4月30日は一粒万倍日でした。
無事に、いつもよりも早起きし、種を苗代に蒔くことができました。
水苗代に稲の種籾を蒔くのは、風のない穏やかな早朝に行います。
水面が風で大きく波立ったりすると、安定しないとうまくいきませんし、
感覚的にも、早朝の日の出の頃の特別な氣が満ちるように感じる時間帯が
一番適しているようにも感じています。
まだまだ未熟者の私たちの籾蒔きはあまり参考になりませんが、
1cmに一粒が目標と、先輩方からは伺っています。
水面から静かに種もみをまいていきます。
種籾は、3~5日ほど、浸水して、発芽し始めています。
余談ですが、水を初めて田んぼに引く時や、水苗代への種降ろしの日は、
お米を作る百姓にとって、大切な、そして特別なタイミングです。
必ず、お神酒・お塩・お米を田んぼの神様にお供えしてから作業します。
上の写真では、竹で作った棒で鳥よけネットを張る作業をしています。
全ての苗床に鳥よけネットを張り終え、苗代の作業は完了です。
ネットは、水の循環を妨げない大きさの網目が良いと思います。
あまりにも細かい目ですと、目が詰まったりして、苗代の稲のもとに
新鮮な水が廻らなくなりがちですので、注意が必要です。
鳥よけには水面に黒い糸を張り巡らせておくという方法もあるようですが、
私たちは、苗床の数も多いので、毎年このネットを使っています。
(苗床が一枚の方は、黒い糸でも十分のようです。)
初めての年は、違う種類のネットも使っていました。
網の太さが細めで、網の目もわずかに小さかったからか、
色が薄い緑色で目立たなかったせいか、
そちらのネットにはヘビ君が度々引っかかり、
ギャーギャー言いながらネットから救出する羽目になったので、
今使っている種類のネットに落ち着きました。
こんな状態に。。。。↓
(マムシではなく、ヤマカガシ。思い出したくない。毒蛇です。)
発芽時期を無事に過ぎて、苗がある程度大きくなってきたら、ネットは不要になります。
これから約40日間、水位と水温に注意しながら、苗を育てていきます。
お天気にも恵まれ、今年も感謝でいっぱいの種蒔きとなりました。
昨年秋に田んぼに稔ってくれたお米たちを、またこうして土に降ろすことが出来、
言葉にできない思いです。
元氣いっぱいに育ってくれるよう、願っています。