体力気力ともに、日が沈む頃には空っぽになる毎日です(笑)
初日にはお米・お塩・御神酒をお供えし、
田作りのかみさまにご挨拶を致しました。
毎年、同じように御田植えの日はやってきますが、
まだ何も植えられていない、まっさらな田の水面に相対して、
身の引き締まる思いになります。
御田植えが出来ることへの深い感謝をささげると共に、豊作を願いました。
始めに行うのは、苗を水苗代から引く作業です。
一本ずつ、丁寧に、根っこに絡まりつく雑草は洗って取り除きながら、
苗を引いて束を作っていきます。
水苗代での育苗なので、写真の通り根がしっかり張っていて
かなりの長さとボリューム感があります。
ご年配の方は、この苗の束を一目見て、
「ありゃ~。これは昔の苗だねぇ~。」と
懐かしそうに眺めていらっしゃいました。
さて。
この作業は、完全に女性の出番でして、
大抵の男性はあまり得意ではない・・・というより、
むしろ苦手&大嫌いな作業のようです(笑)
例年、苗代で女性何人かで苗取りが始まると、
自然におしゃべりに花が咲き、楽しく賑やかです。
今年も苗を引きながら大爆笑!!!
年齢層も立場も様々ですので、話の幅も広く、性格も様々。
人生勉強になる時間でもあります。
苗代でのおしゃべりタイムは楽しみです♪
時々男性陣からは、「口でなく手を動かせ~」などと言われますが、
おしゃべりしながらもしっかり手は動いているのが女性でして、
生き物の違いというのは面白いなと思います。
田んぼでは、男尊女卑でも男女同権でもなく、
お互いの特性と得意分野を尊重し合った、
私の思うところの「男女の健全な共同作業」が展開されます。
これも、とても日本的だなと感じます。
畦の草刈や水田除草機をガシガシかけ続けたり、
重いコメ俵を運ぶなどは、女性には向きませんし、
男性がいてくれて本当に有難いのです。
お互いに特性が違って良かったと感謝します。
彦星ファームでは、もう何回もファームの田んぼでの田植えに
関わって下さるベテラン組の皆様に加え、
今年は新たに御田植えに挑戦された皆様方も・・・。
ワイワイと大人数での作業で、大きい田んぼもアッと言う間に完了しました。
連日、天候にも恵まれ、暗くなるまで作業が続いております。
こちらは無事に田植えの終わった田んぼ。
ツンツンと細いのが一本植えの稲の苗です。
お月様が昇り、綺麗な月明かりの下で、水位の調節が続きます。
気づけばもう六月も十日を過ぎており、ビックリしています。
田植え以外、殆ど何も出来なかったこの二週間。
関わって下さった皆様のおかげで、何とかここまで来ることができました。
有難うございます!!
しかし、まだまだ田植えは続いています。
引き続き、頑張ります!!!