5/25/2013

麦が収穫間近となりました。

畑では大麦が金色に色づき、収穫を待っています。

実は、昨年は田んぼにトラクターがハマってしまい、ちょうど麦の収穫の時期に全く畑に時間を当てられないまま時間が過ぎて、畑の一角に大麦が刈り取れないまま残ってしまっていたのです。

そこから秋に大麦がどんどん生えてきて、そのまま成り行きを見守っていたら、こんなに立派に(勝手に・・・)成長してくれました。麦は本当に逞しい!!大麦は近々収穫です。
この大麦は『六条大麦』で、押し麦にしてご飯に入れたり、麦茶にしたりする品種です。
今年こそは機械などもしっかり準備し、失敗のないようにと思っています。

小麦はまだ青々していますが、6月の初めに収穫になりそうです。

初めてのことで、脱穀~製粉するまで挑戦の連続ですが、失敗も何もかも含めて楽しんでいきたいです。

田んぼの苗代の苗たちも、日に日に大きくなっている気がします。

葉は3枚になりました。



田植えの時には5.5葉が良いとされているそうです。
(稲の意識がちょうど高校生くらいの、ある程度大人になった時に田植えをするということだそうです。すると、その年の気候に合わせて出穂したり、自分たちのベストなペースで立派に成長してくれるとのこと。)
要は、苗の時点でクスリ漬けで既に不健康だったり、まだ小さすぎるのに田んぼに降ろすと、その後もひょろひょろと頼りないまま成長していくということでしょうか。



秋に収穫を迎える雑穀や豆類の種まきや、夏野菜の苗の定植と田んぼの準備、そしてその合間に大麦小麦の収穫が重なるこの時期、少し大変ではありますが、まだ気候も爽やかで朝から晩まで田畑に集中できる充実した日々でもあります。

今日一日を大切に、その時その時にできるベストを尽くしていきたいと思います。




5/19/2013

稗(ヒエ)の種まき

稲の苗を育てる40日間も、折り返し地点となりました。
あとおよそ20日後には田植えが始まります。

畔の草刈り、田んぼの畔塗り、そして、田植えのタイミングに合わせて代かきをするなど、いよいよ一日一日がいつにも増して大切に感じられるようになってきました。

田んぼだけにかかりきりになっていると、畑がおろそかになり、なかなかバランスが難しいところですが、今日は一人が田んぼで作業、一人が畑に雑穀の一つ、ヒエの種を降ろしました。
苗にして植えたり、田んぼにお米のように植える田稗という方法もあるそうですが、今回は畑に種を直接すじ蒔きしました。いずれ間引きが必要になります。


これが稗(ヒエ)の種・・・というか、稗です。

稗の種類も様々ですが、今年は白ヒエという種類を育てることにしました。
稗は五穀の一つで、イネ科きび亜科の植物です。
「稗に飢饉無し」と言われるそうで、縄文時代から栽培されてきた救荒作物でもあります。
縄文時代から栽培されていたとも言われ、本来日本人にとってはとても馴染み深い穀物ですが、私も含めて、なかなか雑穀を日常の食事に活かしきれている日本人は多くないかもしれません。
そうはいっても、最近では若い女性を中心に、雑穀のレシピの本がたくさんあったり、お料理教室などもあって、復活の兆しも・・・

私も今年は雑穀のレシピを一つでも多く身に着けたいと決意しています。

稗は、精白してからお米と一緒に炊いたり、おかゆやお餅に、スープやおやつなどにも役立つ栄養満点の雑穀です。
そして、身体を温める力がとても強いのがこの「稗」。
冷え症の方には是非、食卓に取り入れていただきたい食べ物です。
また、追々レシピもご紹介していきますのでお楽しみに♪

まずは、種が芽を出すまでいつものようにドキドキしながら見守ります。
うまく育ってくれれば、収穫は秋口になるようです。

一方、周りの田んぼでは続々と田植えが済んでいます。
田植え機であっという間に終わるので何度見てもビックリ。

水が入り始めた私たちの田では、カエルたちに加えてザリガニ君たちが大活躍。
これはもう一匹のザリガニと喧嘩を終えて、一息ついているザリガニ君。
ちょうど隠れ家のようになっている穴を巡って、熾烈な戦いが行われていました。



