9/27/2011

キアゲハの幼虫


春先に植えて、まだ育てているニンジンの葉っぱに、こんな鮮やかな幼虫君がのっかっていました。
調べてみると、どうやらこれはキアゲハの幼虫のようです。
卵からかえってすぐは、黒っぽい小さなイモムシですが、1~5齢くらいまで変化してサナギになるとか。

すごい鮮やかな色で、ビックリ!
これは5齢の時の色で、かなり最終段階らしい。
もうすぐさなぎになって、チョウチョになる手前!!


ちなみに、隣のニンジンにはこんなイモムシが・・・
こちらは同じキアゲハの4齢の段階。
これから無事に鳥などにも食べられずに成長すると、
上の写真の黄緑色に変化していくようです。





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まだ畑で撮影したものがないので、こちらが参考写真。
みなさんおなじみ?の黄色いアゲハ蝶です♪
きれいですね~。

発見したときは思わずビビッてしまったくらいの、強烈な色でしたが、葉っぱの鮮やかな緑色に同化したイモムシ君の身体はなかなか芸術的でした。

一体どこでサナギになるんだろう・・・
まさか、ニンジンの茎か・・・??
食べてもいいけど、全部の葉っぱを食べつくすのは、ちょっと困るなーと思いながら、
成長して美しいチョウチョになるのが、楽しみです。
(適度になら食べてもいいので元気に大きくなっておくれ~)

こちらは順調に育っているササゲ(小豆)豆。
さやには無事に実が入りました。
大豆は今年も失敗した気配です。とほほ。
めげずに来年、再チャレンジです!!
(種まきの時期が悪かった気配です。)





9/26/2011

秋分の日をすぎて・・・

陰と陽のエネルギーがぴったり同じになる秋分の日を過ぎ、これからは冬に向けていよいよ陰のエネルギーが増していきます。

畑でも、秋の虫がにぎやかに合唱していて、夏にぐんぐん伸びていた草が実を結んでいます。
そんな草のうちの一つ、ススキも穂がふわふわとしてきました。


先週にはまったくこの穂は出ていなかったのですが、すっかり畑が秋らしくなって見えます。
この2月にここを開墾した時には、一面このススキが覆っていましたが、今は周囲に少し残っているだけになりました。

先日、初めにまいた大根の種は、順調に芽を出してくれたのに、忙しさにかまけて3日ほど畑を留守にしたら、枯れてしまいました・・・

枯れている小さな大根を見つけた時にはすっかり意気消沈してしまって、夫婦そろって早起きできなかった自分たちがとんでもない怠け者に思えてションボリしました。

こんなことではいけない!!
ということで、リベンジの種まき第二弾・・・

こちらはその時にまいたカブ♪
あれは台風15号が来る前日のことでしたが、
無事にこうして芽をだしてくれました!!
カブ、美味しいですよね・・・楽しみ。


9月最後の週末は、久しぶりに会うお友達がたくさんいて、幸せな時間を過ごしました。
これまで、突然東京から引っ越し、“畑を始めた”と言うと、中には「何それ」という反応もあったりしました。
でも、多くの方は応援してくれたり、理解して下さり、そして畑に遊びにきてくれた方たちもいて、私たちは本当に周りの知り合い・友人に恵まれているなぁと改めて感じた週末になりました。


循環農法という素晴らしい理論と赤峰さんの本「ニンジンから宇宙へ」に出会って5~6年。
当時は、老後にならないと、移住したり畑を始めたりするのは絶対に無理だと思っていました。
会社を辞めることは選択肢にないと思い込んでいました。

何の見込みもツテもなく、ネットでみつけたかわいいアパートに魅かれたというだけの理由で引っ越しを決めた、ちょっと無謀なパートナーに同行し、畑はもちろん農機具も何もない状態の私たちが、こうして畑のお世話を始められたのも、協力して下さった多くの方たちのおかげ!!本当にありがたいです。

おかげさまで、開墾一年目の約1000坪の畑は秋を迎え、せっせと草を育てては土に借り倒してすき込むという作業を繰り返し、来年からは全体を畑として耕せる状態になってきました。

来年はいよいよ、本格始動できそうです!!

