3/21/2012

楽園のような畑

春分の日、みなさんはどんな一日を過ごされましたか?

お日様の光がぽかぽかと温かく、畑であまりに気持ち良さにうっとり・・・

近くにはオオイヌノフグリの青いお花が満開で、そのブルーのカーペットの中に、赤いテントウムシがたくさんちょこちょこと動いています。虫も野草も、お野菜も、みんなが幸せに暮らしている、そんな生き物たちの楽園のような畑を作っていきたいと改めて思いました。

満開↓↓↓ テントウムシにはこのお花畑?がどんな風に見えているんだろう??




今日はジャガイモの種イモを全部植え終わり、更に田起しも行いました。
昨年まで耕作放棄地だった田んぼには大きなカヤの根っこがそこらじゅうに繁茂しており、トラクターをかけても掘り起こせないものがたくさんありました。

のこぎり鎌を使って地道にそれらをとっていきますが、これが想像を絶する重労働!
木まで生えている場所もあるので、これも根っこを切りながら抜いていきます。

尻もちをついたり、いくらのこぎり鎌で頑張っても全然とれなかったり。
トラクターの上から夫が、そんな私の姿を見て笑っているのが見えてちょっとムッとしました。
そんな風に笑っていられるのも、自分がやっていないからだ!と、のこぎり鎌を渡して変わってもらうと、夫もゼーゼー言いながら巨大なカヤの根っこや木と格闘していました。
今日一番大変だったのはこの作業だったかも。

今日は朝から日が落ちて暗くなるまでよく動きました。
大分身体の方も畑仕事モードに戻ってきました。
田んぼの畔塗は、ものすごい重労働とのウワサなので、どんどん身体の方も準備を整えていかなければ、と週末もクワでガンガン畝を作るぞー!!と燃えています。

こちらは頭立ちさせたカブのお花。ちょうど春分の日に咲きました。
冬を無事に超えてくれて嬉しいです♪

3/14/2012

春の野草の恵みに感謝

まだまだ朝晩は寒さを感じつつも、お日様の光が日に日に強さをましているような気がします。畑ではもう野の花が咲いていて、オオイヌノフグリの真っ青な絨毯が広がっているところもあります。レンゲも咲いて、そこはピンクのカーペットのよう・・・

身体は寒さを感じても、心はほんわか春を感じてゆるゆるとしてきます。

さて。去年からずっとハマっているのが、「摘み草」です。
春に限らず、野山の恵みをそっと摘んで、天ぷらなどにしていただくのですが、これがもう美味しいことといったら言葉にできないくらいです。

タラの芽などのちょっと有名な山菜である必要はないのです。
畑に生えてきてくれた、なずな・カラスノエンドウ・はこべ・ハルジオンなど、天ぷらやお浸し、さらには野草茶としても役立つ草たちのパワーと魅力に夢中になってしまいます。
新緑の季節になると、藤の花の天ぷらなどという、初めて食べた時には感動してしまったロマンチックな響きの天ぷらまで登場するのです♪
(今年は、食べてしまう前に写真を撮ってまたブログにもアップしたいと思います。)

摘み草はその日に必要な分だけをそっと摘んで、急いで帰って天ぷらにします。
それに美味しいお塩を振りかけていただきます。
感動的な美味しさ!!
そしてその野草のもつパワフルなエネルギーに心身共に充たされます。

昨年はスギナ茶にも挑戦しました。
これがまた、冷たくてもおいしくいただけて、農作業の合間にぴったり。体にも良いという優れものです。

畑しごとの合間に気が付くと「摘み草図鑑」というマニアックな本を片手に野草探し(お宝探し)に興じてしまう今日この頃。
こうして“豊かさ”は私たちの周りにあふれんばかりにちりばめられていると実感します。
1万円のフレンチのコースも確かに素敵ですけど・・・いや~、摘み草の魅力、プライスレスですよ!
(山の幸、野草たちを根こそぎ採り歩くようなことは避けましょうね・・・貪ってはなりませんよ~。)

今度畑に遊びにいらっしゃる機会がありそうな皆様、摘み草の天ぷらを一緒に楽しみましょうね!