 カエル君やザリガニ君のことを思うと、とても農薬やら猛毒の化学肥料やら、田んぼにふりかける気にはなれないのですが・・・残念ながら、周りではバンバン撒いてます(涙)

せめて私たちの田んぼが避難所のようになっていたら・・・と思うと、ちょっと救われます。
今年も、無農薬・無化学肥料で、実り豊かな、そしてザリガニ君たちも幸せに暮らせる田んぼにしていきたいと思いました。

5/15/2013

二週間が過ぎた苗代の稲たち

一粒万倍日の早朝に、水苗代に降ろした稲の種籾は、季節外れの冷え込みを乗り越えて、しっかりと根を張ってくれたようです。

毎朝毎晩、苗代の水位の調節に心を配ってきたこの二週間ですが、何とか緑色の葉が伸びてきました。現在はこんな様子で、苗代のベットの上に稲の子どもたちが育ってくれています。



別の田んぼで水を温めてから、この水苗代に入れています。
鳥よけのネットは水の循環を妨げないように、網目が細かすぎないものを使っています。
(去年はこのネットにヘビが絡まり、窒息寸前になっているのをギャーギャー言いながら救出したっけ。)

なるべく温まった水を、苗代の中が澱まないように回したい・・・
これから苗の成長に合わせて、水の高さを少しずつ上げていきます。
何度も何度も苗代に足を運び、稲たちに声をかけています。

苗を育てながら、他の田んぼでは畔塗りをしたり、畔の草刈りをしたり、田植えに向けて本格的に準備が始まりました。

こうして朝な夕なに苗代の苗を見ていると、出来る限り良い状態の田んぼに植えてあげたいという気持ちが強くなり、 畔塗りも苦にはなりません。
このままお田植えまで一つ一つのことを着実に準備していきたいと思っています。


5/08/2013

稲の苗、育苗中

苗代では育苗が続いています。
先日、根がしっかり張るように、水位を落とすタイミングで、鳥たちに食べられないよう、
ネットを張りました。
黒い糸などで代用できるらしいのですが、去年に続き、このネットで今年も様子を見ます。
水温をなるべく上げること、しかし、水が澱まないように巡らせること、稲の苗の成長に合わせた
水の高さの調節というのが、この育苗の難しくもあり醍醐味でもあると思います。






今日は苗代の水位を調節してふと見ると、上空にこんな雲が・・・


カメラに収まらなかったので、半分に分けて撮ってみました・・・






この謎の円盤型の雲は、猛烈な強風にも関わらず1時間近くこのままの状態でした。
不思議・・・

 今年はなかなか気温がぐっと上がりません。
ようやくちらほらと姿をみかけるようになったカエルたち。
田を起こしたときに、トノサマガエルにも遭遇しましたが、まだちょっと寝ぼけ眼で、
突然土から掘り起こされてしまった・・・という感じでボーっとしていました。

田んぼの方は畔塗りが続いています。
早いところではお田植えをするおうちも出始め、段々畑のようになっている田では上の方が水を入れると下の田にも水がしみ出してきます。
今年から新たにお借りした田んぼは、毎年の周囲の方の作業ペースがわかりません。
私たちはなるべく草をたくさん生やして、それを大切に育て田んぼに還したいので5月の半ばまでは放置したかったのですが、周囲から水がどんどん漏れてくるため、急きょ予定変更。
急いでトラクターをかけています。
間に合うと良いのですが・・・

ちなみに、人間関係が苦手で会社は無理。農家になろうかと・・・なーんておっしゃる方もいるかもしれませんが、百姓をするにも周りの方々との良好な関係は絶対に大切です。
まずは元気に明るくハキハキと、笑顔でご挨拶。
お互いにやり方や方針は様々ですが、同じ川の水を分け合って同じ地域でお米を育てるわけですから、周りの方々とも仲良くお付き合いするのが基本です。
中には強烈な個性の持ち主や、とても口うるさい方など色々ですが、そこをうまくやれなければ、その地域で百姓を楽しくやることは難しいと思います。

10数枚を超える田んぼの畔塗りも土が乾いているうちに、準備をしておかないといけないので、
ここ数日は苗代の水に気を配りつつ、ずーーーーっと鍬でせっせと畔塗りモードです。
(畔塗の機械というのもありますが、我が家にはありませんので、すべて人力です。ファイト!!)

鍬を使うのは本当に全身運動。
身体にすごくいいと思います。
オススメです♪