6/24/2012

御田植第二弾

お天気にも恵まれ、この週末で、また一枚お田植えが終わりました。
5.5枚の葉っぱどころか、苗代の苗はかなり大きくなっています。
早く広い田んぼに植え替えてあげたくなります。






循環農法では30Cm間隔で一本植えです。
植えたばかりはちょっと頼りなく見えますが・・・


通りがかりの方も、「なんで一本!?」とみなさん言われます。
でも、とにかく一本植えというのが大切なんだそうです。
そして、一本一本手植えで心を込めて植えていくことも大切。

詳しい理論などは、是非、赤峰さんの著書を参考にしてください。
読めば納得です。
(私たちはそれに共感・感動して、何とか実践してみたいと奮闘中の身ですので、何も語れませんが、詳しくは赤峰さんの著書や百姓塾で直接学ばれるのが一番だと思います。「循環農法」という実践書でも、稲作について詳しく解説してくださっています!!)


こちらは田植えから二週間たった一本植えの苗。
分けつ(ぶんけつ)し始めています!!

こんな風に扇形に分けつして増えていって、最終的には一本の苗が40本にまで分けつするそうです・・・
すごい!!!感動的です。
一粒のお米が芽を出し、苗になり、分けつし、そして何千粒のお米が実るのですから、本当に神秘ですよね。

水温を30℃以上に上げる工夫も功を奏して、田んぼの水はまるでお風呂のぬるま湯のようです。
初めは一本でなんだか頼りなかったのですが、こんな風に分けつし始めると頼もしい。



田植えがおわった田んぼの様子

周りの田んぼでは機械植えということもあり、5~6本植えの田植えが多いようです。
手植えでも2~3本植えというケースもあるみたいですが、自分が稲だったら、確かに一本ずつ植えてもらって、360℃の方向にのびのびと分けつしたいと思うかも。

そんなわけで一本植えはとても自分にはしっくりきます。
2本植え、ましてや6本植えだと、お互いに近すぎる気が。
「俺、そっちに伸びたいんだけど!」
「いやこっちもそっちに分けつしたいんだけど!!」
「これじゃ分けつできないじゃん・・・お前、近いよ・・・」
なんて、稲が話しているかどうかはわかりませんが・・・


ちなみに循環農法とはあまり関係ありませんが、先日通りがかったおじいちゃんが、「手植えなんて懐かしいねぇ。なんでかわからんけど、手植えの方がお米がおいしいんだよ・・・」とつぶやいていました。
うーん。でも分かる気がします。
やっぱり、ヒトの手に勝るものはないということなのでしょうか。
田植えの時は微妙な加減というのがありますし、 何といっても、愛情こめて植えていけるのがいいですね。


田植えが終わったら次は草取りが始まります。
がんばるぞーーーー。



6/20/2012

台風が去って・・・

昨夜の台風の風で、畑に設置したばかりの簡易ハウスが吹き飛びました・・・
トマトは雨にあたると、実にヒビが入ってしまう可能性が高くなるそうで、ハウス栽培をしている農家さんも多い作物です。

去年は野ざらしにしてみましたが、やはりたまに傷がついてしまうので、今年は大玉のトマトの上に屋根の代わりのビニールを張ることにしました。

しかし、今朝畑に行ってみると、見事に支柱ごと吹き飛んでいました。
奇跡的にトマトの苗や近くにあったナスなどは全て無事でしたので、もう一度設置しなおしました。

今回は大雨の後で、支柱も前回の倍の深さまで刺さったので、今度こそ、風で吹き飛ぶようなことはないと思います。
トマトには実がなり始めていますが、まだ赤くなってきません。
もう少し、楽しみに待ってみようと思います。

