2004年のデータでは第一位が韓国(14.43㎏/ha)、日本が第二位 (12.45㎏/ha)。
そのあとベルギーの6.86㎏/haやオランダ4.13㎏/haが続きますが 、せっせと農薬を作って世界中に売っているアメリカは0.78㎏/haで12位にランクインしています。
使用量のトータルはアメリカが一番多いのですが、この数字は単位面積あたりなので、国土の広いアメリカは12位ということになります。
この数字だけ見ても韓国・日本の使用量の多さに驚きます。
しかも、皆さんにだいぶ周知されてきた「有機野菜」ですが、日本の有機JAS認定を受けている野菜にも農薬は使われています。
有機農産物の日本農林規格(農水省)では、下記のように、とってもわかりにくく最終的には別表2というところに使用可能な農薬が掲載されています。
http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/pdf/yuuki_kikaku_a091027.pdf
う~ん、分かりにくい!
こちらにはもっとシンプルに書かれています。
「有機表示のできる農薬」
http://www.greenjapan.co.jp/yuki_hyoji_noyak.htm
どれがどの農薬か知らなくてもいいのです。
とにかくこれだけのものが使われていても認可されてしまうという現実が感じられればよいのです。
有機表示ができる農薬!?
こんな表現自体にとても違和感を覚えつつ、実情はこのように、有機JASの認定を受けていても無農薬というわけではないのです・・・。
残念ですが。
そして、「有機野菜」の落とし穴はもう一つあります。
有機肥料というのは、化学肥料の代わりに家畜などの糞(牛糞・豚糞・鶏糞等)を使用するわけですが、これが未完熟のままどんどん使われており、畑の中では発酵の過程でできる猛毒の亜硝酸態窒素が発生。
この亜硝酸態窒素、猛毒です。
また、現代の畜産では大量の抗生物質を家畜に与えているため、未完熟な有機肥料:糞の中にも
その抗生物質はそのまま含まれているということになります。
つまり、有機野菜・オーガニックという表示ですら、全く安全は確保されないということになります。
無農薬・無化学肥料という前提に加え、自然農のように全くの無肥料栽培であるか、循環農法のように完全に発酵し完熟した草堆肥を使ったお米やお野菜が安全なお野菜です。
一番安心なのは、ちょっと大変だったり面倒だったりしても、自分で在る程度の知識を付けること、そして、少しでも自分で育てることです。
プランター一つから始めましょう!
一人一人の意識が高まっていけば、こうした危ない食品は減っていくかもしれません。
遠回りなようですが、一人一人の意識の高まりを期待するしかない・・・とも思います。
長年農業に従事されていた方々ほど、「農薬・化学肥料がなければ野菜やお米がとれない」と
固く信じ込んでいらっしゃることが多いものです。
中には無農薬・無化学肥料で育てたといっても、品種が違うのではないかとか、今年はたまたまだとか、絶対に認めようとしない方もいます。
そして、もちろん農薬を売って儲けている企業もあり、彼らはいくら猛毒でもその農薬や化学肥料を売りたい、企業の方も”生活がかかっている”ということになり、このハナシは一筋縄にはいかないのです。
(まかれた農薬やもれなく私たちに返ってくるんですがねぇ。)
また消費者の方も、あまりに土から離れているため現状も何も知らないことが多く、見た目重視でもっと安くもっと安く!!というお買い物をしている方がまだまだ多いのではないでしょうか。
というわけで、結局、私たち一人一人の日々の暮らし方こそ一番大切ということになります。
スーパーでお野菜を選ぶ時、買う時、その一つ一つの選択が大きなうねりとなるのです。
見た目が良くてもほとんど栄養もエネルギーもパワーもないお野菜と、買う時は少し高いと感じても、口にして心身にエネルギーを満たしてくれる本物のお野菜と、どちらが最終的に自分にとってメリットのある買い物になるでしょうか?
個人的には、食べ物について知り、自分の心身をしっかり養ってくれる食べ物を選択することは、自分自身を愛することにつながると思っています。
そしてそういう食べ物をいただく時、地球とお日様の光によって養われていることを実感し、感謝の気持ちでいっぱいになるのです。
まずは、有機JASを選ぶようになった、次には自分で学んだ知識をもとに、もっと本物のお野菜を選ぶようになった・・・というように、少しずつでいいと思います。
とにかく食の現状に関心を持ち、知ってください!!
どんなに濃度が薄ければ、とか、国が認可しているとか言い訳しても駄目だと思いませんか。
農薬・化学肥料・未完熟堆肥は毒です。
とってもシンプルな話です。毒は毒ですから。
大切な地球にまき散らしてはいけません。
近い将来、地球上から農薬・化学肥料が消え去ることを期待しつつ・・・