9/15/2011

土づくりの一年

循環農法を確立された赤峰勝人さんの「循環農法」という本には、畑に生えてくる草を観て土づくりをしていく方法が書かれています。
この本は何度もご紹介していますが、とても参考になるので、多くのみなさんに読んでいただきたい本です。

私たちがお借りしている畑は、以前は果樹園で、耕作放棄地になって以来、何度か除草剤をまいた形跡のある場所でした。また周囲はブドウ畑に囲まれ、日常的に農薬が飛んできていたと思われます。

「循環農法」にはすでに農薬、化学肥料を使用している畑を循環農法に戻す場合、荒地の場合など、どうすればよいのかが書かれています。詳しくはぜひ、書籍を参考に勉強していただきたいのですが、私たちはこの本を参考に、この一年、あまり作付けはせず、ひたすら草を生やして借り倒して土の上に置くという作業を繰り返してきました。

参考までに、抜粋させていただくと、

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●農薬化学肥料づけの農地を命ある土に変える方法
 ・一年間何も入れないで雨水にかけて土の断食をする。
  生き残っている草に、土の中に蓄積された毒素を吸い上げてもらう。
 ・二年目から、草が実を結んだら土にすき込んで返す。
  草を土に返す作業は、最初数年は農薬、化学肥料によって土の中の微生物はかなり
  殺されているので、土に返しても発酵が遅く時間がかかる。
 ・二年目からやせた土地で作れるサツマイモなどを作る。
 ・三年目からは草の種類をみながら、作物を選択。
  三年もすればアトピーの人たちが食べてもよい作物ができる。

●何年も放置されていた荒地の場合
 ・生えている草によって順序はことなる。
  土が痩せている段階では、竹のような縦横に根を張りめぐらせている草が生えている。
  これは硬い土を掘り起こして柔らかくし、土の中のケイ酸カルシウムを満たしてくれる役目。
  これを借り倒して畑に置いておく。微生物が食べて土にしてくれる。
 ・ススキのような背の高い草は切り倒してそのままにしておく。
  また柔らかい草は実を結んでからトラクターなどですき込む。
  (小さな菜園であれば、クワ・カマで十分)
 ・何度か繰り返していると、土の中のカルシウムが増えてきて、ナズナやハコベ、
  オオイヌノフグリなどの草たちが生え、年々土が良くなり、
  五年ぐらいで生きた土になってくる。

注意:野焼きは畑にいる微生物たちを殺してしまうことになり、畑のカルシウムが一時的に
    増えるだけで、その年だけは良いが、二年目はまた同じことになるので、
    草は決して焼いてはいけない。

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ということで、私たちがお借りすることになった畑では、荒地だったうえに農薬も使っていたので、まだまだ土づくりには時間がかかりそう。
でも、去年の2月からずっと土の上に草を借り倒すという作業を繰り返してきていますので、当初に比べればずいぶん様子がよくなってきました。この先がとても楽しみです。

そして、草ぼうぼうに生やしては刈るというこの繰り返し、地主さんのご理解があって出来たことで、とても感謝しています。草一本生やすな!という方なら、とっくに追い出されていたと思うのです。私たちの地主さんは、応援してくれるだけで何一つ「ああしろこうしろ」というようなことはありません。本当にありがたいことです!!


土がどんどん豊かになっていくのを感じられるのはとても幸せなことです。
ナズナやハコベがいっぱい元気に生えてくるようになったらと、想像しただけでワクワクします。

今日も畑の微生物君たちに元気いっぱいで頑張ってもらわないと!!
水やりの度に土の中の微生物くんたちにエールを送っています♪

しかし・・・・
農薬・化学肥料を使ってしまうと、安全な作物を育てるために三年も土づくりにかかるんですね。
安易に使うものじゃありませんね。

9/14/2011

夢の軽トラック

仲秋の名月、きれいでしたね~。
みなさんお月見は楽しまれましたか?

私たちはそんな満月のころ、お知り合いの方から、
「軽トラを買い替えるので、今乗っているものを買わない??」と、幸せな情報をゲット♪

ああ、軽トラがあればどんなにか農作業がスムーズなことか!!

軽トラが欲しいと思い始めて数か月、予算がないのでどうなることかと思っていましたが、
念ずれば通ず!!!どうにかこうにか、ギリギリ購入できそうなお値段とのこと。

思わず、神様ありがとう!!!!!と叫びながら畑の草刈りに奮闘しました。
まだ、買ってないんですけどね(笑)
いいんです、もしかして軽トラがやってくるかもと思うだけで興奮です。

草刈り機に燃料に、鎌だのクワだの、そしてさらには水やりのためのタンクまで、軽トラがないと、やっぱりどうしてもうまくいかないことがいっぱいあるので、今からウキウキワクワク。

軽トラで畑に向かう自分たちの姿を想像して、幸せな今日を満喫しています。
来年の本格始動に向けて、畑の土づくりもばっちりです♪

9/09/2011

白露をむかえて

昨日、9月8日は白露でした。
朝露が降りる季節になったという意味で、露という漢字が入っているとか・・・
この日を目安に稲刈りを始める農家さんもいるようです。
(地域にもよると思いますが。)


なかなか夕方の作業は難しくなってきたので、
今日から早朝に変更です。
ちょっぴり眠いけれど、朝の畑は格別に気持ちがいいですね!!

