7/25/2012

畑からの夕日

あと二週間で立秋。
あっという間に日が短くなっていくことでしょう。

日中の作業はかなり暑くて厳しいので、午前中と夕方に田畑に出ます。

今日はこの素晴らしい夕焼け空を・・・
草取りが大変でも、こんなきれいな空を見ると、本当に幸せです。




7/18/2012

お米のお話

神社で神主さんのお仕事されている知り合いの方と、お米についてお話する機会がありました。
お米を育ててみて、稲のパワフルさに感動の連続だったのですが、
日本では古来からお米は特別な存在だったとのこと。

 ”稲=いね=いのちのね=命の根”
 
という風にとらえているのだそうで、例えば伊勢神宮で行われる様々な御神事でも、
稲作のサイクルや、お米に関わるものが多いのだそうです。

お米は私たちの体だけではなく、精神や魂までも養ってくれるような存在として、
これまでずっと大切にされてきたということを伺いました。
「稲「とは私たちの「生命の源」なのだと改めて実感しました。

そんなお米たちに、農薬だの化学肥料だのと猛毒を撒いてしまうなんて言語道断・・・


第二次世界大戦後、アメリカは小国である日本人が粘り強く戦ったり、逆境に追い込まれた時の精神力の強さの源がお米であるという調査結果をもとに、日本に「米を食うと馬鹿になる」と噂を流すなど、あの手この手でコメ食から麦を食べるようにしたという話もあるそうですから、文化の源には、人々が食している食べ物が大きく影響していることがわかります。
(アメリカは日本人に本来の力を発揮されては困るということで、米食を減らさせ、食糧自給率を落とすことも同時に行いました。まあ、緩やかに分かりにくく、ずーっとアメリカの支配下においてきたということですね。残念ですが・・・)



生命の源という意味をその言葉に含んでいる「稲」が、本当に無農薬無化学肥料で、愛情たっぷりに育ったものであれば、そこからいただくお米はさぞかし私たちにとってパワフルなものになると確信しました。

そんなお話を伺ってから、田んぼで元気に育っている稲のお世話も一段と気合が入っています!!





7/12/2012

田の草とり

田植えが終わって、なんだか安心してしまい、しばらく無気力でしたが、
無事、稲の苗も活着し、田んぼの草取りが始まりました。

周囲からは、除草剤をまけば?化成肥料はまいた?
・・・と、お声掛けいただくのですが(苦笑)、親切なお気持ちのみ頂戴し、聞き流しています。

一番初めに田植えした田んぼの稲はこんな具合に分けつが進み、元気に育っています。
あのヒョロっとした一本植えの苗がこんな風にたくましく成長していくのを見るのは、感動的です。

この株間を除草機(田ころがし・ころばし・・・など様々な呼び名があるようです。商品名では”かるがんも君”などメーカーによって異なる。)を転がして歩く方法が昔ながらのやり方で、面積が広い場合は、自然農の方々がやっているように、チェーン除草などの方法も有効なようです。

我が家は今年はデッキブラシで!!!
あの普通のデッキブラシでゴシゴシと田んぼの土の部分をこすりながら前進します。
きっかり上下左右30cm間隔に田植えしたのは、 1本苗が360度のびのびと分けつできるようにという理由と、この除草作業のためです。
(自然農では40cm間隔というところもあるとか。)

除草機を押す場合も、真っ直ぐに苗が植えられていないと作業がスムーズにいきません。

デッキブラシは軽くて小回りが利くのと、田ころがしなどの除草機よりも重労働ではないので、今のところとても快適です。
稲の株の間際に生えている、ノビエなどは歩きながら手で取っていきます。

可能な限り畔を高くしたおかげで、水を深めに張ることができたおかげで、草の勢いはだいぶ抑えられていると感じます。
しかし、この時期を逸するとおそらく草の勢いに負け除草作業もかなり大変に・・・
まだデッキブラシでゴシゴシできるうちに、何とか田んぼ全体の除草作業を行いたいところです。



現在の稲はこんな様子です。すっかり大きくなりました♪


品種の違いもあるのかもしれませんが、周りの田んぼより、稲の緑色が濃いです。
作業中で写真が取れませんでしたが、トノサマガエルも発見!!
トノサマガエルは新潟県など、県によっては絶滅危惧種に指定されています。
循環農法では土用干しもしないそうなので、この田んぼも水は深々と張ったままにしまう。
トノサマガエルにとっては素晴らしい住処となるはずです。
トノサマガエルは土用干しの頃卵を産むので、土用干しをする田んぼでは繁殖が難しいのだそうです。

(この7月の土用の季節は田んぼに入れる水を切って、一度乾燥させることで、秋の台風の季節などに倒伏しにくくするというのが土用干しです。農薬はもとより化学肥料たっぷりの田んぼでは稲の根が健康ではないため倒れてしまいますが、循環農法では土用干しはしません。台風が来ようとも倒れないそうです!!水が運んでくるミネラルを切らしてしまうので行わないのだそうです。)


トノサマガエルは、いつもデッキブラシの少し先にいて、草を取りながら進んでいく私の進む方向へ「こっちこっち!!」とぴょんぴょん跳ねてくれます。
一人で作業するときは音楽を流す他はおしゃべりする相手もいないので、ついカエルだのアメンボだの、果ては稲に向かって話しかけてしまう私(笑)

通りかかった人が聞いたらちょっと怖いかも・・・