作業が終わる頃には西の空が美しく染まっていました。




いよいよ残りの二枚の田んぼの田植えも間近です。
台風の雨で、すっかり勢いが増した畑の草も、野菜たちに必要なだけ、たまに刈ってあげなければなりません。


少し遅くなりましたが、今週はゴマを三種類、お豆も三種類、種まきを行います。
麦の収穫も今週のしごとになりそうです♪

6/13/2012

がんばる野菜たち

雨には恵まれているのですが、お日様の光がなかなかググっとお野菜たちに降り注ぎません。
お野菜の苗はゆっくりゆっくり成長しているように見えます。





こちらはまだまだ小さな、でも立派なズッキーニ。
曇り空でも、鮮やかに咲いた黄色いお花を見ると、なんだか元気がでてきます。

我が家ではシンプルに輪切りにして炒めてお塩をかけていただくのが定番です。

数年前から、油を昔ながらの搾り方で絞った菜種油を使っていますが、
炒めものが一段とおいしくなりました。
(天ぷらも格段においしいですよ♪)

採れたてのエネルギーいっぱいのお野菜の味・・・色々と複雑な調味料・調理法は不要です。
無農薬・無化学肥料で幸せに大きくなったお野菜のみが持つ甘味やおいしさは格別です。

みなさんもご自宅で一つでもお野菜を育ててみてはいかがですか?

6/11/2012

田植え(一回目)

長く少々険しかった田植えまでの準備段階を経て、ついに四枚お借りした田んぼのうち、一枚にお田植えをすることになりました。

前日のうちに、苗代から苗を一本ずつ優しくとって束にしておきます。
ご近所の農家さんが、苗をしばるための藁をプレゼントしてくださいました。
ありがたい!!

しばらくその藁を田んぼの水に浸しておきます。
これで、藁は引っ張っても切れなくなります。

苗代での苗とりは、二人きりで行ったこともあって、かなり腰にきます。
苗とりする苗代





私たちの小さな田んぼでも、一枚あたり大体2000本の苗を植える計算になり、当然、苗も2000本苗代からとっておかねばなりません。 (循環農法では、5.5枚の葉っぱが育った苗を30cm間隔で一本植えしていくそうで、私たちもその通りにお田植えしました。慣行栽培だと、株間はこんなに広くなく、苗も少なくても2本、多い場合は5・6本ずつ植えています。でも、秋にはこの一本植えの田んぼの方がずっと多く分けつして巨大な株になるんですよ!!)

田植えを待つ苗たち




“この辺りでは、お田植えの初日には豊作を願ってお赤飯を炊くものだから。”と、これまたお知り合いの方がお赤飯を炊いて届けてくださいました。



更に、“今日お田植えなら、ちゃんと田の神さんにお神酒をあげるんだよ。”と、おばあちゃんから言われ、日本酒も用意。とりあえず田んぼの一角にに日本酒を・・・
(山梨なので、「七賢」の日本酒ワンカップを選んでみました。ちょっと舐めたらおいしかった♪)
なんだか気持ちも引き締まり、いよいよお田植えです!

再び腰にくる姿勢での田植え作業ですが、ここに至るまで色々なことがあったので、喜びいっぱいの時間でした♪

今週末にもお田植えをする予定です。

 ちょっと見にくいですが、田植えが終わった田んぼ。

6/07/2012

田んぼにトラクターがはまる・・・

元気に育っている苗代の苗たちを眺めながら、ご近所の経験豊かなお百姓さんに教えていただいて、“あぜぬり”をやり直しました。
初めてだらけのことで、全然畔ぬりが出来ていなかった(土を盛ってあるだけで意味がなかった)のです。

隣の田んぼでザリガニを見つけてハシャぐ夫はもはや少年です。


きれいになっていく畔を見て大満足。
夕方には畔ぬりも終わり、さあ!!と田んぼを代掻きしようとしたところ、田んぼの真ん中でトラクターが深みにはまり、1cmたりとも動かなくなりました。

前にも後ろにも動きません。

暮れていく夕日に気持ちは焦り、二人とも泥まみれになって奮闘しますが全然動きません。
数時間前に、ザリガニを見て浮かれていた自分たちが懐かしい・・・
夜の9時までかかってあれこれやってみましたが一向にダメ。

どうしよう!!!???