到着して、芽をだしている大根を見ると、なるほど、露がおりていました。


朝日が当たるとキラキラと光ってとてもきれいです。
周りの草にも露がいっぱい降りていて、素晴らしい光景でした。

今朝、無事にニンジンの種まきを終えました。
芽が出て、元気に育ってくれるように、祈っているところです。

すっかり秋の気配がしてきました。
畑にはコオロギなどの秋の虫が大合唱しています。
明日も早起きがんばります!

9/07/2011

ニンジンの種まき

台風が過ぎ、先週種まきした大根とニンジンがどうなったか心配していましたが、
今日やっと仕事帰りに畑に行くことができました。
台風で、種が流されてしまわなかったかと不安でしたが・・・
無事に芽が出ていました~!!!
何度種をまいても、種が芽を出すのは感動です。
あんなに小さな種からこんな葉っぱが出てくるなんて。

大根の新芽!!
ハート形がとってもかわいいです。




ハート型の双葉の間からは、小さいけれど立派な大根の葉がのびてきています。



この小さな小さな細長い葉っぱはニンジンの芽です。
こちらもとってもかわいい!!



すっかりお日様の入りが早くなってきました。
18:30には手元が暗くて見えなくなります。
少し前には19:00でも全然作業できたのに・・・



急いでニンジンの種まきをして、今日は仕方なく終了です。
きれいな夕日でした。

我が家ではニンジンはニンジンジュースにしていただいています。
これが本当に美味しいのです!!
もちろん皮ごと!!
しかも、ある本によると、このニンジンジュース、ものすごくデトックス効果が高いそうです。

でも皮ごと丸ごとでいただくこのニンジンジュースには、やっぱり無農薬無化学肥料のニンジンでないと!
というわけで、今週はひたすら種まき週間。
ニンジンはそろそろ種まき時期が終わってしまうので、あとは大根とカブに精を出します。

周りのぶどう畑は、収穫間近のようです。
柿やリンゴ畑でも実が大きくなってきています。
でも、今日もやっぱり農薬ばんばんでした・・・
ああ。早くなくならないかな、農薬。

9/05/2011

マハトマ・ガンジー

畑とはあまり関係ないかもしれませんが、この週末、DVDを借りて
“マハトマ・ガンジー”という映画を観ました。

名前やインドで非暴力の独立運動をした偉大な人物というのは知っていましたが、ガンジーについて全くと言っていいほど詳しくは知りませんでした・・・恥ずかしながら・・・。

しかし、想像以上に素晴らしい存在で、本当に感動しました。

私はこれまで「非暴力」というと、「何をされても抵抗しない」という行動のことだと思っていました。
やられたらやられっぱなし、奴隷のようになすがまま、というのがイメージだったのです。

マハトマ・ガンジーという偉大な存在は、”受け身的抵抗”ではなく、”暴力では抵抗しない。しかし、真実の力、私の信じる心のすべてをかけて抵抗する。私の心は苦しみを喜んで受け入れるし、自らを危険にさらすことも、牢獄に行くことも構わない。ただ、不正を受け入れることだけは決してしない”と言い、深く強く、そして気高い行動を一貫して自ら実践し、それは周囲のインドの人たちに強さと意思を与え、変えていったのです!!

暴徒と化した市民が、支配者だったイギリス人を傷つけると、みんながそれをやめるまで、ガンジーはなんと断食して祈り続けたのです。映画の中では「、また!?」というくらいイギリス側から投獄され、裁判にかけられ(罪はおかしておらず、大英帝国が定めた理不尽な法律の違反をしただけ・・・例えば塩を一切作ってはいけないとされていたけど、昔のインドの塩田から塩を拾うとか。つまり自給自足で自立されてしまうと支配し、コントロールできなくなるので、塩でインド国民を支配していたのです。)、それでも淡々としかし強くしなやかに生きたガンジーの姿に、目はうるうるでした。

「アクエリアン革命」という本の中でもガンジーについて触れられていますが、そこにはこう書かれています。

“サティヤグラハ(ガンジーが自らの革命を読んだ言葉)は自由や自己の尊厳を妥協せずに真摯に追い求めようとする人々の手段である。ガンジーがいつも言うように、サティヤグラハは強き者の武器である。なぜならそれは強靭な自制心と相手を許す愛が必要だからである。”


ちょっとこの映画、長いのですが、秋の夜長にぜひご覧になってみてください。
レンタルしてますよ。
(機会があればアクエリアン革命も・・・絶版ですが、アマゾンでたまに古本が出ます。
 今私たちが置かれている歴史上の大きなターニングポイントについて書かれた本です。)