畑につくと、ずっと雨が降っていたのに、草がまたボウボウになっていました。
今週はちょっと二人とも雨の中畑に出るだけの元気がなくて、マメに見てあげられなかったことが反省です。
ニンジンと聖護院大根、大根の種まきを終え、サツマイモの周りの草取りを終えてから、ふと豆のエリアをみると、豆の周りの草もものすごい成長ぶりです。これはそろそろ草刈りをしないと豆がピンチ・・・。そう思って近寄っていくと、豆があったはずの列のところどころが、抜けた歯のようになってなくなっています。よく見ると、毛虫が葉っぱを食い尽くしているではありませんか!!
その毛虫がこちら。
見るのもいやという方、ごめんなさい。
私もあんまり得意ではありません。ひー。
写真でみると大きくて更にいやかも・・。
ヒトリガ科の蛾で、成長すると真っ白の蛾になるようです。
戦後間もなくアメリカから侵入した外来種で、刺さないのですが、時に大発生して街路樹などを食い尽くすらしい。
さすが容赦ない外来種。
植物も虫も動物も、どうも戦後に入ってきた外来種はいろいろな種を絶滅に追いやるんですよね。
なんていうか、強烈。
ニホンタンポポもいまや絶滅寸前。
日本古来のメダカも・・・
よく見ると外来種のメダカ以外、ほとんど見つけるのは難しい状況です。 外来種め。
生態系のバランスもこうやって壊されていっているかもしれないと思うと、環境問題に熱かった学生時代がよみがえり、外来種のえげつない浸食ぶりが本当にいまいましい気持ちです。
見回すと、畑に点々と生えていた桑の木の葉っぱも、桜の木の葉っぱも食い尽くされて、アメリカシロヒトリのちびっこが作った繭でいっぱい!!
なんじゃこれは~。
これは、いわゆる”時として大発生”の部類なのでは・・・??
どうしよう!?
このアメリカシロヒトリ、実は野鳥などのエサになるそうで、鳥さんたち!ここにエサがたくさんあるよ!!と、畑にたくさんの鳥を呼びたい気持ちなのですが、周りは果樹園が広がり、鳥よけの警報器やらドカーンと鳴る空砲、農薬などなど、あまり鳥にとっては快適ではないエリアなのでしょうか。畑の色々な葉っぱは、ところどころで食い尽くされています。
でも、同じ豆でも大丈夫な株もあり、同じクワの木でも、食われていない木があったり、謎は深まるばかりです。あんまり好きではないけど、毛虫の生態を知らなければ、どうにもなりませんね。これから毛虫について調べてみます。
今のところ食われていない黒豆は元気いっぱいです!
外来種の恐ろしさを改めて実感しつつも、さて、これからどうしようか、毛虫の生態を調査し、対策を練ろうと思います。
どうも、畑がおかしいと、ほかの農家さんからも今年はぼやく声が聞かれ、周りに樹木がない畑にまでアメリカシロヒトリが大発生しているところもあるとか・・・。
何か生物が大量発生するときというのは、気象・環境など必ず何かの要因があるはずだと思っています。
そういえば、震災以降、福島原発からはまだまだ放射性物質が排出され続けていますし、いくら間近ではなくても、この地球上をめぐりめぐっている空気と水の中に含まれているのですから、関東エリアは特に畑には多少なりとも放射性物質が舞い降りているはずです。
もしかしたら、このアメリカシロヒトリもそういう色々な要因と無関係ではなかったりして・・・
放射性物質が持つエネルギーがどのような影響を及ぼすのか、精巧な生態系の中でどんな作用を及ぼすのか、まだまだ分からないのです。
まあもともと、中国の大気汚染が引き起こしているものすごい酸性雨や、中国が何度も行っている核実験によって、かなりの汚染物質が日本にもやってきているので、畑ではそれを中和させるための様々な工夫が行われている(赤峰さんの農場では、木灰をまくなど。石灰は禁物ですが。)のですから、福島原発の事故をきっかけに、日本人はもう少し、色々なことに目を見開かなければならない時期にきているのでしょう。
放射性物質にしろ、農薬・化学肥料にしろ、自分たちの首を自分たちで絞めているだけの状況=自殺行為だったのですから・・・。
虫にも何らかの役割があってこうして大量発生しているということだけは確かです。
まずは彼らのことを知り、理解することから始めたいなと思います。
(それにしても、ニホンタンポポには頑張ってもらいたいなぁ。負けるな!!)