しましたが、今回の田んぼは道路から遠く、角度も悪くて軽トラックで引くことができません。
二人でちょっとションボリモードで田んぼに到着すると、お近くの田んぼの方(仮にAさん)が声をかけてきました。
Aさん:「トラクター、大変だね。」
夫:「はい。でも何とかなるかなーと思ってます。」
Aさん「無理だね。」
夫:「・・・。」
よくもまあこんな時に、困りきっている人に向かって「無理だね」などと戦意喪失させるような心無いことが言えたものだと思いながら、ふと隣を見ると、負けず嫌いの夫のスイッチが入り、メラメラと瞳が燃えています。
「絶対出してやるよ!!!!」と燃える夫。
これぞ天の采配。
かみさまは何もかも良くご存知ですね。
Aさんに心より感謝です。
こんな時には怒りのエネルギーも、泥を取り出す時の原動力になります。
作業の状況は以下の通りです。
①鍬とスコップを使い、トラクター周りの泥をなるべく排除する。
(粘土質なため土の粘度が高く、適度に水が必要となり、少々水を入れて作業しました。)
泥はかなり重く、重労働です。
②鍬などでは取りきれない細部の泥を落とす。
(タイヤ周り、腹の部分、PTO:ロータリー部分にベッタリドップリ詰まってます。)
足場が悪すぎて、効率が悪いため、棒を置いて上に乗って作業中。
すでに泥だらけ・・・
だんだん感覚がマヒし、足場に乗ることも忘れ、
iphoneで音楽を流し熱唱しながら、ひたすら手で泥を取り出すこと数時間。
更に全身泥だらけ・・・
ここでPTO:ロータリーの回転が復活!!
最後の難関、後輪部分に詰まっている泥を取り出し中。
もうすっかり夕暮れ。
田んぼに住んでいる鴨の親子も帰宅してきました。
しかし、先ほどの「無理だね」発言によってエネルギー爆発中の夫は
黙々と泥を取り出し続けます。
この後、自分も一緒になって手で泥をかき出したため、撮影は不可となりましたが、
エンジンをかけて試しに動かしてみると、何と、ようやく四本全ての車輪が動くことを確認しました!!
暗くなってしまって作業が続けられなくなったためこの日の作業はここまで。
次は、タイヤの周りに砂を入れる作戦、タイヤに棒をくっつけて脱出するという、良く行われる手段を試します。
小麦の刈取りに、残っている7枚の田んぼの田植え準備・・・
焦りを感じることもありますが、まずはトラクター救出に全力を注ぎたいと思います。
脱出した折には、ご報告させていただきます。