3/13/2012

じゃがいもの種まきがスタート

じゃがいもを植える時期になりました。
今年は「男爵」と「きたあかり」を植えます。

私たちの畑がある地域は、じゃがいもがとっても美味しい地域です。
昨年試しに育てたところ、もうスーパーのじゃがいもを食べても味がしない・・・というくらいの美味しさ♪

今年は本格的に種まきをしました。
じゃがいもはナス科のお野菜なので、同じ場所で続けて育てる連作はできません。他のお野菜とのバランスを考えながら、植える場所を決めていきます。

実はこの一年、トラクターを買うという計画がいつも直前に頓挫していました。
少し前の私たちなら、そこでもがいて何とかして手に入れようとエネルギーを注いでいたと思うのですが、これはトラクターが要らないというサインではないの??と、夫婦で話し合い、発想を転換して、もうトラクターに頼らない方法で何とかしようということになりました。


だいたい、こういう時は、「サイン」に従う方がうまくいくものだと最近思っています。

そんなわけで、急きょ、自然農のやり方を取り入れ、畝(うね)を作っています。
鍬一本でひたすら作業。
冬の間になまりになまった身体ときたら、すぐにバテてしまうのですが、とにかく地道にこの作業を続けることになりそうです。
農作業は全身運動です。
スポーツクラブなどに通う必要なんてありません。なんてすばらしいのでしょう♪


循環農法も自然農も、根本は一つだと感じています。
つまるところ、自然界の中の「巡る命の輪」の中でお世話することです。


今年ご縁があった畑たちは、一つは昨年一年、草を大切に育てて土に戻してきた場所、もう一つの畑は新しくお借りした、昨年まで大量の除草剤をまいて見た目はもうそれはそれはキレイになっている場所です。でも、実際に畑に立ってみると、違いは歴然です。除草剤の痕跡が生々しい畑の方はすぐに疲れてしまうし、土も半分瀕死状態なのがヒシヒシと伝わってきます。表土はカチカチの砂漠みたいなんです!!恐るべし農薬!!

しかし、ここがこれからどのように変化を遂げるのか、それも楽しみの一つだと思って、挑戦することに決めました。こんな状態のところをお世話するのは大変だよね・・・とションボリ落ち込む私に、「畑がオレたちに何とかしておくれ~、と言っているんだ。」と、相変わらずスーパーポジティブなパートナーと共に、豊かな土、豊かな畑になるようにお手伝いできたらと思います。


春の訪れを告げる分葱(わけぎ)が土からきれいな緑色の顔をのぞかせています。
あの寒い冬をじっと乗り越えてきた分葱たちを見ると、感動を覚えずにはいられません。
なんだか食べるのがためらわれて、収穫のタイミングが来ても刈り取るのを迷ってしまうかも・・・

3/01/2012

いよいよ始動

カレンダーが3月に変わりました。
いよいよ田畑のおしごとは忙しくなってきます。
今週から本格的に種まきが始まります。

今年2012年は、お世話する田んぼと畑の面積が広がりました。
お勤めをやめて畑のお世話に専念するのは少し勇気のいる決断でしたが、もう迷いはありません。
初めてのお世話になる田んぼについては、周りの方に教えていただきながら、とにかく体を動かしていこうと思っています。


まだ寒いけれど、日に日にお日様の光が強まってきているような気がする今日この頃。
畑の様子を見ながら、買いそろえる種を考えるのがとても楽しみな時期でもあります。

この冬はずいぶん寒い日が続きましたが、昨年の冬の初めに植えてあった玉ねぎもわけぎも、元気に冬を越してくれそうです。
しばらくブログも間が空いていましたが、いよいよ春の訪れとともに畑の様子などお伝えしていけそうですので、これからもよろしくお願いします。