いよいよ梅雨明けしましたね!
今年は例年より16日も遅かったということですが、稲たちは元気に成長してくれています。
小麦粉も、昨年よりもお待たせしてしまっていてすみません。
梅雨明けを待って、もう一度天日干しができそうな空模様ですので、近日中に製粉できそうです。
製粉が仕上がりましたら、またお知らせします。
ご予約いただいている皆様には、初回の必要な量をお聞きしてから製粉しますので、
計算しておいていただけると助かります。
さて。田植えが終わってから、田の草取りが続いています。
連日、人力で田んぼの草を取りながら、畦の草を刈り歩く日が続き、ブログの更新が遅くなって しまいました。
スミマセン。
田の草取りも後半に田植えをした田んぼの方にようやく突入しました。
まだ苗もそんなに大きくなっていませんが、除草機をかけると空気が入ることもあってか、その後、ぐぐぐぐぐっと分けつが進むような気がします。
これが、この辺りでは「田転がし」とか「田ころばし」と呼ばれる水田除草機です。
昔はこの骨組みは木でできていて、それは結構重たいもので、転がすのも大変ですが、
これは最近のもので、アルミ製です。
一度に二列分の除草ができる”二丁押し”というタイプで、これを田んぼの縦・横両方とも、すべての列をゴロゴロと転がしながら進みます。
先についている部分で泥を掻くので、草が根っこから浮いてきて、除草できるというもの。
これをかけたあと、更にもう一度、稲の株の根元などに残っていて取り切れていない草は、歩きながら手で取っていきます。
田んぼの草で一番嫌がられるのが、「野ビエ」という稗(ヒエ)の仲間で、これがもう稲にそっくりなのです!!株の根元にちゃっかり生えていて、気が付かないと稲と一体化して見えるので取り損ねてしまいます。
しばらくすると、稲を押しのけ、巨大化し、次年度発芽率100%とも言われる逞しすぎる種をたくさん残す強い強い草です。 これがお米に混じると、出荷の際にいろいろと面倒なので、他の草取りというより、ヒエ取りと呼ぶ方までいらっしゃるくらい嫌われています。
最近は座ったまま機械にのって除草するような農機具や、エンジンのついている除草機もあり、手押しのタイプだけで除草しているのは珍しいかもしれません。
ですが、燃料はいらないので石油を使わなくて済みますし、とてもシンプルな作りなので、長く使えてメンテナンスが簡単なのは大きなメリットです。
一年のうち、たったに三週間だけ、草を取れば一年分の何人分ものお米を実らせてくれるのですから、田の草取りがそんなに憂鬱な作業とは思えません。
稲もたくましく強い、とても素晴らしい植物です。
こちらは、トラクターがはまっている最中に、御田植えをお手伝いいただいた有志の皆様が植えて下さったイセヒカリです。先週、無事に田の草取りが終わりました。
だいぶ株がしっかりして、分けつが始まっています。
まだまだ勢いよく、夏の日差しを浴びて成長しそうな様子で、毎日会いに行くのが楽しみです。
一つ一つの株は今こんな感じです。
分けつがぐんぐん始まった感じです!!
ちなみに、彦星ファームではこの「田の草取り」を行っていますが、いろいろな農法があって、
一切耕さずに畝の上でお米を育てる自然農の米作りや、冬季灌水で不耕起栽培など、
無農薬・無化学肥料、また無農薬・無肥料栽培も、方法の選択肢が多くなっています。
農法によってはこの水田除草機を使わないという場合もあり、絶対に必要なものではありません。
どの方法もそれぞれに理由や理論がありますし、それぞれの土地や気候、条件などによって一番ご自分に合った方法で育てればよいと思います。
(ただし、無農薬・無化学肥料であることは絶対条件ですが。)
昼から夕方までは暑い時間なので、一度お休みして、夕方になると再び田んぼに戻ります。
これは最後に田植えをした、田の草取りを待っている田んぼ。
毎回のように書いてしまいますが、今日も完全燃焼・・・
田んぼに映る夕日はいつも綺麗でうっとりします。