色々と調べてみると、結構、トラクターで泥やぬかるみにハマっているケースもある様子で、対策がわかってきました。

・四駆になっているか確認する。
・桟橋や角材を後輪にロープや鎖で固定してバックで深みから脱出
・ワイヤーロープでトラクターや軽トラで引っ張り出す

などなど、状況に応じてみなさん様々な脱出方法で抜け出した様子です。

私たちの場合は棚田のようになっていてほかのトラクターや軽トラを近くにつけて引っ張ることは出来ません。また、角材を縛ろうにも、小さなトラクターなので、タイヤのホイールにある穴がとても小さく、ロープを通すにも一苦労・・・

土は赤土の粘土で、これがまた扱いにくいのなんの。



2日目は早朝から延々と泥と格闘することとなりました。
角材や棒を後輪に縛り付け、ほんの少しずつですが、入り口に近づけていきます。
こうやって文章にすると簡単なんですけどねぇ、もう、夕方には疲労コンパイで、夫婦そろって精根尽き果てるとはこのことかと思うくらい追い詰められました。

あと3メートルというところで、再び深みにはまり、もはや後輪に棒を括り付けても動かなくなったのです。

お散歩コースで通りかかるおじい様・おばあ様方は、水を抜けとか水を入れろとか、思い思いにアドバイスしてくださるのですが、もはやどちらが正解なのかもわかりません。
疲労のあまり、アタマもおかしくなっています。

(一般的には水は抜くという方が最終的には脱出には必要のようです。
しかし、私たちの田んぼ、あまりの粘土質で、ロープを縛る時にちょっと水分がないと厳しい時もあり、たまに水を入れざるを得ませんでした。うーん。思い出したくない・・・)


3日目、朝から作業しますが、全くダメ。
精神的にちょっと限界に達し、午前中は少し休憩することになりました。
もはや神頼みしかない・・・

午後になり、ふらふらと現場に向かう途中、モミを頂戴した田んぼの先生Aさんからメールが届き、砂を入れて脱出する方法があるとのこと。
万策尽きていた私たち、すぐさま近くの河原に直行し、砂をたくさん運び込みました。
田んぼの中と違って、砂を積み込む作業のなんと足元の軽いこと♪

(砂を入れても、結局後輪は動きませんでしたが、これが後々になって絶大な効果を生みました。
田んぼの底で砂が積もってくれたので、田んぼが少し浅くなったため、引っ張り出したとき、スムーズに出ました。砂、ありがとう~)

砂を入れてダメ。
再度後輪に木を括り付けるもダメ。
ああ、万策尽きたか!?と二人ともガックリ・・・・。

一か八か、軽トラで引いてみようかということで、ワイヤーロープを買いにホームセンターへ。
道路までは段差もあり、距離もあるという悪条件で、これじゃ引けないね~という通りがかりの方のご意見もありましたが、他に策はありません。
幸い、地元密着のホームセンターを選んだおかげか、売り場にプロがいました!!
すばらしい!!
こんな時は地元密着の店に限りますね。

ワイヤーロープは9mmの太さで20m買いました。
ロープの端を輪っかにして固定する金具を2つ、軽トラとつなぐフックを一つ。

売り場のプロがいうには、
・必ずロープをぴーんと張った状態で再度金具のネジを締めること。
・ゆっくりゆっくり引っ張ること。
・軽トラも四駆にギアをいれ、バックで引くこと(バックの方が力が強いため)。
・より深くはまり込んでいるタイヤと反対の方向に引くとさらに効果的。

ということで、言われた通りに作業をしてロープを固定。
素人には何もかもありがたいアドバイスです!!!

夫婦でトラクターと軽トラに乗って引っ張りました。

初めは全く動きませんでしたが、わけもわからないまま、体が勝手に動き、デフロックのレバー?を左右あれこれ試しているうちに、泥の中に埋もれて固定されたままになっていた棒の切れ端と、砂の作用が重なり、突然トラクターがぐんぐんと動き始めたではありませんか!!

夢のような気持ちのまま、トラクター脱出!!!
長く苦しい3日間はこうして幕を閉じたのでした。

これが壮絶な戦いのあとです・・・
深かった・・・

応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
しばらく使っていなかった田んぼは特にトラクターがハマりやすいとのことです。
後からわかったことですが。

みなさん。
危険な場所にはトラクターで近寄るのはやめましょう。

でも、これで何とかお田植えが出来そうです♪幸せ!!